松山ケンイチと長澤まさみが対峙「僕は42人を”救いました”」主題歌は森山直太朗 映画「ロストケア」【コメントあり】

映画
2022年10月03日
©2023「ロストケア」製作委員会

松山ケンイチと長澤まさみが初共演する映画「ロストケア」(2023年3月公開)の特報映像が公開され、森山直太朗が主題歌を担当することも分かった。

本作は連続殺人犯と検事が対峙し、殺人を犯した真相に迫る社会派エンターテインメント。心優しき介護士でありながら次々に殺人を犯した斯波宗典(松山)と検事・大友秀美(長澤)が、鬼気迫る攻防を繰り広げる。

特報映像に映るのは、斯波と大友の緊迫シーン。「僕は42人を“救いました”」と語り、自分のしたことは「殺人」ではなく「救い」だと主張する斯波。白髪でただならぬ過去をもつようなたたずまいの斯波は、信念のこもった真っ直ぐな目つきで言葉を浴びせる。しかし検事の大友は正義を貫き通すため、斯波の言葉に押されながらも反発を。そんな証人尋問の一場面が描かれている。

また映像とあわせ、森山直太朗が担当する主題歌「さもありなん」も解禁。本作のため書き下ろされた楽曲は、アコースティックギターのやさしく、繊細な音色が印象的なバラード。森山は「普遍の優しさから⽣まれた⼀曲」と語っている。主題歌に関する、森山と前田哲監督、有重陽一プロデューサーのコメントは下記に掲載。

©2023「ロストケア」製作委員会

動画

映画『ロストケア』特報映像

コメント

主題歌・森山直太朗
©2023「ロストケア」製作委員会

前⽥監督からお話をいただき「さもありなん」という曲ができました。
介護という⼀つのテーマでも⽣きている⼈の数だけ無数の問題と途⽅もない答えがあって、何が善で悪なのかはそれぞれ倫理観、置かれている⽴場によって異なります。
⼤切なのはその「異なり」を寄り添い⾒守ること。
是か⾮か、ありか無しかを問い合うより無意識の視点で相⼿の想いを感じること。
「さもありなん」はそんな普遍の優しさから⽣まれた⼀曲です。
泡と化す宇宙の⾔葉。境のない世界になることを願いながら。

前田哲監督

森山直太朗さんに、映画のイメージを掴んでもらうため編集前の一部の映像をご覧いただきました。
森山さんは映画のテーマを深いところで感じとられ、私が思い描いていたものからさらに飛躍させた素晴らしいアイデアを提案してくれました。
森山さんが映画と真摯に向き合ってくださった結果。
映画を大きく包み込んでくれた、真の意味での映画主題歌を作ってくれました。
私は初めて聴いた時の、心にゆっくりと染みていき魂が解き放たれる感覚を一生忘れません。
森山さんに出会えたことは、映画にとっては必然であり、私にとっては感謝とともに貴重な同志を得た気持ちです。ありがとうございました。

有重陽一プロデューサー

2025年、団塊の世代と言われる800万人が75歳以上となり、国民の4人に1人が後期高齢者となる日本は超高齢社会を迎えます。そんな時代だからこそ 介護、親子という題材を真正面に見据えた映画を製作したいと思いました。映画では答えの見えない問題を描きつつ、それでも生きてゆくという希望を感じてもらいたい。そんな話を監督とする中で主題歌は森山直太朗さんにぜひお願いしたいと思いました。森山さんに書き下ろしていただいた楽曲「さもありなん」は我々の理想の楽曲であり、ラストに流れるこの曲が必ずや観客の心を癒やしてくれるだろうと思っています。

STORY

早朝の民家で老人と介護センター所長の死体が発見された。犯人として捜査線上に浮かんだのは、訪問介護センターに勤務する斯波宗典(松山ケンイチ)。彼は献身的な介護士として介護家族に慕われていたが、検事の大友秀美(長澤まさみ)は、その訪問介護センターに入所している老人の死亡率が異常に高いことを突き止める。真実を明らかにするべく、大友は取り調べ室で斯波と対峙。斯波は犯行を認めたものの、「私は”救いました”」と、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」だと主張する。斯波が口にする「救い」とは一体何を意味し、なぜ未曽有の連続殺人犯となったのか。斯波の揺るぎない信念に向き合うことで、大友の心は激しく揺さぶられる。

作品情報

「ロストケア」
2023年3月 全国ロードショー

出演:松山ケンイチ、長澤まさみ
鈴鹿央士、坂井真紀、戸田菜穂、峯村リエ、加藤菜津、やす(ずん)、岩谷健司、井上肇
綾戸智恵、梶原善、藤田弓子/柄本明

原作:葉真中顕「ロスト・ケア」(光文社文庫刊)
監督:前田哲
脚本:龍居由佳里、前田哲
主題歌:森山直太朗「さもありなん」(ユニバーサル ミュージック)
音楽:原摩利彦
制作プロダクション:日活、ドラゴンフライ
配給:日活、東京テアトル

©2023「ロストケア」製作委員会

公式サイト:lost-care.com