欅坂46、配信ライブで改名を発表菅井友香「もっともっと強くなるための決断」

欅坂46が7月16日に初の無観客配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」を開催。その中で、10月のライブを最後に欅坂46としての活動に区切りをつけ、新たなグループ名に改名することが発表された。

無観客で行われた今回のライブは、グループにとって昨年9月の東京ドーム公演以来約10か月ぶりとなるワンマンライブ。従来の公演とは異なり、客席を設けず、楽曲ごとに異なるステージが用意され、複数のステージをメンバーが縦横無尽に動き回る新しいスタイルのライブとなった。複数の動画配信メディアで配信され、チケット購入者は約9万人、総視聴者数は推定30万人にのぼった。
ヒット曲めじろ押しの熱いパフォーマンスを終えると、キャプテンの菅井友香が息を整えながら、ここまで視聴してきたファンへの感謝を述べた。そして、真っすぐにカメラを見据えた彼女は「ここで、私たちから皆様にお伝えしたいことがあります」と前置きしてから語り始めた。

「私たち欅坂46は、5年間の歴史に幕を閉じます。そして、欅坂46とは前向きなお別れをします。10月に予定している欅坂46のラストライブにて、その活動に区切りをつけさせていただきます。そして、新しいグループ名となり、生まれ変わります」。

この決断をすぐに受け入れられるメンバーばかりではなかったと明かす菅井。欅坂46に対する強い思い入れを持ち、大好きな欅坂46をずっと守ることができたらと考えて活動してきたという彼女は「グループとしてもっともっと強くなるための決断だと、今日までスタッフさん、メンバーと話し合った結果、今は思いを決めています」と心境を語った。

そして「欅坂46だからこそかなえられた夢がたくさんありました。今ここにいないメンバー含め、応援してくださった皆様がいたからこそかなえられたことがたくさんあります。心強いメンバーやすてきな楽曲、クリエイターチームの皆さま、そして数え切れないくらいの応援してくださる皆様と出会えたことは本当に誇りです。欅坂46に出会ってくださって、好きになってくださって、支えてくださって本当にありがとうございました」と涙ながらに感謝を伝えた。

たくさん楽しい思い出もあった一方、悔しい思いもたくさんしてきたとも話した菅井。「この2年は特に、出口の見えないトンネルの中をさまよっているような状態だったと思います。思うように活動できず、皆さんの期待に答えられていないんじゃないなって思う日もありました。メンバーの卒業、脱退も続きました。グループの名前が1人歩きして、耳を塞ぎたくなるようなことに悩まされた日もありました。欅坂を好きだと思えば思うほど苦しくなり『こうしなければならない』と考えれば考えるほど執着が生まれた気がします」と正直な胸の内を告白すると、「グループとして強くなるために、新たなスタートを切り、もう一度皆さんとたくさんの夢をかなえていけるように頑張りたいと思っています」と語った。

「ここからのリスタートになるので、相当ないばらの道が待っていると思います。でも、色のない真っ白なグループを皆さんと一緒に染めていけたらいいなと思っています。培ってきた経験がきっと私たちを鍛えてくれています。それを信じて、新たに強く強いグループになることを約束いたします」と宣言。「私たちに期待していてください。これからも私たちの応援どうぞよろしくお願いいたします」という彼女の言葉に続き、メンバー全員が「よろしくお願いします」と頭を下げた。

副キャプテンの守屋茜の「最後にお届けする曲が、欅坂46ラストシングルとなります。聞いてください」という言葉から、スクリーンにはグループの歴代アーティスト写真が。そしてメンバーは鉄骨子のステージに立つと、初披露となる新曲「誰がその鐘を鳴らすのか？」を力の限りのパフォーマンス。

メンバーの姿を捉えたカメラがアウトロと共にフレームアウトし、そのまま会場奥のシャッターを抜けてメンバーの姿が見えなくなると、欅坂46のロゴが浮かび上がるシャッターがゆっくりと閉じ、配信ライブは幕を閉じた。

配信ライブ情報

欅坂46 配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」
2020年7月16日（木）

＜セットリスト＞
OVERTURE
01. 太陽は見上げる人を選ばない
02. エキセントリック
03. 東京タワーはどこから見える？
04. Student Dance
05. Nobody
06. アンビバレント
07. 大人は信じてくれない
08. 避雷針
09. 風に吹かれても
10. ガラスを割れ！
11. 誰がその鐘を鳴らすのか？