高梨臨インタビュー「基本ラッキーですが、買い物運はない気がします(笑)」『アンラッキーガール!』

特集・インタビュー
2021年10月21日

高梨臨『アンラッキーガール!』インタビュー

とにかくツイてない福良幸(福良幸)、朝倉香(若月佑美)、綾波樹(高梨臨)の3人が、幸せをつかむため奮闘するドラマ『アンラッキーガール!』(読売テレビ・日本テレビ系 (木) 後11・59 )。仕事運ゼロの樹を演じている高梨さんが、アンラッキーな撮影エピソードや自らの運について語ってくれました。

 

◆最初に脚本を読んだ時、どんなドラマだと感じましたか?

次から次へと不運なことが起こるのがおかしくて、3人の会話のリズムも想像しながら楽しく読めました。脚本を読んでいる時は他人事だったのですが、いざ自分の身に起こるとなると大変ですね。撮影の中で一つひとつアンラッキーを起こしていくために、すごく手間がかかっていて。

◆印象的だったアンラッキーなシーンは?

階段から落ちるシーンです。クッション的なものを腰に当てて、スタッフさんに引っ張ってもらいながら落ちるんですけど、マンガみたいに階段でガックンガックンなりながら落ちていくのが面白かったです。あと、遥ちゃんが顔面ケーキまみれになるシーンも衝撃的で。バラエティでもなかなかお目にかかれないくらい、もうぐちゃぐちゃなんですよ! だから、面白い、かわいそう、怖い…みたいにいろいろな感情が押し寄せてきて、結構引いちゃいました(笑)。実は私も今後“顔面ケーキ”をやる疑惑があるんです。でも遥ちゃんの顔面ケーキを超える映像は撮れないと思うし、できれば勘弁していただきたいです(笑)。

◆高梨さん演じる樹は、どんな女性だと感じていますか?

言いにくいこともズバズバ言っちゃう人だと思います。あと、ファッションセンスが独特だなって。撮影前は単に運が悪くて就職できないのかなと思っていたんですけど、実はヘンな人なんだ、それは就職も決まらないだろうなと思いました(笑)。あと合コンに元カレが来ちゃったりするところを見ると、仕事運だけじゃなく男運もないんでしょうね…。

◆同じ女性として共感できる部分はありますか?

感情豊かで一生懸命なところかな。不器用で方向性が間違っている時もありますが、とにかく一生懸命なところは好感が持てるし、応援したくなります。だから演じる時もとにかく一生懸命にやることを心掛けています。あと、樹って何かにつけてすぐ怒るんです(笑)。そこを中途半端に演じると、単にいつもイライラしてる、うるさい女に見えてしまうので。傍から見ていると滑稽に見えるくらい、大げさに怒ることにしています。

◆樹が怒る理由、分かるところもありますか?

いえ、私はほぼ怒らないですね。昔は怒ることもありましたが、もうそんな体力もなくて(笑)。怒ると疲れちゃうじゃないですか。なので樹を演じながら、“また今日も怒らなきゃいけないのか”と思う時があります(笑)。でもあんなに大声を出すことは普段ないし、いいストレス発散になっています!

高梨臨『アンラッキーガール!』インタビュー

◆幸と香はどんな女性だと思いますか?

幸は不運な自分を受け入れすぎて、吹っ切れている子だと思います。「自分が不運な分、みんなに幸せになってほしい」なんて、なかなか言えないですよ(笑)。でもマイペースで心優しくて、ちゃんと自分の意見も言える、本当にいい子だなって。香は一見しっかりしているけど、男性に関してはダメダメっていうギャップが面白いです。元カレの卓海(板垣瑞生)のことで悩みながらも懸命に生きている感じが、どこかかわいくもあります。

◆実際に幸や香みたいな人がいたら、仲良くなりたいですか?

2人とも悪い人じゃないけど、深入りするべきかどうかは考えてしまうと思います。私までアンラッキーに巻き込まれちゃいそうで(笑)。幸はまだ自分が不幸な分、周りを幸せにしてくれそうだからいいけど、香はね…。いつも同じような恋愛相談をされるのは面倒だし、「別れた方がいいよ」とアドバイスしても、全然聞いてくれませんし(笑)。

◆福原さんや若月さんと重なる部分はありますか?

遥ちゃんは結構似ている気がします。幸みたいにふわふわしていて、周りもハッピーにしてくれる人なので。若月さんもベースは香と似ているけど、男の人に騙されたりはしないんじゃないかな。すごくしっかり、自分を持っている人だと思うので。

◆素の3人の関係性は、ドラマの中と比べてどうですか?

ドラマとはちょっと違うかもしれないです。若月さんがしっかりしていて、私と遥ちゃんがぼけーっとしている感じ(笑)。仲がいいのは幸たちと一緒で、撮影が始まってすぐ、2日目から打ち解けて。普段から連絡を取り合い、「今日こんなシーン撮影したよ」って写真を送ったりしています。今回のドラマでは琉球風水志のシウマさんが占い監修として関わってくださっていますが、シウマさんの占いでもやっぱり私たちの相性はいいみたいです!

◆その占いがキーになっているドラマでもありますが、高梨さんは占いに興味は?

嫌いではないですし、よく当たるという占い師さんに占ってもらったこともありますが、人生を左右されるほどではないですね。疑ってはいませんが、そこまで真剣に受け入れてもいないっていう。ただ、シウマさんから「ラッキーカラーは淡い緑、ラッキーナンバーは11」と言われて。とりあえずスマホの待ち受けを“緑の11”の画像にしました(笑)。

◆自分はラッキーだと思いますか?

相当、運がいいと思いますね。先日、撮影の合間にスーパーでくじ引きしたら、1000円分のお買い物券が当たりましたし。まだ“緑の11”を待ち受けにする前なので、もともとちょっと持っているなと思います(笑)。今まで大きな病気をしたこともないので健康運はあると思いますし、こうしてお仕事を続けられていることを考えると、出会いや仕事の運もあるんだろうなと。周りに嫌いな人もいないですし、大好きな人ばかりに囲まれているので、すごく恵まれていると思います。

◆逆に自分自身、欠けていると思う運は?

強いて言えば、買い物運はないですね。欲しいけど一回家に帰ってから考えようとすると、次に行った時に大体売り切れているので。だからと言って迷わず買うと、それで後悔することもめちゃくちゃあります。結局箱から一度も出していない、というのがよくあるので。運というより、買い物のセンスがないんでしょうね(笑)。

高梨臨『アンラッキーガール!』インタビュー

◆今後の人生、どんな運が欲しいですか?

やっぱり仕事運ですね。シウマさんに同じことを聞かれた時に、パッと出てきたのも仕事運でした。でも仕事って、来た瞬間はラッキーかアンラッキーか分からないんですよね。どんな仕事でも、とりあえずやってみないと。後で思い返した時に“あの仕事をやって良かった”と思うことに出会えたら、いいなと思っています。

◆もうすぐ2021年が終わりますが、プライベートで今年中にやっておきたいことは?

少し前から“丁寧な暮らし”が流行っているじゃないですか。自分で梅酒や味噌を作る生活にずっと憧れているんですけど、もう目の前の家事だけで精いっぱいで…。豆苗を育てるなど、ささやかなことからでいいので、今年中に始めたいです。

◆樹たち3人に対しては、今後どうなってほしいですか?

みんなハッピーになってほしいです。でも、何だかんだ3人ともしっかり生きているし、それこそ幸みたいにアンラッキーな自分を受け入れて、アンラッキーとの付き合い方に慣れて。楽しく生きることができたらそれはそれでハッピーかなとも思うんです。とにかく毎回アンラッキーな出来事に襲われるので、それを面白がって見ていただけたら。やるのは大変ですけど(笑)、私たちを見て元気になっていただけたらうれしいです。

PROFILE

高梨臨『アンラッキーガール!』インタビュー

高梨臨
●たかなし・りん…1988年12月17日生まれ。千葉県出身。A型。最近の出演作にドラマ『サレタガワのブルー』、映画「夏への扉-キミのいる未来へ-」など。映画「Cottontail」が2022年公開予定。現在、「andGIRL」レギュラーモデルとしても活躍中。

番組情報

『アンラッキーガール!』
読売テレビ・日本テレビ系 毎週(木)後11・59~深0・54

脚本・構成:伊達さん(大人のカフェ)
脚本:モラル
監督:スミス、吉田卓功、青木達也
チーフプロデューサー:沼田賢治
プロデューサー:中山喬司、櫻井雄一(ソケット)
出演:福原遥、若月佑美、板垣瑞生、長井短、岐州匠、新井舞良/バカリズム(語り)/高梨臨、生瀬勝久 ほか

(STORY)
くじ売り場で働く福良幸(福原遥)は、金運をはじめあらゆることに運がない女性。ある日、遥は喫茶店「蓮」で自分と同じように不運な朝倉香(若月佑美)、綾波樹(高梨臨)と出会う。男運のない香は恋人の桜田卓海(板垣瑞生)に振り回され、仕事運のない樹は再就職先が決まらず焦っていた。占いを趣味とする「蓮」の常連客・指宿恵徳(生瀬勝久)は、3人で協力すればラッキーな人生が開けるかもしれないと助言を。不運なトラブルを通し仲良くなった幸たちは、ともにラッキーな人生を掴むため奮闘することに。

 

photo/中田智章 text/小山智久