

超特急やM!LKなど、今をときめくボーイズグループが数多く所属しているEBiDANが、夏恒例のライブイベント「EBiDAN THE LIVE 2026 15th Anniversary」を8月13、14、15、16日の4日間にわたり、東京・国立代々木競技場 第一体育館にて開催した。
2013年に始まった「EBiDAN THE LIVE」(通称“エビライ”)は、EBiDAN所属グループが一堂に会し、グループの枠を超えたパフォーマンスを見せる年に一度の夢の祭典。EBiDAN 15周年となる今年は、EBiDANという名の由来である「恵比寿学園男子部」にちなみ、4日間を1学期から4学期に見立てて「学園」をテーマに開催された。
昨今EBiDAN所属グループの注目度は急上昇中で、初の4デイズ公演にもかかわらずチケットは即日ソールドアウトし、4日間で計5万人を動員。初日の13日には2日前の8月11日にリリースしたばかりの15周年記念シングル「Yes! 東京」がミリオンを達成し、2026年の初日CDシングル売上1位を記録したことも報告された。
出演したのは超特急、M!LK、SUPER★DRAGON(略称・スパドラ)、Sakurashimeji、ONE N’ONLY(略称・ワンエン)、原因は自分にある。(略称・ゲンジブ)、BUDDiiS、ICEx、Lienelの9組58人。さらに『EBiDAN THE AUDITION 2026』から誕生し、7月末にメンバーが発表されたばかりの新グループ・iiONDOもお披露目ライブを行った。
レンガ造りの校舎をイメージしてセットが組まれたメインステージとアリーナ客席に伸びる花道、その先に設けられたセンターステージでは、演出を担当する総監督・ユーキ(超特急)のもと、エビライだけの豪華メニューが次々に展開。恒例のシャッフルユニットから、歴代のエビライで生まれた名曲の再演、各メンバーの個性を活かした演劇に特別ユニット、そしてEBiDANの歴史を振り返っての奇跡の復活劇が詰め込まれ、なんと最終日には2022年までEBiDANの一員だったDISH//が出演するサプライズも! 3時間にわたってEBiDANの過去をたどり、今を提示し、未来を掲げてみせた。
14日、15日、16日の3日間は開場中にシューティングアクトの出演も。14日はEBiDAN NEXTから昨年生まれた5人組の新グループ・Not Foundが唐揚げへの愛を歌う「アゲてけ☆オーマイ唐揚げTIME!」をホイッスルの音も高らかに披露。さらに爽快なポップチューン「Join Us」と、夏にピッタリの2曲で大きな拍手を受けた。15日は新レーベル“NExTRest”より今年2月にデビューしたばかりのVOKSY DAYSが登場。メンバーの1人である長野蒼大の実兄・長野凌大(原因は自分にある。)主演ドラマ『普通の恋愛』のオープニング主題歌「Blooming」を、優しい歌声と柔らかな身のこなしで花咲くように描写した。メンバー8人全員が昨年のエビライにも研究生としてオープニングアクト出演していたため、客席の声援も温かい。16日は男女混合9人組グループのONE LOVE ONE HEARTが「勝つまでやめない」を藤咲碧羽やイーチらの女子メンバーを中心に、真っ直ぐに突き抜けるボーカルで放った。クライマックスでは笹原遼雅が渾身のロングトーン。タイトル通りの強いメッセージを高らかに歌い上げて、強い印象を残した。
そして開演時刻。ペンライトの光に包まれた場内に学校チャイムが鳴り、ステージ上のLEDビジョンには恵比寿学園男子部の校内で思い思いに楽しむ9組の映像が。それぞれの個性を感じさせながらグループ紹介すると、次々にカードを見つけて学園内をトレジャーハントしていく。最後に「あなたの心の奥」と書かれたカードにたどり着いて、おのおのの心にペンライトでいっぱいの客席が浮かび上がり、校内を飛び出していく60人の横には「代々木第一体育館へ急げ!」と書かれたカードがハラリ。そして、EBiDAN名義初のオリジナル楽曲として長年愛されている「恋のDing Dong」を歌うM!LKメンバーがLEDに映し出され、15周年のEBiDANは開幕した。
5人は画面越しにオーディエンスにもマイクを向けながら、ステージ裏のスペシャルゲートから客席スタンドに入場し、佐野勇斗が「EBiDAN THE LIVE 2026、みんな盛り上がっていこうぜ!」と煽れば場内は沸騰。続いてONE N’ONLYと原因は自分にある。がスタンド客席から、ICExとLienelがアリーナ客席通路から登場して曲を歌い継ぎ、歓喜するオーディエンスに“ハイハイハイ!”のコールを湧かせていく。
その間、センターステージにはBUDDiiSが上がって、リーダーのFUMINORIが「僕たちと一緒に幸せな日、過ごしていきましょう!」と号令。そして、アリーナを横断する花道にSUPER★DRAGONとSakurashimejiがズラリ並んでステージを華やかに彩れば、センターステージの中央に超特急が堂々リフトアップして、場内の盛り上がりも最高潮を迎える。
さらに、ユーキが「EBiDAN 15周年おめでとう! 今日は最高の記念日にしようぜ!」と宣言して全9組がメインステージに集結するなり、EBiDAN15周年記念曲して8月11日にリリースされた「Yes! 東京」のイントロが鳴って、すぐに客席からは“HEY!”のコールが。“ようこそ!”と歌い出すタカシ(超特急)を皮切りに、佐野が“Yes! Yes! Yes! 東京ー!”と鬨の声をあげ、池田彪馬(SUPER★DRAGON)が艶やかにAメロを歌えば、HAYATO(ONE N’ONLY)は勢いよくラップを放つ。場内にあがるコールは公演を重ねるごとに大きくなり、後半の公演ではHAYATOが客席にマイクを向けると“ride on, ride on!”と見事に返る場面も。さらに、髙田彪我(Sakurashimeji)に武藤潤(原因は自分にある。)、志賀李玖(ICEx)と各グループの代表者がマイクを握り、SHOOT(BUDDiiS)と武田創世(Lienel)は競い合うように掛け合った。
歌詞の通り“おのおののスタイル”な制服を身に着けた9組が一斉に踊る景色は壮観で、間奏ではダンサーの見せ場も。初日にFUMINORIとEIKU(ONE N’ONLY)がタフで直線的なソロダンスで魅せれば、2日目は長野凌大(原因は自分にある。)がメガネを吹っ飛ばすほど激しく踊った最後に白い手袋を口でくわえて外し、飯島颯(SUPER★DRAGON)はワンハンドフリーズする。3日目は弟FUMIYA(BUDDiiS)から兄HAYATOへと高尾兄弟がつなぎ、4日目はユーキ、マサヒロ、アロハがトリプルダンスで魅せ、ユーキはセンターで見事にバク転。クライマックスでは音玉の祝砲も上がって、EBiDANの華やかな“今”を鳴らしていった。
そしてEBiDANの最年長でもある超特急のカイが「応援してくださるみなさんのおかげでEBiDANは15周年を迎えることができました」と感謝。今年のエビライについて「15年という歴史的な時間を一緒に駆け抜けていただきます。盛りだくさんですよ。熱いコーナーたくさんです。みなさま、覚悟はできてますか?」と予告しつつ、初日には「Yes! 東京」がミリオンを達成したことを報告した。
また、現在、超特急のリーダー・リョウガとBUDDiiSのMORRIEが療養中で活動をお休みしていることにも触れ、「2人の分の思いも背負ってEBiDAN全員分の気持ちで皆様にライブを届けたい」と伝えると拍手が。そこから「15周年にふさわしい最高の思い出を僕たちと作っていきましょう!」と呼び掛けると、グループパートの前半戦がスタートし、まずは4組がメインステージとセンターステージに交互に登場して、それぞれ日替わり曲も交えた2曲を披露していく。
近藤駿太がメンバーに担ぎ上げられる曲頭のポジションだけで歓声が起きたのは、2023年結成の6人組・Lienel。氣志團の綾小路 翔がプロデュースした「羅武が如く~恋の風林火山~」をヤンキースタイルで叩きつけ、場内に湧く“パラリラパラリラ!”の声のなか、コミカルかつマジで愛を届けに爆走する。最年少の高桑真之によるソロダンスでは、客席から“私が誕生した理由! ツッパリメンズに出会うため!”とワンマンでおなじみのコールも飛んで、近藤駿太は「ありがとう!」と感謝。
コミカルな日替わりのダンスブリッジでつないだ2曲目では、夏の熱を帯びた歌謡フレーバーたっぷりの「純情シンドローム」、ジュリ扇を振る動きも取り入れた90年代ド真ん中のユーロビート曲「恋のFIRE! FIRE!! FIRE!!!」、ゲームをモチーフにミステリアスな味付けを施した高速ポップ「アンチハート」、王道から歌舞伎にラテンと目まぐるしい展開が“らしい”メジャーデビュー曲「メロ・コレクション」をそれぞれ披露した。いずれも印象的だったのが、客席からあがるコールの音量と勢い。彼らがEBiDANの遺伝子を色濃く受け継ぐ存在であることを、強く知らしめた。
同じく2023年結成の8人組・ICExは、6月に配信された最新曲「プン☆ジェラ」をキュートにパフォーマンス。プンプンと頬をふくらませ指で角を立てて、ジェラシーいっぱいの恋心を表情豊かに表現する8人に、客席からは“プンプンプンプンプン!”のコールが湧き起こる。とにかく“かわいい!”の声が漏れるステージで、最後に「ラブ!」と2人で大きなハートを作る志賀李玖と阿久根温世がカメラに抜かれると、場内は盛大に沸きまくった。
2曲目では一転、志賀が「こっち来いよ…」と挑発し、高速ラップが弾けるデンジャラスなダンスチューン「Da-Da-Da」、失くした夏の日々を疾走する音に乗せて切なく歌う「青と白」、歯磨きテーマのオシャレなラブソングにテクニカルなダンスも交え、メンバー同士のキスアクションに悲鳴があがる「HAMIGAKI」、タイトルの通りピュアすぎる思いが涼やかなユニゾンでメロディックに弾ける「恋ソーダ」と、多彩な日替わり曲をドロップ。かわいいからカッコいい、ポップからダークまで、振り幅の広いラインナップでグループとしての深みを示し、蛹から脱皮しつつある蝶の片鱗をうかがわせた。
2020年結成の9人組・BUDDiiSは、まずは日替わり曲で各公演まったく異なる顔をアピール。朝の空気に乗せてトキメキを歌う爽快な「#KISSYOU」で初日を幕開けると、2日目はSHOOT(森愁斗)の初主演映画「ウォーターガーディアンズ」の主題歌「クラッシュパラダイス」で波に乗り、花道いっぱいに動き回って広いステージを夏のビーチに変える。3日目はセクシーに声と身体をうねらせ、場内に夏の熱気を呼ぶスパニッシュ曲「more rain」を投入し、4日目の「Sonic」では音速なラップで疾走しながら花道に広がって、観客と共に“Be the light!”と腕を振り上げた。
だが、どんな色を振りまこうとも、イントロが鳴るや否やコールが巻き起こり、場内の空気を一瞬にして塗り替える最新曲「キミは都市伝説」のパワーは強烈。“人類誕生の前から好きでした”と壮大なパワーワードが炸裂する彼ら初のトンチキチューンに全力で挑み、FUMINORI、SEIYA、YUMAによる謎のアンニュイパートでも客席をハッピーに困惑させる。FUMINORIは「今世紀最大の……エビライ伝説作ろうぜ!」と歌詞を歌い替え、SHOOTは“Love還元”とウインクで悩殺する一方、FUMIYAのソロダンスや、SNSのバズで“カキコニキ”として名を馳せたKEVINのフェイクなど抜群のスキルも発揮。高いグループ力をベースに新たな扉を開いて、BUDDiiSのイメージをより彩り豊かに進化させた。
スモークが立ち込めるステージにM!LKの5人が現れ、吉田仁人が“愛 宇宙を照らすよ”と「爆裂愛してる」を歌い始めると場内の盛り上がりも爆裂。5色に光ったり純白だったりとド派手な衣装をまとい、すっかりテレビでおなじみになった5人の生パフォーマンスに、怒涛のメンバーコールが自然発生する。レーザービームが飛び交う“ば・く・れ・つ”ダンスタイムでは“フゥ~!”の声が湧き、公演を重ねるごとにテンションを爆上がらせたメンバーのボーカルにも力がこもって、ラストは客席と“キミと永遠にハイテンション”の大合唱。さすがの存在感を示しながら、2曲目では多彩な楽曲を届けてグループの持つ引き出しの多さを示していく。
かけがえのない仲間と過ごす夏をテーマに、メンバー5人が中央にギュッと集まるシーンもある7月配信の「You!Joy!Parade!」を初日に、“オレが好きなんでしょ?”といった曲中台詞でメロさを振りまく吉田に尋常でない歓声があがる「チラチLOVE」を2日目に、セクシーなムーブと歌声でダンスボーカルグループとして真価を見せるスタイリッシュな大人のラブソング「Kiss Plan」を3日目に披露して、どの日もイントロから大歓声。
最終日は5人のカラーに光るステージで、彼らの“日本を元気にする”というポリシーを楽曲に落とし込んだ「アイドルパワー」を、大きく手を振って笑顔で掲げていった。実際、そのパフォーマンスを観ているだけで、勇気と力を受け取れる彼らの底なしにポシティブなパワーこそ、まさに“アイドルパワー”なのだろう。
ここで、早くもエビライ名物のシャッフルユニットが登場。初日のトップバッターとして、ONE N’ONLYの「BOOM BASH」を適材適所すぎるメンバーで披露したのは“GAKUEN’ ONLY”だ。ボーカルのTETTAとEIKUのポジションにはICExの千田波空斗と竹野世梛が入り、息の合ったボーカルワークで席巻。ラッパー・HAYATOのパートはSUPER★DRAGONの田中洸希が貫録たっぷりに務め、高桑真之(Lienel)はREIの吐き出すようなボーカルを息混じりの歌声で聞かせた。
セクシーかつマッシブな「BOOM BASH」はブレイクでのセクシーなアクションも見どころで、小指を唇に当てて挑発する田中、大きく身体をのけ反らせて天井を見上げる竹野、ニヤリと首元を撫でる高桑、目元を覆って息を荒げる千田にも悲鳴があがったが、圧巻だったのが実弟NAOYAのパートに入った超特急のダンサー・タクヤ。曲中ではレアな歌声を聞かせ、ラストは大きく胸を上下させてステージに膝をつき、狂気の笑みを浮かべてオーディエンスの目を釘付けに。俳優としても培ってきた身体表現で劇的な幕切れを演出し、凄まじい歓声を場内に轟かせた。
田中雅功にタカシ(超特急)、髙田彪我に八神遼介(ICEx)と、メンバーが発表されるなり歓喜の声が湧いたのは“Sakanashimaaji”。長年EBiDANの歌を引っ張ってきたタカシに、弱冠18歳ながらも卓越したボーカル表現力で知られる八神と、年齢もEBiDAN歴も違いすぎる2人でSakurashimejiの「ランドリー」をデュエット。タカシは田中のパートを素晴らしく活き活きと楽しそうに歌い上げ、その声にハモリを添えながら主人公の思いをリアルに歌い紡いだ八神は、間奏になると花道を疾走してセンターステージへ。「行け、八神!」(タカシ)の声で床に膝をついてエレキギターをかき鳴らし、笑顔で感情を爆発させる。その後ろでは、タカシが声の限りにロングトーンで絶唱。世代を超えた“歌”の継承を感じさせる感動的なステージに、客席から大きな喝采が贈られた。
2日目は“PUNNiiS”がBUDDiiSの人気曲「The One」をパフォーマンス。KEVIN役の髙田彪我(Sakurashimeji)は「みんなのことが大好き、早く会いたい、カキコカキコ……ごめんなさい、カキコ」と、KEVINが“カキコニキ”と呼ばれるキッカケにもなった動画のワンシーンを再現して、冒頭から場内の笑いをさらう。一方で、高音域のボーカルを綺麗に聞かせるMORRIE役の池田彪馬(SUPER★DRAGON)と共に見事なハーモニーを作り上げ、曽野舜太(M!LK)もSHOOTのパートで切ない歌声と表情から恋心を全開に。桜木雅哉(原因は自分にある。)はSHOWパートを優しく聞かせ、ユーキ(超特急)はFUMINORIと同じくセンターで弾けるように踊り跳ねる。
飯島颯(SUPER★DRAGON)は同い年のYUMAの、筒井俊旭(ICEx)は自身と同じくグループのダンスを引っ張るFUMIYAのポジションを担当して快活にステップ。また、指で猫耳を作ったTAKUYA役の柴崎楽(SUPER★DRAGON)や、柔らかな笑みを見せるSEIYA役の小泉光咲(原因は自分にある。)がカメラに抜かれると、場内から“かわいい!”の声が湧いた。注目の胸キュンぜりふパートは池田が担当。「そろそろ僕のこと好きになってくれた? このピアス、おそろいにしてよ」とささやいて、オーディエンスを悩殺した。
各グループのメインボーカルやラッパーが集まり、抜群の歌唱力と表現力で圧倒したのが、Lienelの「Love Me Madly」を贈った“Jugyonel💤”だ。冒頭から“さぁ、もっと僕を好きになれ”とメインボーカル・武田創世のパートを狂おしく歌い始めた吉田仁人(M!LK)を筆頭に、近藤駿太を古川毅(SUPER★DRAGON)、高岡ミロをHAYATO(ONE N’ONLY)、芳賀柊斗を武藤潤(原因は自分にある。)、高桑真之をKEVIN(BUDDiiS)が担当。肩章とフリンジ付きのきらびやかな本家衣装を身にまとい、狂気的なほどの執着にまみれた恋情を歌う曲世界に入り込んで、エモーショナルに歌い上げていく。
それぞれが持てるスキルを容赦なく注ぎ込んだステージの完成度は恐ろしいほどに高く、セクシーなしぐさや愛にさまよう表情も交えて、大人の色気を見せつけた。また、先輩方に囲まれた緊張必至の状況で、本人役として中心に立ち、妖しい笑みを浮かべて堂々とパフォーマンスを全うした森田璃空の強心臓と成長も特筆すべきだろう。
3日目は“METCHA★EEYAN”でSUPER★DRAGONの「NPC」をドロップ。田中洸希役の森田璃空(Lienel)が悩ましげに歌い出すと、のちのMCで「スマホに録音したジャン(海渡)君の声をめっちゃ聞いた」と明かした志賀李玖(ICEx)が、繊細で抑揚のあるボーカルでつないでいく。さらに、超特急のダンサー・マサヒロが松村和哉のハイスキルな高速ラップを放てば場内に驚きの歓声が。また、SHOOT(BUDDiiS)は古川毅、長野凌大(原因は自分にある。)は池田彪馬と、ボーカリストのパートを情感と余裕たっぷりに届けて、心地よい波動を耳に運んでくれた。
REI(ONE N’ONLY)は飯島颯、TAKUYA(BUDDiiS)は志村玲於と、ダンサーのパートで軽快に踊りつつ、微笑みと切なさを織り交ぜた表情で叶うことのない恋への思いを表現。高岡ミロ(Lienel)は電車のアクションを入れて鉄道オタクの伊藤壮吾にリスペクトを示し、投げキスまでしてみせた。また、柴崎楽はオリジナルメンバーとして安定感あるパフォーマンスでサポート。最後は、センターに立った森田が自身のトレードマークでもある“りっくま”ポーズで締めくくり、貪欲にアピールしたのも頼もしい。
原因は自分にある。のレパートリーの中でも、特にダークな「Mania」を演った“原因は自分にハグ?”は、各メンバーとも隠し持っていた己の武器を発揮。SUPER★DRAGONのダンサー・伊藤壮吾が冒頭から吉澤要人の低音ボーカルをセクシーになぞり、この曲の主役とも言える長野凌大のパートに入った塩﨑太智(M!LK)が表情を消して艶めかしく自分の身を抱けば、普段は絶対に見られない姿に場は騒然となる。
超特急のダンサー・カイは大倉空人の歌割りでガッチリ歌声を聞かせ、中村旺太郎(ICEx)は桜木雅哉の、芳賀柊斗はEBiDAN SENDAIの先輩・小泉光咲のパートに入って、自分のグループでは見せない得体の知れない表情を浮かべてみせた。そこに歌い方を杢代和人に巧みに寄せるSEIYA(BUDDiiS)も加わり、カイが武藤潤パートを朗々と歌うSHOW(BUDDiiS)を、中村が芳賀を抱いて小指を噛むと場内は悲鳴の嵐に。華麗にターンする伊藤に続いてメンバーの間をすり抜けた塩﨑は、愛憎に満ちたリリックをピュアさの勝る歌声で放つというアンバランスさで楽曲の危うさをいっそう引き立て、最後はガクリと床に膝をついて頽れるという劇的な幕切れが、濃厚すぎる余韻を残してくれた。
最終日は3組のシャッフルが登場し、M!LKの「イイじゃん」を本家衣装でブチかました“ALUK”は、メンバーを“イケメン”を軸に選抜。スマホの裏にグッズのステッカーを入れているほど敬愛する佐野勇斗のポジションに入った阿久根温世(ICEx)は、歌い出しの1音目から響かせ方が佐野と瓜二つで、尋常でないリスペクトを証明する。
2026年上半期の「ViVi国宝級イケメンランキング」でNEXT部門の1位を獲得した杢代和人(原因は自分にある。)は、同時にNOW部門で1位を獲った山中柔太朗のポジションを担い、待望のチェンジに“あれ 今日ビジュいいじゃん”の“あれ”を発した瞬間、地鳴りのような歓声が。エレクトロパートではノリノリで親指を突き出して“イイじゃん”ポーズを繰り出したが、それはLienelで“未体験イケメン”を名乗り、前日のMCで「下半期の1位は僕がもらいます!」と宣言した近藤駿太も同様。声のトーンが比較的近い塩﨑太智のパートを楽しそうに担当し、この日のエンディングでは「夢がかなった」と喜んだ。
研究生時代にM!LKのバックダンサーを務めた経験もあり、昨年の「国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位になったハル(超特急)は曽野舜太役でファニーな笑顔を見せた。吉田仁人パートを歌うTETTA(ONE N’ONLY)のボーカルの安定感も半端なく、“So good…”に続いて阿久根は笑顔を張りつかせて先輩のアクションを全う。メンバーのやりたいこととファンが見たいものが合致した奇跡のシャッフルで爪痕を残した。
年長メンバーを中心に、ICExの軽快なドライブチューン「Hollywood」を披露したのは“RICEx”。阿久根温世パートを歌うFUMIYA(BUDDiiS)に、八神遼介ポジションの大倉空人(原因は自分にある。)が並んで金髪コンビで歌い出しを飾ると、それだけで場内に歓声が湧く。続いて、志賀李玖役の山中柔太朗(M!LK)から、筒井俊旭役のアロハ(超特急)、竹野世梛役のFUMINORI(BUDDiiS)、山本龍人役の志村玲於(SUPER★DRAGON)とお兄さんたちが歌い継ぐたび、LEDに爽やかな笑顔が映し出されて、客席からは“可愛い!”の声が。
中村旺太郎パートを歌う松村和哉(SUPER★DRAGON)など、普段はダンスやラップに専念しがちな先輩たちが、少年味の強い衣装をまとって涼やかなボーカルを笑顔で聞かせるのはレアすぎる光景だ。山中とFUMIYAで肩を組んでみたりと、エビライならではの組み合わせで楽しませる一方、曲後半ではアロハ、松村、志村がラップをつなぎ、EIKU(ONE N’ONLY)が千田波空斗パートできれいなハイトーンを聴かせれば、大倉は随所でウインクを決めるという、さすがのパフォーマンスも。歌も動きもシンクロ率の高いハイレベルなパフォーマンスで、ちょっと大人の「Hollywood」を見せつつ、最後までピースで決めるのがうれしい。
超特急「バッタマン」をカバーした“大至急”は、なんと本家以外のすべてのグループから胸アツなメンバーを招集。中でも、初日のお返しとばかりに兄タクヤのポジションを弟のNAOYA(ONE N’ONLY)が、そして、この曲のセンターであるハル役を佐野勇斗が務めることが映像で発表されると、会場は驚きと喜びの声で大揺れした。登場するなり高笑いをあげた佐野が「この曲をやるということは、このエビライで一番盛り上がれ! 行くぞ!」と号令をかけ、「8号車!」の雄叫びと共にバッタダンスを繰り出せば、場内には“バッタバッタバッタバッタマン!”の壮絶なコールが。
大好きな先輩であるリョウガ役を担当する高岡ミロ(Lienel)は変顔でリスペクトを示し、ユーキ役の吉澤要人(原因は自分にある。)もアロハ役のYUMA(BUDDiiS)も満面の笑みで身体を振って踊り続ける。ツインボーカルであるタカシのパートには初日のシャッフルユニットで彼とペアを組んだ八神遼介(ICEx)が、シューヤのパートにはボーカリストとして普段から交流のある武田創世(Lienel)が入ったが、2人は2日目の歌選抜でも共演しており息もピッタリで、余裕さえ感じるハーモニーを聞かせてくれた。
8年ぶりに「バッタマン」で兄のパートに入ったNAOYAは、この日のアンコールで「当時より強い気持ちを持って披露することができました」と語った通り、覚悟と自信のあるパフォーマンスを見せ、マサヒロ役のジャン海渡(SUPER★DRAGON)やカイ役の田中雅功(Sakurashimeji)と共に、曲中せりふでも腹から声を出していた。そして大サビでは、なんと佐野が上裸になって花道を爆走! 投げキスで決めながら最後は「ごめんなさい!」と言って周りにはたかれながら、熱狂のシャッフルステージを締めくくってみせた。
制服姿で校内を歩くアロハ(超特急)と山中柔太朗(M!LK)が対峙し、見つめ合うオープニング映像が会場内に悲鳴を引き起こすと、映画「純愛上等!」でW主演した二人のユニット“鶴and亀”がセンターステージに登場。MVと同じウエスタンなピンク衣装で映画主題歌「LOVE 2000」を“愛はどこからやってくるのでしょう”と歌う2人に、“鶴亀オンリーワン!”と超特急メンバーが考案したコールも炸裂して、2人とも笑顔になる。スタンドマイクを並べて歌う2人が観客の前でパフォーマンスするのは今回のエビライが初めてで、初日に山中は「緊張したよ」とポロリ。アロハはコール音量のすさまじさに「最高です。イヤモニを貫通してました」と喜び、2人で「鶴君」「円さん」と役名で呼び合ってオーディエンスを沸かせた。
「ここからは、これまでの“エビライ”で生まれた名曲をお届けします」というアロハのMC通り、初日は2025年のエビライで誕生したアイドルユニット“情熱アチチ?恋泥棒”が「Resplandor」を披露。休養中のリョウガ(超特急)の代わりに、彼のうちわを持ったHAYATO(ONE N’ONLY)が「離さないぜ」と熱く第一声を放つと、会場は一気にどよめいた。
曽野舜太(M!LK)、田中洸希(SUPER★DRAGON)、TETTA(ONE N’ONLY)、武藤潤(原因は自分にある。)、TAKUYA(BUDDiiS)とオリジナルメンバーはそのままに、歌謡調のラテンチューンをスタンドマイクで情熱的にパフォーマンス。田中は「ねぇ、チューしよ」と決めぜりふをアレンジし、曽野の「抱きしめて、いい?」から始まる決めぜりふリレーでも、文字通り恋泥棒をしてみせる。電飾付きの星型タンバリンを手に、最後は武藤の情感たっぷりな長尺せりふから「愛してる」とフィニッシュ。湿度の高いダンス&ボーカルでオーディエンスを酔わせてみせた。
2日目はEBiDAN内の3組の兄弟によるユニットが、2023年に披露した「Run up!!!!!!」を再演。BUDDiiSのSHOOTは兄MORRIEのうちわを持ってメインボーカルを務め、その横でタクヤ(超特急)&NAOYA(ONE N’ONLY)、HAYATO(ONE N’ONLY)&FUMIYA(BUDDiiS)の兄弟2組が肩を並べてペアダンスする。兄弟が背中合わせで座り、兄が弟を立たせるアクションでは歓声が湧いて、SHOOTがうちわを掲げて「お兄ちゃん、見てっか! ゆっくりでいいからな! 無理すんなよ!」と配信のカメラに向かって声を上げれば、他の4人も満面の笑顔に。
全員が3年前よりも明らかに進化した歌声を聞かせ、当時は2人で歌ったパートを1人で歌い切ったSHOOTの頭をタクヤが撫でてFUMIYAがハグ。最後はSHOOTが「お父さん、お母さん、ありがとう!」と、3年前にMORRIEが言ったのと同じせりふで締めくくったのも熱い。
3日目は2024年の運勢ランキングの上位メンバーと下位メンバーで組んだ“IKE!IKE!福男ランキングドリームユニット”が2026年バージョンで再来。この日はランキング1位の志賀李玖(ICEx)を中心に、彼と同じ生年月日で2位の杢代和人(原因は自分にある。)、3位の柴崎楽(SUPER★DRAGON)、4位の山中柔太朗(M!LK)と、下位メンバーの阿久根温世(ICEx)、近藤駿太(Lienel)で、2年ぶりに「ラッキーあげるよ!」をパフォーマンスした。
当時と同じく上位メンバーは白猫、下位メンバーは黒猫を肩に乗せた衣装で、晴れやかな上位チームと憮然とした下位チームの表情の対比も楽しい。曲中「僕たちのラッキーパワーで、ここにいる全員…いや、世界中をラッキーにしていくんだよ!」と自信たっぷりに語る山中に、花道をダッシュする杢代は共に今年上半期の「国宝級イケメンランキング」で1位を獲得しているため、運勢ランキング上位の結果は2年経っても健在? 若手メンバーも多いぶんパフォーマンス力は当時より大きく向上しており、ラッキーパワーはEBiDAN全体に波及していることを感じさせた。
4日目は、2023年のEBiDAN 西日本ユニットがパワーアップしてカムバック。ほら貝の音が鳴り、超特急のタカシ(大阪)、マサヒロ(山口)、ハル(熊本)、M!LKの吉田仁人(鹿児島)、塩﨑太智(和歌山)、曽野舜太(三重)と西日本出身の6人が額を床につけた正座スタイルから顔を上げ、“西日本! 西日本!”と「青春~珍道中~」を歌い始めると、一瞬の隙なく“ハイ!”のコールが客席から湧く。“好きやで 好きっちゃ 好きやけん”と愛らしく歌い踊る彼らに割れんばかりの歓声がこだまし、吉田が牽引する“チェスト!”コールも炸裂。
さらに、曲後半でユーキ(徳島)が「好きになってしもうたけん、付きおうてくれへん?」と、ICExから大阪出身の阿久根温世と竹野世梛、兵庫出身の筒井俊旭、Lienelから大阪出身の森田璃空と新メンバー4人を引き連れてステージに登場すれば、場内はさらに熱くヒートアップする。関西圏の新メンバーは大阪出身のタカシに抱きつき、ユーキも後ろからタカシの頭にキス。最後は全員で3年前よりもずっと大きなハートを作って、EBiDANの拡大ぶりを目に見える形でも表した。
ここで場面は再び学園内に移り、田中雅功(Sakurashimeji)が先生となって、ICExとLienelのメンバーにEBiDANの歴史を講義。2011年にスターダストプロモーションの若手俳優が集まって発足したことを伝え、「小泉光咲が小学生の頃、おうちでしていたお手伝いは?」(正解は、洗濯物をたたむ)、「BUDDiiSの中で一番足が速いメンバーは?」(正解はYUMA)など、メンバーに関する抜き打ちテストも行われた。終業チャイムが鳴って、9組60人のうち最後に事務所に入所した八神遼介が「僕、もっとEBiDANの歴史を知りたくなりました!」と申し出る。そして、彼が視聴覚室で「EBiDAN History Vol.1」と書かれたディスクをプレイヤ―に入れる映像が流れると、EBiDANの歴史を振り返るメドレーが幕を開けた。
まずは初期のEBiDANを牽引し、森崎ウィンがボーカルを務めていたPRIZMAXの「Mysterious Eyes」を、彼らと親交の深かった超特急のカイ、ユーキ、タカシ、そしてPRIZMAXの後期に在籍していたFUMINORIとKEVINで披露。KEVINが歌い始め、超特急ではダンサーのカイ、そしてボーカルのタカシが歌いつなぐと悲鳴のような歓声が。その横でFUMINORIは再びPRIZMAXの曲を踊ることができる喜びを笑顔に乗せ、ユーキはリスペクトを込めた真摯な表情で躍動してみせる。
続いて、2014年にテレビ番組の企画の中で生まれた「けもパン世界タイトルマッチ」のイントロが流れ、センターステージにはM!LKの佐野勇斗、吉田仁人、塩﨑太智、SUPER★DRAGONの志村玲於、古川毅、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、柴崎楽にSakurashimejiの田中雅功、髙田彪我、Lienelの高岡ミロの姿が。その頃、研究生として実際に踊ってきたメンバーが、当時と同じピンクのTシャツを着て、けも耳をつけて“けもパンチ!”するという、まさかの事態に客席は沸きまくる。久々の“けもパン”にノリノリのメンバーあり、佐野のように虚無顔を見せるメンバーありだが、EBiDAN歴の長い高岡によると約10年ぶりに踊ったメンバーもいたとのこと。大人になった彼らの豪華すぎる“けもパン”が見れるのも、間違いなくエビライだけだ。
さらに、せり上がったセンターステージの上から「僕たちの大事な曲です」(14日)、「このメンバー、エビライでしか見れないぞ!」(15日)と長野凌大(原因は自分にある。)がタイトルコールしたのは「ebidence」。EBiDAN研究生の選抜プロジェクトとして2017年に始動したBATTLE BOYSの初オリジナル曲で、原因は自分にある。の長野、武藤潤、小泉光咲、そして2018年にM!LKに加入した山中柔太朗と曽野舜太が、当時、全国選抜メンバーとしてパフォーマンスしていた曲である。さらに、原因は自分にある。の前身であるBATTLE STREETとしてもCDリリースしている思い出の曲を、原因は自分にある。の7人と山中、曽野で8年ぶりにパフォーマンス。全国選抜だった5人はオリジナル通りのパートを担当し、長野が「負けらんない」と放つと場内に悲鳴が。衣装も当時のものを再現した胸アツのステージで客席を興奮の坩堝に叩き落とした。
メドレーの最後は、M!LKのツアーでバックダンサーを務めたこともある研究生の選抜チーム・TEAM M! from EBiDAN NEXTの曲として2022年にリリースされた「Hug Hug Hug」。オリジナルメンバーだったハル(超特急)を中心に、やはり研究生時代にTEAM Sとして歌っていたICExの志賀、中村、阿久根、千田、山本、竹野、さらにLienelの芳賀、森田、高桑が加わり10人で犬目線の楽曲をプリティにパフォーマンスする。
当時をオマージュした黄色の衣装で“もっと好きになってよ!”と、当時と同じパートとせりふを笑顔で放つハルに黄色い歓声が湧き、最後は全員で大きなハートを作って、まさかの復活と再会に満ちたメドレーを締めくくった。EBiDANに歴史あり。それは、つまり人にも歴史ありということで、メンバー個々の人生もEBiDANの歴史の中で紡がれ、磨かれてきたのである。
さらに4日目は、EBiDANレジェンド卒業生としてPRIZMAXのボーカリストだった森崎ウィンと、2022年のエビライでEBiDANを卒業したDISH//からのコメントも上映された。EBiDANの拡大を喜び、超特急のメンバーとは超特急になる前からレッスンで会っていたこと。カイとリョウガにはよくイジられていたので、いつかイジり返したいと暴露しつつ、「僕もEBiDAN出身者として恥じぬように頑張ってまいります」と宣言してくれた。DISH//は「EBiDANに参加するか否かのFAXが届いたことが始まりで、俺らはまんまとYESと言ってしまった」と告白。原宿で路上ライブをしていた初期の思い出話もしつつ「祝福ムードでガッツリ盛り上がっちゃってください」とエールを贈った。
また、もともとEBiDANは演劇集団として出発したという歴史から、“原点回帰”として恵比寿学園男子部と隣町のライバル校・目黒学園の決戦を描く演劇パートも。いきなりキレだす校長を吉澤要人(原因は自分にある。)、泣き虫な教頭をFUMINORI(BUDDiiS)が務める恵比寿学園男子部は、3つの勢力によって牛耳られており、そこにレモン片手にキラキラと星を飛ばす新任教師・サワヤカ先生(超特急・タカシ)がやってくるという物語だ。
TETTAをリーダーにONE N’ONLYのメンバーによるヤンキー軍団は「ひよってるやつ、いねぇよな!?」と煽り、杢代和人(原因は自分にある。)が率いるFUMIYA(BUDDiiS)、阿久根温世(ICEx)、近藤駿太(Lienel)のウェイ系軍団は動画撮影に夢中で、皆、チャラ男ぶりが恐ろしく堂に入っている。ジャン海渡(SUPER★DRAGON)、竹野世梛(ICEx)、高岡ミロ(Lienel)とラッパーつながりなスポーツ軍団は全員サーファーで、公演を重ねるごとに“波に乗れ! サーフィン!”の決めぜりふを観客も一緒にコールするように。そんな濃すぎるキャラたちがバチバチでにらみ合うと、サワヤカ先生ことタカシが、十八番でもある鋭いツッコミを小声で入れていくのも楽しい。
すると、頭が良すぎて幼稚園から飛び級してきた生徒会長(と副会長)が、チェックのジャケットと赤い蝶ネクタイというスタイルで登場。こちらはM!LKメンバーが日替わりで務め、初日の佐野は木刀を振り上げたり、2日目は曽野と山中が子どもと大人の両極に振り切ったり、3日目は塩﨑太智が傍若無人に暴れたりとやりたい放題。4日目には吉田仁人が視線をさまよわせながら「ガキじゃないもん!」と泣きまねし、こんな彼が見られるのもエビライだけだ。
ここでSakurashimejiの2人が演じる双子の用務員が、せりふをユニゾンさせ、ギター演奏付きで目黒学園の襲来を告げる。そこに超特急のユーキ率いる目黒学園の面々が現れるが、なんと目黒学園は女子校。超特急のカイとタクヤ、ICExの山本龍人、志賀李玖、筒井俊旭、Lienelの武田創世、森田璃空は完全ギャルスタイルで、場内を“かわいい!”の嵐にする。それでは勝負で決着をつけようと、各学園の代表者が叩いてかぶってジャンケンポン対決に臨むことに。初日は杢代VS武田、2日目はREI VS志賀、3日目はジャンVS筒井で対戦したが、恵比男サイドは対戦相手のかわいさに戸惑い気味でジャンは明らかに容赦してしまう。
だが、4日目は代表者を決めようとしたところで「ちょっと待った!」の声がかかり、なんとDISH//の4人がサプライズ登場。伝説のOBを前にEBiDANの面々が明らかに緊張する中、矢部昌暉は花道へと駆け出し、北村匠海は「ぶち壊しに来ました!」と宣言して後ろに隠れていたSakurashimejiを呼んだりと自由に振る舞う。
そしてDISH//チーム VS 恵比男・目黒学園連合チームで2回戦を行うことになり、まずは橘柊生とタクヤの親友同士で対決。スマホでJKのタクヤをスマホで撮影する橘は「ホントに怖いんで!」と勝っても叩くことができず、結局タクヤが叩きまくる。続いて北村匠海にユーキと、同じダンスチームだった2人は素早すぎる動きで真剣勝負し、最終的には北村が勝利してドローとなった。
しかし、雷鳴の音が轟くと、ステージ上にずっと鎮座していた初代理事長の銅像・KEVIN(BUDDiiS)が突然動き出して、皆、騒然。「学校が違っても制服が違っても、絆があればそれでいい!」と歌舞伎調でアピールして、ユーキとTETTAを握手で和解させる。そして「恵比寿学園創設から受け継がれてきたこの曲を、みんなで歌いませんか」と校長が提案し、DISH//や超特急が初期にパフォーマンスカバーしていたORANGE RANGEの「イケナイ太陽」を歌おうとしたところで、猫の柴崎楽(SUPER★DRAGON)が登場。“イケナイ太陽~”と歌を奪い、客席の「かわいい!」の声も奪った。
各メンバーの個性と武器を活かした絶妙な配役で、客席の注目と歓声をかっさらった演目だったが、ユーキによると今回の脚本はEBiDANが演劇をやっていた当時に書いていた方に依頼したとのこと。また、さわやか先生は当時も登場していたキャラクターで、引き継ぐことになったタカシは「本当に光栄なことです」と神妙に語った。
そしてタカシがEBiDAN全体曲「Believe yourself」を歌い始めると、全9組がオーディエンスに手を振りながら花道を通ってステージに集結。最終日はDISH//も参加して、北村が「大きくなったね、EBiDAN。すごい」と漏らすと、佐野勇斗(M!LK)は「DISH//さんのおかげです」と即答する。幼い頃からEBiDANに所属しているミロは10年ぶりにDISH//に挨拶できたとのことで「匠海くんに“あの時クソガキだったもんな”って言われました。EBiDAN三輪車で駆け回ってたんで」と明かすと、北村も「EBiDANで一番ヤンチャだったもん!」と返した。ちなみに、叩いてかぶってジャンケンポンは当時の特典会でもやっていたとのこと。演劇パートでDISH//との絡みがあり、緊張が極限状態だった吉澤は「ホントに憧れなんですよ。匠海君、握手してください」と握手を求め、夢をかなえた。
過去を振り返ったならば、次は未来へ。ユーキが「最高のサプライズありがとうございます」とDISH//に感謝し、「新しく生まれた新星でございます」と紹介して後半戦を幕開けたのは、EBiDAN15周年を記念して行われた『EBiDAN THE AUDITION 2026』で選ばれた8人組・iiONDO。オーディションを振り返る映像に続き、8月7日に配信されたデビュー曲「はつ恋ONDO」を本邦初パフォーマンスすると、客席からは早くもコールと合唱が湧いた。
和なイントロから若さが弾けるポップなダンスチューンで綺麗にそろったユニゾンも聞かせ、宮本琉成は「皆さんの心を良い温度(ONDO)に、そして音頭(ONDO)を取って日本中をリードしていくグループを目指しています!」と宣言。グループカラーのオレンジの光を浴びて、お披露目のステージをフレッシュに飾り、大きな拍手を呼んだ。
続いて、歌で選抜されたメンバーが、さまざまな組み合わせで、さまざまなグループの名バラードを堪能させるターンへ。初日は吉田仁人(M!LK)と古川毅(SUPER★DRAGON)の同級生コンビが、モノトーンのシンプルなスーツスタイルで「Iris」(BUDDiiS)をデュエット。柔らかな吉田に張りのある古川と個性の異なるボーカルを妖艶に重ね合わせ、リフトアップしたセンターステージから妖艶に響き渡らせて、親交の深い2人ならではのエモーショナルな相乗効果を生み出していった。
2日目はTETTA(ONE N’ONLY)が、八神遼介(ICEx)、武田創世(Lienel)と共に「We Just Don‘t Care」(ONE N’ONLY)を披露。心のゆらぎを丁寧に写し取る八神、繊細な歌のラインを正確にたどる武田と、次世代を担うボーカリスト2人が力を発揮すれば、センターでTETTAが透明感たっぷりのハイトーンで場内を圧倒する。さらに3人で円になり、高音ボーカルとフェイクを絡ませ、珠玉のハーモニーを奏でてみせた。
ちなみにTETTAのポジションは本来、この日欠席となったシューヤ(超特急)が務めるはずだったとのこと。急遽の代役を見事に務めたTETTAに、MCではユーキ(超特急)から「TETTAに大きな拍手を!」の声が贈られた。
3日目は、武藤潤(原因は自分にある。)とSHOOT(BUDDiiS)の2人で「スピカ」(超特急)を歌唱。超特急のライブでも、たびたびボーカル2人のみで披露される夜空の星のように美しいバラードで、花道の左右でそれぞれ歌ってからセンターまで歩み寄ると、ステージがリフトアップ! エモーショナルな歌声に定評があり、また、俳優業でも活躍する2人のボーカルは非常に混ざりが良く、“会いたい”の気持ちを空高くまで、純度高く届けた。
最終日、センターステージに腰かけて「小説ならば」(原因は自分にある。)を歌い始めたのは、Sakurashimejiの田中雅功とONE N’ONLYのTETTA。ゆらぎのあるボーカルで心情を緻密に描写できる2人にはピッタリの選曲で、終わった恋への未練、叶わない思いを持ち続けてしまう主人公の切なさを、喉だけでなく体全体を楽器にして歌い語っていく。LEDに映る歌詞をたどっていくと、まさに小説を読んでいるような心地に。せり上がったステージの上で向き合い、フェイクも交えながら声をぶつけ合って、歌選抜のトリを圧巻のステージで飾った。
EBiDANの歌力を証明したあとは、ダンス選抜によるダンスアクトへ。参加したのは超特急からユーキ、マサヒロ、アロハ、M!LKの塩﨑太智、SUPER★DRAGONから志村玲於と池田彪馬、ONE N’ONLYからHAYATOとEIKU、原因は自分にある。から大倉空人と長野凌大、BUDDiiSからFUMINORIとFUMIYA、ICExから竹野世梛と山本龍人、Lienelの森田璃空の15人だ。
まずはメインステージでユーキ、HAYATO、FUMINORI、山本龍人がなめらかなムーブでフロアを温めると、「恋のDing Dong」のリミックスが流れ、マサヒロ、アロハ、EIKU、FUMIYAらの10人が、センターステージから360度にアピール。そこに冒頭の4人が戻り、ダンスサイファーの様相を呈すると、今度はそこに塩﨑が加わり、シンクロダンスをリードして、会場の熱気をグッと引き上げた。
ライブも大詰めとなり、ギターデュオ・Sakurashimejiの2人がグループパート後半戦の火ぶたを切る。初日はアッパーな中に切なさがにじむ髙田彪我作の「スタンプ」を贈り、2日目は人生の疑問に乗せて叶わない思いを切々と訴える「ハウリング」、3日目はアリーナに朗々と響きわたる田中雅功の歌声に髙田がアコギ一本だけの演奏を添える「ガラクタ」と、田中作の曲を披露。最終日にはセンターステージで見合い、「明日を」を共にアコースティックギターだけで鳴らしていった。
2曲目ではメンバー2人で作詞し、髙田彪我の作曲で今年頭にリリースされた「恋春日和」をプレイ。初恋のもどかしさと一途な気持ちを乗せて田中のボーカルがグルーヴすれば、彼の「行け、彪我!」(13日)、「お前ら彪我に勝てんのか!」(15日)といった声を受け、髙田は花道に出てギターソロをかき鳴らした。2日目には「作る曲は自分勝手な個人的な歌ばかりで。でも、僕たちの個人的な歌が、きっと誰かの個人的な歌になると信じて歌い続けたいなと思いますので、人生の片隅に僕たちの歌を置いていただければなと思います」と、田中がアンコールでコメント。髙田に「去年と一言一句一緒だったよ?」と突っ込まれていたが、つまりは不変のポリシーということなのだろう。リアルな経験を元に、自身で制作を手掛ける彼らの楽曲は時に棘のように心に刺さり、けれど、痛みのぶんだけ大きく揺さぶられるものがあるのだ。
9人組ミクスチャーユニットのSUPER★DRAGONは、TVドラマのエンディング主題歌にもなった「Concealer」で登場。メロディックなボーカルに歯切れの良いラップ、セクシーなアクションにシンクロダンスと、自身の持つスキルフルな武器をさりげなく組み込み、恋情と葛藤をめぐる物語で幻想的なムードを生み出していく。
LEDにMVと同じくモノクロで映し出されていたパフォーマンス映像が、田中洸希の合図でカラーになる視覚効果も鮮やか。クリエイティブに妥協のないパフォーマンスで、場内の空気を一気に掌握してみせた。その後、初日は胸熱くなる青春ロックチューン「NUMBER」を花道に広がって掲げ、ペンライトの海に古川毅が「最高!」と漏らすと、2日目はレトロフューチャーをコンセプトにした「Call Me Asap」でクールな表情をダンサブルにアピール。「お前らぶっ壊してやるよ!」(ジャン海渡)と持ち前の攻撃性を全開にした3日目は、激情も露わにラウドミクスチャー曲「Omaejanai」を怖いほどの気迫に満ちて叩きつけ、田中洸希も「かかってこい!」とヒューマンビートボックスで怒りを炸裂させた。
さらに最終日は、柴崎楽の脱力感たっぷりの「すーぱーどらごん!」で始まった「やっばい」で、リアルな思いをあまりにも赤裸々に、シニカルに、ラップのみで容赦なく投下したが、中でも“やりたいこと以外Say no”のワードは強烈。今回のエビライで披露された曲はすべて古川毅、ジャン海渡、松村和哉らのメンバーが制作に携わっており、クリエイターとしての矜持を示した。
今年7月に7周年を迎えた7人組・原因は自分にある。のステージは、歌い出しの歌詞でもある“虚無”の文字が無数に踊るLEDパネルをバックに、最新アルバムのリード曲「ニヒリズムプリズム」で幕開け。無機質とエモーションの交錯するパフォーマンスに、陰と陽を自在に行き来する表情管理も抜群で、リズミカルとシニカルが溶け合った独自の世界観を繰り広げていく。
リアルとフィクションが交錯する彼らの唯一無二な個性は、続く日替わり曲のラインナップにも現れており、初日はアニメ主題歌としてもオンエア中の「火宴」で火花が噴き出すステージを荒々しく突き進み、2日目は学園ドラマの主題歌にもなった人気曲「トレモロ」で武藤潤が爽やかに歌唱。3日目はシュールなリリックとタイトなリズムで高音ボーカルを打ち込む「ビネットネット」で不可思議な空間を作り上げ、見る者の胸をざわつかせた。
そして最終日は「EBiDANにはカッコいいグループがたくさんあるけど、俺たちは俺たちのカッコよさを見せつけてやる!」と大倉が宣言したのは「因果応報アンチノミー」。彼らの特徴である抽象的なリリックに、目まぐるしい展開や多様なボーカルワーク、さらに細かく腕を動かすタットダンスや舌打ちといった要素も加えて核心を幾重にも包みながらも、紐解けばとんでもなく生々しい感情が現れる。そんな中毒性の高い魅力を備えて、杢代和人は「おかえり」の代わりに「もう好きなんだろ?」とささやくのだから脱帽だ。
海外にも多くファンを持ち、TikTokフォロワー数は日本男性アーティスト1位の560万人超を誇る5人組・ONE N’ONLYは、日替わりの1曲目からオーディエンスを沸騰。初日はスペイン語で“炎”を意味する灼熱の四つ打ちラテンチューン「FUEGO」で妖しく身をうねらせ、2日目の「WARAiNA」で大きく手を振り笑顔と合唱を呼んだ。
また、初日にシャッフルユニットでも披露された「BOOM BASH」で「仲間にかまされたらかまし返すのが礼儀だろ」と3日目に意気込んだHAYATOは、シャッフルで田中洸希(SUPER★DRAGON)が見せた小指で唇をなぞるしぐさを逆輸入し、NAOYAも常以上に気合の入った表情で野性と野心を?き出しにした。
そして“セッツ!”の合図からは、ダンス動画が280万回再生を突破した話題沸騰の高速サンバ曲「Samba de Night Fever」を投下。ワンエン史上かつてないほどコミカルに踊り狂うアゲアゲのダンスチューンで、場内に“Fu, Fu~”の大コールを巻き起こしていく。TETTA、REI、EIKUのボーカル陣の歌声も湯気が出そうなほどに熱く、クライマックスでは“サンバラバラバラ!”のコールが会場を揺らし、5人もガス欠寸前まで暴れ踊って理性の吹っ飛ぶ大フィーバーを繰り広げた。
だが、4日目は「EBiDAN15周年、伝説作ろうぜ!」(HAYATO)と、「Samba de Night Fever」を1曲目に放ち、続いてTETTAが「俺たちと一緒に暴れようぜ」と幾多のライブでファンであるSWAGの声が伝説を作ってきたラテンナンバー「EVOL」をタイトルコール。すぐに大歓声が湧き上がり、サビでは“Hey!”のコールが会場を激震させた。フレーマーが容赦なく打ち上がるステージから「今あるもの全部出して! 俺らが受け止めてやるからよ!」と煽って、NAOYAが花道に出る場面も。最後はHAYATOが「EBiDAN大好きだぜ!」と叫びあげて、己のスタイルを叩きつけた。
今年、結成15周年を迎え、11月には初の東京ドーム公演も決まった超特急は、リーダーのリョウガが休養中なうえ、2日目からはシューヤも体調不良で欠席に。だが、そんなピンチを絆に変えてEBiDAN愛を示す、彼らならではの強さを見せるステージでトリを飾った。曲中台詞などのリョウガパートをカイが務め、それを会場中のコールがサポートした「ジュブナイラー」を初日に贈ると、2日目の「Drawイッパツ!」ではドームに向けてのコールがファンである8号車からブチ上がり、マサヒロは“チャーはん”コンビの片割れであるシューヤのマスコットにキス。一方、3日目の「Steal a Kiss」では危険なセクシーを極め、憑依型のユーキは「好きなんだろ?」の曲中せりふを「ぶち壊しちゃおうかな」と優しく笑いながら言い換え、背筋の震えるような狂気を垣間見せた。
一転、最終日は「My Buddy」でオンステージのカメラにほほ笑みかけ、愛らしい“いきものダンス”を展開しながら、タカシは「EBiDANたちの声に耳をすませば」と歌い替え、幸せは「エビライにあるもの!」と歌で断言。アロハは曲終わりで「シューヤ!」「リョウガ!」とコールして、心は常に9人であることを強調する。さらに、ハルが「俺がぁ! あの2人の分までぇぇ!」と雄叫びをあげ、カイが「ラスト、腹から声出せ!」と火炎があがるステージから叩きつけたのは、最新シングル「ガチ夢中!」。超特急史上最高にカロリー消費の高いパフォーマンスで1秒の休みもなく“好き”の偉大さを謳い、会場に集まった全EBiDANファンの共感を呼んで、ワンマンかと思うほどのコール音量を引き起こしていく。
カイはリョウガの、タカシはシューヤのうちわを振りながらパフォーマンスし、シューヤの「人生懸けちゃいます」のせりふはアロハ、マサヒロ、タクヤが日替わりで担当。また、彼のハイトーンシャウトはカイが見事に轟かせて、あらゆる意味でエビライでしか見れないものを見せていく。さらに、SNSでミーム化した間奏の“アロハの大移動”ではアロハが激走。アウトロは“好きは気合!”とコールの大合唱を巻き起こし、曲を終えて床に倒れ込んだメンバーに大喝采が贈られた。
息つく間もなく、竹野世梛(ICEx)の「ラストスパート盛り上がっていくぞ!」の号令からは、各グループがアッパーチューンをメドレー。ICExの「BOOM BOOM BOOM」とLienel「超絶SUMMERでバカになれ」に続き、センターステージで原因は自分にある。がキュートに「推論的に宇宙人」を贈れば、ICExとLienelのメンバーも花道で一緒に飛び跳ねる。
本ステージでiiONDOのメンバーが振る旗の下でSakurashimejiが「simple」を歌うと、BUDDiiSは「Feelink」で客席と一緒に大きくハンドウェイブして、SUPER★DRAGONの「Downforce」へとバトンタッチ。「エビライそんなもんか!」と田中洸希が煽ってから緊張感のあるビートで躍動し、上体をのけ反らせる9人に感嘆の声があがる。そしてONE N’ONLYが投下した「Fiesta」ではSUPER★DRAGON、BUDDiiSを合わせた3組23人で花道に華やかに並び立ち、TETTAは「EBiDANならできるぜ!」と煽動。
間髪いれず、本ステージでM!LKがMV1億再生を突破した「好きすぎて滅!」をスタンドマイクで歌い始めれば、ステージからは火花がスパークし、客席から起きるメンバーコールも恐ろしいほどピタリとそろって、天井を震わすほどの勢いだ。最後に全員で“滅!”の大合唱をすると、ステージ上段から超特急が「超えてアバンチュール」をドロップ。ユーキが「お前らのEB1iDANへの愛はそんなもんか?」とヘドバンを煽ると、客席中がペンライトと身体を揺らし、火花と火の玉が容赦なくあがるなか出演全10組がステージに集結してパフォーマンスする様は圧巻と言うほかない。
また、クライマックスにあるリョウガの見せ場は、「国宝級イケメンランキング」の1位メンバーが日替わりで担当。初日にハルがM!LKの「イイじゃん」ポーズを超変顔で決めて爆笑をさらうと、2日目は山中柔太朗(M!LK)が彼を突き飛ばして「これが本当の“イイじゃん”だよ!」と親指を顎になぞらせて、本家本元の「イイじゃん」を貫録たっぷりにカマしてみせた。3日目は中学生の時からランキング1位を目指していたという杢代和人(原因は自分にある。)が「1位とったぞ! 俺が、国宝級レベチイケメンだ!」と喜びを爆発。4日目は佐野勇斗(M!LK)が「国宝級イケメン知らねぇよ! 俺が佐野勇斗だ!」と乗り込み、全員が曲終わりまでセンターで踊り続けるという“これぞエビダン”な光景でメドレーを締めくくった。
そしてエビライの演出を担当するユーキ(超特急)が、15周年のエビライへの思いを吐露。「今、こうやって立っているメンバーそれぞれに、もともと立っていた場所だったり、持っている歴史だったりがあるから、それを全部ぶち込んでやろうと思って今回このライブを作りました。ホントに新規とか古参とかまったく関係なくて、マジで今日この瞬間を見て“楽しかった!”って思えるライブにしたかったです。そして、その中で自然とEBiDANって最高だなと思ってほしくて、このライブを作りました」と語ると、忙しいなか協力してくれたメンバーに、特にM!LKに感謝した。
「15年間、一緒に作ってきた歴史があって、今、こうやってステージの上に立っている僕らがいます。だからメンバー、スタッフ、何よりもEBiDANのファンの皆さんのことを、ずっと僕は守り続けたいです。この最高の場所を、ずっと守り続けたいです。どの瞬間にあったって、今が一番大事なんです。今、この瞬間、EBiDAN、各グループ、それぞれの推しが輝いていたライブだったらうれしいです。EBiDAN、マジで最高な奴らの集まりです。この先、EBiDANで歴史変えていきましょう! (2022年のエビライで)タクヤも言ってました。EBiDANみんなで売れようぜ! お前らM!LKに負けるなよ! 俺ら超特急も負けてらんねぇよ! 最高の年にしましょう!」
そうして贈られた本編のラストソングは、2019年のエビライで初披露された「New day! New wave!」。タカシの“Let’s get started!”という伸びやかな歌い出しから、決して諦めることなく、新しい日を紡ぎ、新しい波を起こしていこうと、各グループのメンバーで歌い継いでいく。壮大なナンバーで誓われたその思いが現実のものとなりつつある今、タカシは“一人じゃないからEBiDANは強くなる!”と歌詞をチェンジ。金銀吹雪が舞う中で、出演全10組がそろって未来への希望を打ち鳴らしていった。
アンコールでは、2023年の“ソイヤ!”プロジェクトで発表した一世風靡セピアの名曲カバー「前略、道の上より」から「好きだから走れ!!!!!!!」、「恋心」とEBiDAN楽曲をメドレー。スタンド席をトロッコで移動したり、アリーナ客席に下りて行進したりと、会場中をくまなく回って客席にサインボールを投げ込み、ファンの間近に迫りながら、グループの枠を超えて交流していく。
MORRIEのパネルをBUDDiiSのメンバーが、リョウガのパネルやシューヤのうちわを超特急メンバーが掲げて、マサヒロがシューヤ、カイがリョウガの顔がプリントされたTシャツを着てきた公演も。また、最終日のMCでは阿久根温世(ICEx)が「先輩が作ってくださった歴史を絶やさずに頑張っていきます」と述べつつ、「EBiDANにはいろんな〇〇イケメンがいるので、今日をもって“規格外イケメン”になります!」と宣言し、対抗して近藤駿太(Lienel)は「今日から“超未体験イケメン”に進化します」と競い合うのも頼もしい。
BUDDiiSのSHOOTは「今日も元気に! もりもーりー!」のコールで休養中の兄MORRIEにエールを送り、原因は自分にある。の杢代和人はEBiDANに入ったことで国宝級イケメンや仮面ライダーという夢をかなえられたと語り「EBiDANは夢をかなえられる場所なんだって、世界中に届けたいって思います」と語ってくれた。
ONE N’ONLYのNAOYAは兄タクヤ(超特急)のライブを15年前から見ていたため、「今回のエビライはすごくエモくて。あのとき兄の背中を追ってここにやってきて本当に良かったと思いますし、ここまで歴史を築き上げてくれた先輩に…ありがとうございます!」と頭を下げる一方で、「ONE N’ONLY負けませんから! タクヤ超えるから!」と言い切った。
3年ぶりにシャッフル参加して踊った田中雅功(Sakurashimeji)は「これを1時間も2時間もやってるなんて、あなたたちすごいね! 負けずに僕らも頑張って音楽やりたいなと思うので、ぜひライブハウスに遊びに来てください」とアピール。SUPER★DRAGONの飯島颯も「結成からの11年間いろんなことがあったんですけど、その中で自分たちのスタイルを見つけて、今、こうして代々木に立てていることがうれしい」と話し、「少しでもSUPER★DRAGONの音楽が刺さった方がいれば、ぜひライブにもお越しいただけると嬉しいです」と伝えた。
また、佐野勇斗(M!LK)は、今の忙しい現状を感謝しつつ「ここまで来れたのは、まぎれもなく超特急さんのおかげです。特にEBiDANの最前線でずっと走ってきた1桁号車の5人のみんな、本当にここまで引っ張ってきてくれてありがとうございます」と一礼。「まだまだM!LKもEBiDANを大きくするためにたくさん頑張ります」と決意を述べた。
それに対し、ユーキは「EBiDANが今年、こんなに盛り上がってるのは、間違いなくM!LKのおかげです!」と断言。さらに「年に一度集まったときはEBiDANとして輝ける、この瞬間が僕にとっては最高の時間です。年に一度の最高の祭りを、また一緒にしましょう!」とオーディエンスに呼び掛けると、タクヤからは「この会場も愛してるんだけど、来年はデカいとこ行こうか」と予言めいた発言も。カイは「あなた方1人ひとりがいなかったら今のEBiDANはいません。総勢68名になったEBiDAN、これからも全力で元気を、楽しい思いを届けていきます」と意気込みを表して全員で頭を下げ、「EBiDANと出会ってくれて、EBiDANをみんなの人生にいさせてくれて、ありがとうございました!」とステージを去った。
エビライ初の代々木第一体育館4デイズを満員にし、今や多くの所属グループがそれ以上の規模でワンマンができるようになったEBiDANだが、その歩みは決して順風満帆なものではなく、苦難に見舞われたことも数多い。だが、そんなときに彼らを支えたのは、常にファンの声だった。ピンチをチャンスに、挫折を新たな可能性に変えてきた彼らに怖いものはない。16年目のEBiDANは、さらに大きな景色を描こうとしている。
●photo/米山三郎、笹森健一













































