レオス・カラックス8年ぶりの新作「アネット」22年春公開決定 カンヌ国際映画祭で監督賞受賞

映画
2021年10月28日
©2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano
©2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano

レオス・カラックス監督の最新作「アネット」(原題:ANETTE)が、2022年春に⽇本公開されることが決定。シーン写真が解禁された。

カラックス監督にとって「ホーリー・モーターズ」以来8年ぶりとなる本作は、製作プロデューサーも務めたアダム・ドライバーとマリオン・コティヤールを主演に迎え、初めて全編英語でミュージカルに挑んだロック・オペラ・ミュージカル映画。⼈気スタンダップコメディアンのヘンリー(アダム・ドライバー)と、⼀流オペラ歌⼿のアン(マリオン・コティヤール)、そして2⼈の間に⽣まれたアネットによって、ダークなおとぎ話が繰り広げられる。第74回カンヌ国際映画祭でオープニングを飾り、監督賞を受賞した。

原案は、⽇本でも根強い⼈気を誇るロン&ラッセル・メイル兄弟によるポップ・バンド、スパークス。彼らがストーリー仕⽴てのスタジオアルバム『アネット』として構築していた物語が、スパークスとカラックスの出会いによって映画へと発展。劇中全編を歌で語り、全ての歌をライブ録⾳するという両者のこだわりと、そこにカラックスならではの映像美が相まって、唯⼀無⼆の作品が完成した。また、カラックスが「⽗親になってからの映画」とその特別な思いを語る本作では、カラックス⾃⾝の⼈⽣が⾊濃く反映されていることも見どころとなる。

また、アダム・ドライバーが、本作で初めて役者以外に、⻑編映画のプロデューサーも務めたことも注⽬を集めている。彼はその理由について「レオスの映画だから。スパークスが作曲したミュージカルだから」「リハーサルや⼤規模なセットを必要とするような⼤がかりなシーン、それに多くの未確定要素があったから。全部がチャレンジに思えたけど、唯⼀無⼆のものになるだろうと思ったんだ」と思いを語っている。

35年間で発表した⻑編作品は6本と寡作ながら、その卓越した演出⼒と圧倒的な美的センスによって、常に衝撃を与え続けてきたカラックス。その⼀作⼀作で、既存のジャンルを超える新たな映画体験を⽣み出し、世界中に熱狂的なファンを獲得している。そんな彼が初めて挑んだ全編英語のロック・オペラ・ミュージカルに期待が高まる。

作品情報

「アネット」
2022年春公開

監督:レオス・カラックス
原案・音楽:スパークス
歌詞:ロン・メイル、ラッセル・メイル & LC
キャスト:アダム・ドライバー、マリオン・コティヤール ほか
配給:ユーロスペース

公式サイト:annette-film.com

©2020 CG Cinéma International / Théo Films / Tribus P Films International / ARTE France Cinéma / UGC Images / DETAiLFILM / Eurospace / Scope Pictures / Wrong men / Rtbf (Télévisions belge) / Piano