劇団PatchのLIFE GOES ON【Web出張連載 vol.1】松井勇歩×吉本考志

特集・インタビュー
劇団PatchのLIFE GOES ON
2021年02月10日

「劇団PatchのLIFE GOES ON」

関西を拠点に活動する“ちょうどいい”イケメン演劇集団・劇団Patchの連載「劇団PatchのLIFE GOES ON」がWebで出張連載! 誌面では語り切れなかったはみ出しトークを紹介しちゃいます!

結成8周年を期に8チャンネルのカンテレ(関西テレビ放送)とコラボした音楽朗読劇『マインド・リマインド~I am…~』が無事閉幕。特典映像満載の公演DVD発売を前に、メンバーで1期生の松井勇歩さん、2期生の吉本考志さんに、お互いの役者としての魅力や、公演の裏話について聞きました。

◆役者としてのお互いの魅力はどんなところですか?

松井:人と違うことができる人を「天才」と言うのならば、吉本考志は天才ですね。発想が普通の人とは違う。それがいいように転がれば、最大の武器になりますよね。考志は京都の伊根町出身で、関西弁とは違う伊根町の訛りというか、独特のイントネーションがあって、それが生かせる役の時は、他の誰にもできない、考志にしかできない役になるんです。

吉本:(神妙にうなずく)

松井:「こいつにしかできへんな、この役は」って言われることは、役者としてすごくうらやましい。『マインド・リマインド~I am…~』では、考志は大阪公演には出てなかったから、東京公演が始まるまでは考志がどんな芝居をするのか見てなくて。考志が「医師」と「彼女の弟」という役にどのようにアプローチしてくるのか、すごく楽しみやったんです。きっと唯一無二な役に仕上げてくるんやろなって。結果、考志は千穐楽にメンバー投票で決めたベスト・オブ「彼女の弟」に選ばれました。登場時のアドリブが独特やったからね(笑)。

吉本:勇歩君は、普段は明るくてポジティブで、本当に(『ONE PIECE』の)ルフィみたいな人。カリスマ的な魅力があって、勇歩君の周りに自然と人が集まってくるんですよ。でも、お芝居をしている時は勇歩君自身とは真逆の暗い役の時に、フッと内面が素直に出ている感じがして、その時の目にすごく引き込まれるんです。『マインド・リマインド~I am…~』の「僕」役の時もそうでしたけど、なんかじわっとくるんですよね。「スゲーな、魅力的だな」って思います。そういう時に「先輩なんだな」って思うんですよね。時々、初心を思い出すんですよ。オーディションに受かった後、社長の前で「勇歩君みたいな人になりたいです」って言った言葉を。

松井:常に思っとけ! ずっと先輩や!(笑)

松井勇歩
松井勇歩

◆劇団Patchのメンバーが久々に全員集合した『マインド・リマインド~I am…~』でしたが、楽屋などでの裏話を教えてください。

松井:今、考志が筋トレにハマってて、体をバッキバキにしてるんですよ。特に上半身、胸板と腕がバッキバキになってて。それを見せたいのか、一人だけゆるゆるのタンクトップを着てたんですよね。稽古場も換気のために窓を開けたりしていて結構寒いのに(笑)。今回「僕の彼女」役のWキャストで出ていただいた谷村美月さん、入山法子さん、バンドの青山郁代さんら女性陣の前では特にいやらしさが見えてしまっていて、それがちょっとね(笑)。

吉本:それは僕も自分自身で思ってました。正直に言います。いい体になったんで見てほしかったんです(笑)。僕は…そうですね、面白裏話というよりも、単純にみんなと一緒にいる瞬間が楽しかったです。久しぶりにみんなでやって、裏でこそこそしゃべったり、その空間がただただ幸せで、うれしいなって。幼なじみに久しぶりにあったような感じでした。例えるならば、最強の仲間が集まったアベンジャーズ的な感覚でしたね。

吉本考志
吉本考志

PROFILE

「演劇で大阪を元気にしたい!」という大きな志の下、関西を拠点としたさまざまなエンターテインメントを発信する演劇集団。中山義紘、井上拓哉、松井勇歩、竹下健人、三好大貴、星璃、吉本考志、近藤頌利、田中亨、納谷健の10人で構成。井上が連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合/BSプレミアム)に出演中。4月7日(水)に東京・大千穐楽公演を収録した『マインド・リマインド~I am…~』の公演DVDが発売。詳しくはセブンネットショッピング内「ワタナベ商店」(https://7net.omni7.jp/fair/patch)へ。

●text/青柳直子