伊藤英明「僕の救世主は『初心LOVE（うぶらぶ）』」西畑大吾、上白石萌歌らが「KAPPEI」舞台あいさつに登場

3月18日（金）に、映画「KAPPEI」の初日舞台あいさつが都内で開催。主演を務める伊藤英明、上白石萌歌、西畑大吾（なにわ男子）、大貫勇輔、古田新太、山本耕史、小澤征悦が登壇した。

本作は、「デトロイト・メタル・シティ」などの代表作を持つ漫画家・若松公徳原作の同名ギャグ漫画を実写映画化。1999年7月に世界が滅亡するというノストラダムスの大予言を信じ、乱世の救世主となるべく人里離れた地で、殺人拳・無戒殺風拳の修行に人生を捧げてきた「終末の戦士たち」だったが、一向に世界が滅亡する気配がないまま突如「解散」を命じられる。そんな活躍の場を与えられなかった彼らが、その能力を全く必要としない現代の東京に流れ着いたことから始まる、救世主たちの遅すぎた青春を描く。

獅闘流の使い手である主人公・勝平役を伊藤英明、勝平が恋をする天真爛漫な女子大生・山瀬ハルを上白石萌歌、東京でチンピラに絡まれているところを勝平に助けられる気弱な大学生・入間啓太役を西畑大吾、かつて勝平とともに修行に明け暮れていた終末の戦士たちを大貫勇輔、山本耕史、小澤征悦、彼らに「解散」を命じる師範役を古田新太が演じる。

そしてこの度、本作の初日舞台あいさつが3月18日（金）に開催され、伊藤をはじめとするメインキャスト7名と、平野隆監督が登壇。立ち位置についた伊藤は客席を見渡し、「いやぁ、すごいですね〜。大吾（のうちわ）だらけです！」と驚きつつ、「今日は同じ劇場で『SING』や『ドラえもん』、『スターウォーズ』もやっている中、『KAPPEI』を選んでくれてありがとうございます」と感謝を。

続けて、「せっかく大ちゃん（西畑）のファンがたくさん駆けつけているので、今日は大ちゃんを中心に進めていきたいと思います！」と宣言し、西畑が照れ笑いを見せる。

トークでは、まず「好きなシーン」の話題へ。すると、伊藤が「映画の関係者って、大体公開の3か月くらい前に出来上がったものを観られるのですが、僕は時間が合わなくて観られていなくて。スタッフがみんな頑張って作ってくれた映画で、誇らしいんですけど、すごく“これじゃない”感があって、どうしても足が向かなくて…（笑）。でも、やっと今日観てきました！　面白かったです！」と胸を張った。

なかでも、上白石が出演するシーンが印象に残ったようで、「やっぱりすごい女優だなって。だんだんどんどん可愛くなっていって、観終わった後に胸がキュンとなったというか。でも、それ以外は何も覚えてないです。何も残らない（笑）」と感想を。「前に、主題歌を務めた西川（貴教）さんが『（観た後に）何も残りませんでした』っておっしゃっていて、『それはないだろ』と思っていたんですけど…。何も残らなかったです（笑）」とジョークを交えつつ振り返る。

「でも、このくだらない作品を大音量で見られるのは映画館だけなので、ぜひともお願いします。これはもう大ちゃんと大ちゃんのファンの皆さんに、『KAPPEI』を世に広めていってほしいなと」と期待を寄せた。

対する西畑は、「僕が一番爆笑したのは、伊藤さん演じる勝平が天を仰ぎながら『山瀬〜！』って叫ぶシーンですね。予告映像でも流れてるんですけど、もう見るたびに笑えて（笑）。めちゃめちゃ大好きです」と。古田からは「この映画の見どころは小澤。小澤の作り物の腹筋だけだよ」とユニークな回答も飛び出した。

続けて、本作の物語にちなみ、話題は「自分の人生の救世主」へ。伊藤は「この作品でそのエピソード話したくないです。もうちょっと重みのあるトーク番組とかで話したい（笑）」とためらいながらも、「『初心LOVE（うぶらぶ）』です。なにわ男子のデビュー曲です」と西畑を見つめる。

戸惑う西畑を横目に、「『初心LOVE（うぶらぶ）』の世界観が『KAPPEI』の世界観に合うと思ったんですよ。でも、それを言ったら即座に大ちゃんに『違います』って言われて…」と落ち込む伊藤。

西畑は「いや、『初心LOVE（うぶらぶ）』の世界観は可愛すぎるので、この作品に合ってないなと思ったんですけど、すごく語呂はいいですよね」とフォロー。「もっとあんな恋がしたくて〜」と西畑がワンフレーズ生歌を披露する一幕もあり、ステージ上は大いに盛り上がる。

さらに古田も救世主に西畑の名前を挙げ、「俺とか小澤とか英明とか耕史は、みんなお前についていくからね。だから大河とか朝ドラとかやってよ？　『KAPPEI』とかじゃなくて、もっといい作品に出て！」と独特なエールを贈った。

そしてイベントの終盤、本作がヨーロッパの伝統ある映画祭からオファーが来ているというサプライズ発表に加え、原作者・若杉公徳からキャストに寄せられた手紙が司会によって代読される。

それを受け、伊藤は「うれしいです。このお手紙を最初に聞きたかったですね。世界に評価されるようなすばらしい映画に携わらせていただいて、本当に僕の俳優人生のスタートとなる作品になりました」と突然態度を一変させ、記者の笑いを誘う。

続いて、上白石も「まだ信じられないですけど、うれしいです。この作品の持つハッピー感がどんどん広がって、みんながたくさん笑って明るい世の中になったら」と思いを馳せた。

最後は「くだらない映画で、くだらない舞台あいさつになってしまいましたが（笑）、壇上でいいニュースも聞けましたし、同じ世代のキャリアを重ねた俳優と、すばらしい先輩と、キラキラ感満載の上白石さんと西畑君と、世界的なプロダンサーの大貫君と、みんなと一緒に仕事ができて本当に良かったです」と伊藤。

スタッフへも切々と感謝を述べ、会場が感動に包まれていると、すかさず「あとは、ファンの皆様の力で映画が大きくなったり小さくなったりしますので（笑）、どうか西畑君に力を貸して下さい！　それでは、最後に西畑君からひと言！」と西畑へムチャぶりを。

「短い時間でしたけど、すごく楽しませていただきました。本当に、萌歌ちゃんもさっき言っていたように笑いが皆さんに伝わればいいなと思いますし、ぜひともお友達やご家族の方に『面白かったよ』って薦めていただきたいです。本当に、悩んでることとかがばかばかしくなる映画なので、たくさんの方に笑っていただけるよう、拡散よろしくお願いします！」と西畑があいさつし、イベントは締めくくられた。