岡本夏美インタビュー「牌を触って打つという作業すべてが気持ちいい(笑)」『女流闘牌伝 aki -アキ-』主演

特集・インタビュー
2017年06月02日

元祖アイドルプロ雀士・二階堂亜樹が原案を手掛けたコミックス「aki」を実写化する映画「女流闘牌伝 aki -アキ-」が、6月3日(土)公開。生きるために麻雀の道を進んだアキを力強く演じる、主演の岡本夏美さんにインタビュー。

岡本夏美インタビュー

◆今回演じるアキはどういった役どころですか?

すごくかわいらしい女の子です。アキが大人に歯向かう部分があるんですが、それは自分らしく生きていくというアキの自我の現れでもあって、弱い部分も隠されているんです。アキはカッコよくもいとおしくもあって、演じる上でとても面白そうな役だと思いました。

◆麻雀がテーマの作品ですが、撮影前に練習はされましたか?

しました! 麻雀のルールを覚えることより、“慣れ”に重きを置きました。いかに普段から牌を触っているか、打ち方がナチュラルに見えるか…。表情と打ち方を合わせるのは難しかったですが、脳みそフル稼働で頑張りました(笑)。この作品のおかげでいまだにアプリの麻雀をやっていますし、セットは持っているので、いずれはお父さんたちとやろうと思っています!

岡本夏美インタビュー

◆麻雀の魅力とは何でしょうか?

牌を触って自分で打つという作業すべてが気持ちいいです(笑)。カッコよく決まるとストレス発散にもなりますし、相手との距離感もいいんですよね。家族や友だちのように至近距離で誰かと一緒の空間に長時間いることも、ほかにはないと思いました。それと、打っていると、すっごく個性も出ます。麻雀を打ちながら、相手をチラ見しちゃうんです。「あ、この人せっかちなのかな?」「鈍感なのかな?」とか(笑)。人間観察も同時にしている感じで、いろいろなタイプを発見できることも魅力です。その人のバックボーンまで見えてしまうゲームはなかなかないので面白いですよね。

◆麻雀を通した、アキの成長物語が軸になっていますね。

アキはさまざまな人たちと出会って、そのたびに違う表情を見せるんです。アキの変化がすごく面白かったので、それを表現できるのは楽しみの1つでした。特に彼女が雀荘で働こうと思うきっかけとなったシーンは彼女にとってすごく大切で、麻雀映画でありながらヒューマン映画だなって思いました。

◆アキが出会いを経て変化していくさまは、今の仕事に通じるものがありそうですよね。

そう思います。私も共演者の方に感化されたり、刺激を受けたりすることがあります。作品を重ねるごとに作品に対する自分の思いが色濃くなっていることを毎回現場で感じるので、それはアキとの共通点でもあって。アキが失敗を恐れず夢や自分の好きなことに向かって走っている姿には勇気をもらいました。失敗を恐れず進んでいく力って必要なんですよね。デビュー当初は私も怖いもの知らずでしたが、それは無知だったから。最近は失敗を恐れることが自分自身の悩みの種でもあったので、今回アキに出会えてよかったです。

岡本夏美インタビュー

◆今回の映画も含め、最近、どんどん活躍の場を広げていらっしゃいますが、今のお仕事についてどのようにお考えですか?

最近、仕事のすべてがリンクしているように思えるんです。お芝居、モデル、バラエティー、MC、一見どれも違うようでどこかで通ずる部分があって、そういうことを発見していくことが面白いです。バラエティーは間の取り方や頭の回転が重要で、モデルも勘がいいほうがいい。お芝居においても勘って大事で、そんなことを考えているのが楽しいです。

◆では、最後に作品を楽しみにしている方に向けてメッセージをお願いします。

いろいろな人に出会って成長するアキの成長過程が見どころです。目標や夢がある方は、怖がらずひたむきに1つのことを愛し続けるパワーの大切さに勇気をもらえて、大人の方は、こういう10代のエネルギーに懐かしさを感じていただけると思います。麻雀好きの人もあまり詳しくない人でも楽しめる作品なので、ぜひご覧ください!

 

■PROFILE

岡本夏美
●おかもと・なつみ…1998年7月1日生まれ。神奈川県出身。ファッション誌「Seventeen」の専属モデルとしてティーンから絶大な人気を誇るいっぽう、ドラマや映画、舞台などで女優としても活躍。

公式HP:http://www.natsumifc.com/

 

■作品情報

映画『女流闘牌伝aki-アキ-』
6月3日(土)シネマート新宿・心斎橋ほか公開

監督:中村祐太郎
原作:花崎圭司、大崎充、二階堂亜樹(竹書房刊)
脚本:田村大
出演:岡本夏美、増田有華、中山絵里奈、彩輝なお、岩松了 ほか
配給:AMGエンタテインメント

<ストーリー>
雀荘で生まれ育った少女・亜樹(岡本夏美)。15歳の冬、ボストンバッグ1つで東京にやってきた彼女が求めたのは、自分の力だけで勝ち取る「本物の人生」だった。大都会の厳しさに打ちひしがれながらも、自身が持つ唯一の武器「麻雀」によって生きることを決意する亜樹。しかし、その前に立ちふさがる汚い大人たちと大都会の現実…。だが、少女雀士・ひまわり(増田有華)とミスター麻雀・小島武夫(岩松了)との出会いが、彼女の「人生」と「麻雀」を大きく変えていくこととなる。

公式HP:http://aki-movie.com

『女流闘牌伝 aki -アキ-』初日舞台あいさつ開催
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/topics/20170515_14298.html?201705283