大河ドラマ『青天を衝け』橋本愛インタビュー「千代の強さの根源は大事な人を守りたいという愛情」

特集・インタビュー
2021年04月04日

◆同じく、幼なじみの喜作を演じる高良健吾さんはいかがですか?

高良さんは以前もNHKのドラマで共演させていただいて、3か月くらいずっと一緒にいたのでもう信頼し切っていて。高良さんご自身は33歳ですが、喜作は小学生にも見えるような表情を浮かべることもあったりして、その表現力の幅の広さにあらためて衝撃を受けました。なので、この3人で幼なじみを演じられるというのは、私にとって本当に幸せなことだなと思っています。

◆橋本さんの思う“渋沢栄一”という人物の魅力はどのような部分ですか?

ビジネスの才覚がずば抜けていて、振り切ればいくらでもお金を稼げるのに、人の心や道徳を一番に重んじた上でのビジネスというのを心がけていた部分です。私としてはそこは相容れないものだと思っていましたし、渋沢さんもその両立はすごく難しいとお年を召されてからも話されていて。人生を懸けてもこの両立を成立させようと尽力されていたところに、人はこうあるべきだと感じました。また、劇中にも出てきますが「周りのみんなが幸せなのが一番なんだ」と、自分のためではなく周りのために自分の才能を発揮していく部分を本当に尊敬しています。

◆栄一と千代の関係性における今後の見どころを教えてください。

夫婦になってから、より2人の関係性における少女漫画っぽさが強くなっていきます(笑)。千代に対する栄一のせりふや振る舞いなど、テレビの前の皆さんがキュンキュンしすぎて倒れてしまうんじゃないかと思うようなシーンもたくさんあって。千代は栄一へ大きな愛情を持っているのですが、そういう思いがあふれそうになっても「自分から触れたりするのははしたない」という考えを持っている子なんです。なので自分からそういったコミュニケーションを取ることはめったにないかもしれませんが、彼女からにじみ出る愛情を感じてもらえたらいいなと思っています。

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