嵐莉菜&奥平大兼×川和田恵真監督「マイスモールランド」ベルリン国際映画祭に正式招待【コメントあり】

映画
2022年01月15日
©2022「マイスモールランド」製作委員会
©2022「マイスモールランド」製作委員会

嵐莉菜が主演、奥平大兼が出演する映画「マイスモールランド」(2022年5月公開)が、世界三大映画祭のひとつである第72回(2022年)ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門に正式招待されることが決定した。

本作は、是枝裕和が率い、西川美和が所属する映像制作者集団「分福」所属の若手監督・川和田恵真の商業映画監督デビュー作。クルド人の家族と共に生まれた地を離れ、幼いころから日本で育った17歳のサーリャ(嵐莉菜)。同世代の日本人と変わらない、ごく一般的な高校生活を送っていたが、あるきっかけで在留資格を失い、家族の日常が一変する。彼女が、日本人の少年との出会いをきっかけにアイデンティティに葛藤し、成長していく物語が描かれる。

出品が決まったベルリン国際映画祭のジェネレーション部門は、1978年から始まり、子供や青少年の人生と世界を探究する映画が紹介される部門。思春期の少女の揺れ動く感情と家族との葛藤などを描き、日本でも昨年スマッシュヒットを記録したキム・ボラ監督の「はちどり」の受賞が記憶に新しい、例年フレッシュな作品がそろう注目の部門だ。

川和田監督は「初監督にもかかわらず作品を信じ参加してくださったキャスト・スタッフの皆さん、そして、不安な状況に置かれながらも温かくご協力をしてくださった在日クルド人の皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げます」と感謝を述べた。

さらに主演の嵐も「初めて本格的なお芝居に挑戦させていただいたこの作品が、ベルリン国際映画祭で上映されることが決まり、本当に光栄です! 私自身、ドイツにルーツがあるので、とてもご縁を感じうれしいです」とコメント。奥平も「ベルリン国際映画祭をきっかけに『マイスモールランド』が世界中のたくさんの人に見てもらえるようになればいいなと思います」と期待を語った。

第72回ベルリン国際映画祭は、現地時間2月10日~20日まで開催予定で、このジェネレーション部門からもグランプリ作品が選ばれる。

また、解禁された第2弾ポスタービジュアルでは、「ここに居たいと願うことは罪ですか?」というキャッチコピーとともに、サーリャが真っすぐに前を見据える表情が捉えられており、彼女のささやかな願いさえ脅かす世界に対して、正面から向かって立ち向かっていく決意を示すようなビジュアルとなっている。

作品情報

「マイスモールランド」
2022年5月公開予定

監督・脚本:川和田恵真
主演:嵐莉菜、奥平大兼

企画協力:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
配給:バンダイナムコアーツ

©2022「マイスモールランド」製作委員会