瀧本美織インタビュー「言霊という言葉があるように、言葉には魂が宿るんだなって」

特集・インタビュー
2021年02月26日

◆瀧本さんは読書はお好きですか?

好きです。でも菜々子さんの読書量に比べたら足元にも及びません(笑)。普段は湊かなえさんのゾクゾクするようなミステリーや、原田マハさんや小川糸さんの優しい文章の世界観が好きです。

◆劇中で紹介した中で印象に残った本はありましたか?

「ウケる技術」。劇中で出会った人にお薦めした本で、私も実際に読みました。ウケようとすると笑わせよう笑わせようとしがちだけど、人に喜んでもらおうという気持ちになればいいということが書いてあって、それは面白い切り口だなと思いました。いろんなシチュエーションによって、使えるパターンが書いてあるので、日常生活でも使えるかもって思いました。

◆紹介する中から瀧本さんが読もうと思った本の基準は?

直感ですね。「これ読んでみたい!」と思う本を選んでいきました。幅広いジャンルの本があるので、世界が広がりました。いろんな世界を知る喜びもありましたし、刺激にもなりました。最初は興味がないジャンルでも、そこから拾えるものもあれば、読んだことがきっかけで興味が沸くこともある。本を読む作業って深いなとあらためて思いました。

◆菜々子の離婚することが決まっている夫を竹財輝之助さん、出会い系サイトで出会い、菜々子がひかれていく遠藤を森崎ウィンさんが演じています。お二人と共演していかがでしたか?

お二人とも同じ事務所の先輩ですが、今回初めてお芝居で共演しました。竹財さんはあの甘いマスクから、時折ピリッとしたひと言をおっしゃったり、そのギャップがすごく面白い方だなと思いました。撮影中「大変じゃない?」と気遣ってくださったり、とても優しい方でした。森崎さんとはバラエティではご一緒したことがあるのですが、一緒にお芝居をするのは初めてでした。森崎さんご自身もとても明るい方で、本当に遠藤という役にハマっていらっしゃるなと。森崎さんが演じるからより魅力的な遠藤に見えるんだろうなと、私自身も人としてひかれました。お二人と共演できて、とても楽しかったです。

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