佐藤浩市×横浜流星W主演映画「春に散る」追加キャストに山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰【コメントあり】

映画
2022年11月29日
©2023 映画『春に散る』製作委員会

佐藤浩市と横浜流星のW主演映画「春に散る」(2023年公開)の追加キャストとして、山口智子、橋本環奈、哀川翔、片岡鶴太郎、坂東龍汰の出演が決定し、コメントが到着した。

ノンフィクションの傑作「深夜特急」の沢木耕太郎が半生をかけ追い続けてきたのが、ボクシングを通じて「生きる」を問うこと。その集大成ともいえる最高傑作「春に散る」が、「糸」「ラーゲリより愛を込めて」の瀬々敬久監督により映画化を果たす。

不公平な判定で負けてアメリカへ渡り、40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一(佐藤)と、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾(横浜)。偶然飲み屋で出会った仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、翔吾は仁一にボクシングを教えてほしいと頼む。2人は世界チャンピオンを目指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑むことに。

山口智子が演じるのは、仁一に恋心を抱いていた、かつて所属していた真拳ジムの現会長・真田令子役。山口は「スワロウテイル」以来、27年ぶりの実写映画出演となる。橋本環奈は翔吾の恋人で、仁一の姪・広岡佳菜子役。プロデューサー陣の「今までのボクシング映画という域にとどまらない映画にしたい」という熱望により実現した、注目のWヒロインだ。

合わせて新旧ボクサー役の3人も解禁。仁一の昔のボクシング仲間で世界チャンピオンを共に目指した、刑務所から出所したばかりの藤原次郎役に哀川翔。同じく昔の仲間で、仁一と翔吾の挑戦を支える佐瀬健三役に片岡鶴太郎。

さらに、東洋太平洋チャンピオンであり、翔吾の対戦相手となる大塚俊役に坂東龍汰。坂東はドラマ『未来への10カウント』でもボクシング部員を演じており、横浜とのボクシング対戦シーンがどんな迫力になるのか、期待が高まる。追加キャスト5人のコメントは下記に掲載。

コメント

山口智子(真田令子役)

ボクシングについて全く無知であった私は、まず沢木耕太郎さんの小説を開きました。一気に引き込まれて、あっという間に読み切りました。「ボクシングは荒々しい男の世界」というそれまでの思い込みは、すがすがしい力に満ちた一陣の風にすっかり吹き飛ばされ、「どう生き切るか」という、命ある者全てへの問いかけに、自分も挑み直してみたいという思いが湧き上がってきました。「今」というこの瞬間に、熱く、濃く、己の心に偽りなく、力を注げるか。
私たちの一生は、自分と向き合う孤独な戦いであると同時に、人と人が出会って結ぶ豊かな実りに満ちている。
命を輝かせるリングと人生を重ねながら、今まで知らなかった世界に学んでいきたいと思っています。
日々猛練習を積み、心身ともにボクサーへと生まれ変わりつつある佐藤浩市さんと横浜流星さんの気迫に圧倒されています。まるでドキュメンタリーのような、リアルで純な輝きを放つ彼らの記録映画とも言える本作に関われる喜びと共に、本気で我が命を生きる覚悟で臨みます。

橋本環奈(広岡佳菜子役)

「春に散る」は登場人物の葛藤が織り成す苦悩や挫折を、ボクシングという熾烈な戦いのスポーツに夢や情熱を懸けることによってそれぞれが新たなる道へと歩む。それは花を散らし新たなる再生へと誘う、春の風のように爽やかで潔い人生の縮図のようです。
私が演じる佳菜子は佐藤浩市さん演じる仁一の縁遠かった姪で、横浜流星さん演じる翔吾の恋人となる存在です。叔父の仁一と再会するまでは父の介護で貧しく漫然と過ごしていましたが、ボクシングという共通の夢や過去を持った人々と出会い大きく人生が変化してゆきます。
そんな佳菜子を敬愛してやまない先輩俳優の皆さんと共に演じられることを心から幸せに思います。私が今まで演じてきた役とはタイプの異なる役なので、自身で殻を破るつもりで新境地に挑みたいと思います。

哀川翔(藤原次郎役)

ボクシングしかない男たちの葛藤、不器用な男たちが必死に生きる物語、「春に散る」!
久しぶりの佐藤浩市さんとの共演、楽しみにしてます。スチール撮影での穏やかな表情が印象的でした!

片岡鶴太郎(佐瀬健三役)

原作が沢木耕太郎さんで「一瞬の夏」など沢木さん自身もボクシングが好きな作家さんで、ボクシングを通して描く視点や人物像の背景などが原作の中にきっちりと織り込まれているので、脚本を読む前から期待をしておりました。ボクシングものだとストーリー的に平たんな作品になりがちですが、今回の作品はこれからチャンピオンを目指す選手と一時代を終えた中年の男・仁一。その仁一を中心としたサセケン(佐瀬健三)や次郎という3人の仲間が入り組んでストーリーを面白くしていると思います。
私が演じるのはボクシングに青春を懸けた男でリタイアしたあと、ボクシング以上に魂を燃やすことができず、どこか人生に投げやりになっていたところ翔吾に出会い、仁一に再会しボクシングという自分の青春にまたもう一度魂を燃えたぎるという男の役です。私自身もプロライセンスを取りボクシングにのめり込みました。サセケンの気持ちも分かりますし自分自身の年齢とも重なるところがあり、この良きタイミングでこの役に出会えてよかったです。しばらくボクシングトレーニングをしていませんでしたが、この機会にジムに通いトレーニングをしボクサーとしての身体をつくり撮影に臨みたいと思います。

坂東龍汰(大塚俊役)

脚本を読ませていただき、心が震えました。怒り、苦しみ、悲しみ、後悔。
人は皆何かしらの負の感情を抱えながら生きていてそれらを孤独としたら、その孤独は何かと出会い大きな力に変わる瞬間がある。ボクシングという美しいスポーツの中に見える、男同士の火花をはかなく散る花びらのように繊細かつ大胆に表現できたらと思います。ひとつ役者人生の中で大切な1ページになり、世に残り続ける作品ができると確信しています。大尊敬する方々とお芝居ができること、その中に立たせていただけることに感謝を忘れず頑張ります。

作品情報

「春に散る」
2023年公開

出演:佐藤浩市、横浜流星、橋本環奈、坂東龍汰、片岡鶴太郎、哀川翔、山口智子
監督:瀬々敬久
原作:沢木耕太郎「春に散る」(朝日新聞出版刊)
製作:映画『春に散る』製作委員会
配給:ギャガ

©2023 映画『春に散る』製作委員会

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