伊藤万理華「私が時代劇を見て感動したように、未来に残る作品になってほしい」映画「サマーフィルムにのって」

特集・インタビュー
2021年08月06日

◆ご自身の高校時代を振り返っていただいて、印象的な思い出はありますか?

私は1年生の夏からアイドル活動を始めたこともあって、実はそれほど深い思い出はなくて。文化祭や体育祭にちゃんと参加できなかったのが心残りです。高校の文化祭ってこの映画でも描かれていますが、模擬店を出したりモノ作りをしたり、すごく楽しそうで同級生のみんながうらやましかったです。でも1つだけ、3年生の最後の行事がダンス大会だったのですが、それは衣装も音楽も振り付けも自分たちで考えて。私が演出や構成を担当して、バレエができる子、映像が作れる子、音楽を作れる子など、まさにハダシのように仲間を増やしながら取り組んだんです。みんな同じ熱量で一生懸命やった結果、何と優勝することができました! それが私の高校時代の最大の思い出です。

◆今回ハダシを演じながら、そんな青春時代を追体験できたのでは?

できなかったことは全部回収できました!アイドル時代も青春でしたが、また違った青春を体験できたなって。それは、私自身もハダシに成り切ってモノ作りをしたいという気持ちがあったからだと思うんですけど。スタッフの皆さんともどんな衣装がいいかみたいなところから話し合うこともできましたし。映画という大きなプロジェクトで自分の意見を取り入れていただいて、とても貴重な体験をさせていただきました。

PROFILE

伊藤万理華
●いとう・まりか…1996220日生まれ。神奈川県出身。O型。最近の出演作にドラマ『夢中さ、きみに。』『東京デザインが生まれる日』、舞台「DOORS」など。現在、ドラマ『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)に出演中。

作品情報

映画「サマーフィルムにのって」
2021年8月6日(より全国公開

STAFF&CAST)
監督:松本壮史
出演:伊藤万理華、金子大地、河合優実、祷キララ、小日向星一、池田永吉、篠田諒、甲田まひる、ゆうたろう、篠原悠伸、板橋駿谷ほか

(STORY)
高校の映画部に所属するハダシ(伊藤)は、大好きな時代劇を撮れずにくすぶっていた。そんなある日、武士役にぴったりの凛太郎(金子)と遭遇。ハダシは仲間を集めて映画製作を開始し、文化祭でのゲリラ上映を目指す。だが、凛太郎には未来からやって来たという秘密が。

©「サマーフィルムにのって」製作委員会

photo/干川 修 text/橋本吾郎 hair&make/高橋稚奈 styling/神田百実

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