

2005年に演歌歌手としてデビューしてから今年で20周年を迎え、最新シングル「夜香蘭(ひやしんす)」(キングレコードから2月26日発売)がロングセラー中の丘みどりが9月6日、東京・墨田区の両国国技館で「丘みどり 両国国技館 特別公演〜花道〜」と銘打ったコンサートを開いた。
自身最大規模の単独公演で、女性演歌歌手での国技館公演は初めて。これまでのコンサートでは、“演じて魅せる”という「演魅(えんび)」の世界をテーマに多くの観客を魅了してきたが、今回はその世界はもちろん、民謡をジャズ風に聴かせたり、アイドルのカバー曲を歌ったり、ダンスにも挑戦するという盛りだくさんの内容のステージで、和装、ドレス合わせて全12ポーズの衣装の早替わりも見どころの一つだ。


国技館公演は彼女にとって夢の一つだったそうで、「3月に初座長公演を大阪・新歌舞伎座さんでさせていただいたのですが、その公演が終わった直後ぐらいに今回の両国国技館公演が決まったのを知らされました。私はこの国技館には大相撲の観戦で何度も来ていまして、この場所で自分のコンサートができるなんて夢にも思っていなかったのでものすごくうれしかったのと同時に、広い会場なので、お客さまがたくさん来てくださるかどうかというプレッシャーを感じました」。
会場には、約4000人の熱烈なファンが詰めかける中、レディー・ガガも着用したという20kgもの重量がある「花魁」の衣装(ステージでは初お披露目)で妖艶に登場。「第68回NHK紅白歌合戦」に初出場して歌った「佐渡の夕笛」、「第70回紅白歌合戦」の歌唱曲「紙の鶴」、「第69回紅白歌合戦」の歌唱曲「鳰の湖」(におのうみ)のヒット曲3曲を歌った後、「今日を迎えるまでいろんなことがありました。デビューして20周年にこんなに素晴らしい場所でコンサートができる人生になるとは…。こうやって今日を迎えることができたこと、本当に心からうれしく思っております。まだまだ未熟ものではございますが、いまの丘みどりが出し切れるすべての力をここに出したい、そんな思いでお稽古を頑張ってきました。ぜひ最後までゆっくりと楽しんでください」と、感極まりながらあいさつ。


前半は、お座敷ソングから「三味線ブギウギ」「こんなベッピン見たことない」、民謡ナンバーから「おてもやん」「ソーラン節」、歌謡曲のカバーから松田聖子の「青い珊瑚礁」、中森明菜の「DESIRE」、ドラマチック歌謡からちあきなおみの「冬隣」、中島みゆきの「化粧」、前作シングル「涙唄」などを歌唱。
なかでも、ポップスを歌いながらダンスにも初挑戦。「先月、ノドの手術で入院していたのですが、その入院中に振付の動画が送られてきたので、あまり大きくは動けなかったのですが、安静にしつつも病室のベッドの上で練習しました。このステージのために(ノドを万全の状態にしたくて)ノドの手術を受けましたが、もう完治していまは万全です」として臨んだダンスの練習の成果を遺憾なく発揮してみせた。


中盤は、今回の公演の最大の見どころである歌と芝居を融合させた「幽玄組曲」――。演出・語りを劇団新派の元歌舞伎俳優・河合雪之丞が務める中、「千年の古都」(都はるみ)、「願・一条戻り橋」(小金沢昇司)、「北の螢」(森進一)などを芝居し立て歌い上げ、“演魅”の世界を見事に演じてみせた。
後半は、スペシャルゲストのDJ KOO(64)が登場するや、会場はさらに大盛り上がり。新曲「夜香蘭」【お祭盤】のカップリング曲「トリドリ夢見鳥」を2人で元気いっぱいにコラボするなどして、ステージと観客が一体となってお祭りムード一色に。また、新曲「夜香蘭」【花道盤】のカップリング曲「千年の花」や最新曲「夜香蘭」など全35曲を約3時間にわたって熱唱した。


女性演歌歌手で初の国技館公演を成功させた丘は「このような広いところでコンサートができたらいいなという大きな夢がまた一つかないました」と喜びもひとしおだった。
リリース情報


「夜香蘭」【花道盤】
2025年9月3日発売
品番:KICM-31178
定価:1,500円(税込)
商品ページ:https://kingeshop.jp/shop/g/gKICM-31178/
WEB
オフィシャルウェブサイト:https://www.okamidori.com/
オフィシャルX(旧Twitter):https://twitter.com/okamidori0726
オフィシャルInstagram:https://www.instagram.com/okamidori0726/
オフィシャルTikTok:https://www.tiktok.com/@oka_midori
キングレコード公式ホームページ:https://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=45018