吉田鋼太郎が『おいハンサム!!』の見どころを語る「令和にあえて昭和なホームコメディー」

特集・インタビュー
2022年01月03日
下段左から)吉田鋼太郎、MEGUMI 上段左から)木南晴夏、佐久間由衣、武田玲奈

1月8日(土)にスタートする東海テレビ×日本映画放送共同製作連続ドラマ 、土ドラ『おいハンサム!!』(フジテレビ系)で主人公・伊藤源太郎役を演じる吉田鋼太郎のインタビューが到着した。

本作は、ややこしいけど情に厚くて憎めない令和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎)と、男を見る目がない三姉妹・由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)、そして全てを包み込む母(MEGUMI)の伊藤家が織り成す「恋」と「家族」と「ゴハン」の物語。クスッと笑えて、おなかがすくホームコメディーだ。

11月下旬のクランクイン後、日々ハードな撮影をこなす吉田。そんな吉田が、役の魅力や現場でのエピソード、自身が”ハンサムになる瞬間”について語ったインタビューが到着した。

吉田鋼太郎

伊藤源太郎役・吉田鋼太郎インタビュー

◆どんなドラマになりそうですか?

原作は、漫画家・伊藤理佐さんの人気作「おいピータン!!」をはじめとした、とてもほんわかしてコミカルな漫画をミックスしたものですが、それとはちょっと切り離して考えていただいたほうが良いかと。漫画とは違うドラマならではのリアリティーが必要になってきますので、漫画のテイストをきちんと残しつつ新しいものにしていきたいと思っています。
私が演じる伊藤源太郎を中心とした家族の物語なのですが、家族ってずっと一緒にいられなくて、子供が成長する中でだんだんバラバラになっていくのが前提なんですよね。本作でも次女の里香が大阪に嫁いでいますし、三女の美香は一人暮らしを始めます。子供が離れていくときの親としての切なさや無念、ほろ苦さのあるシーンがたくさん出てきます。実は、頑固親父が出てくるホームドラマって最近ではわりと絶滅状態だったと思うので、「令和にあえて昭和のホームドラマ」というコンセプトは面白いのではないかと思います!

◆伊藤源太郎とは、どんな役ですか?

3人の娘たちがかわいくて大事でしょうがないんだけど、その想いを面と向かって言えない人。昭和のお父さんというと口数が少ないイメージですよね。でも、娘たちへの愛を何か行動によって伝えたいという気持ちはいっぱいで、そういうところが非常にほほ笑ましく「頑張ってるな」と思えるお父さんなんです。
例えば、泥酔して帰ってくると、そこで初めて酔った力を借りて娘に対して「おまえのことを愛してる!」と言ったりするシーンがあるんですが、そういうシャイな部分は僕自身も「分かるな」って思うし、すてきだなと思いますね。

左から)武田玲奈、吉田鋼太郎、MEGUMI

◆源太郎とご本人の似ている点・似ていない点は?

同世代(60歳前後)なのでモノの考え方や行く店なんかは似ていますね。例えば、源太郎が周りの人に薦める店は、おそば屋さんだったり、居酒屋でもチェーン店ではなく、老舗というより普通に街で30~40年やっている歴史があるような店だったり、そういう店のチョイスは似てますね。あと、酔うと饒舌になる点も似ています。しゃべっている方が悪酔いしないと思っているのですが、周りの方々はちょっと迷惑なようですね。僕が1人でずっとしゃべって、人の話を聞かなくなるなんてことがありますので(笑)。
似ていない点で言うと、「言いたいことはなるべく言う」という点。人ってしゃべってナンボじゃないですか! 伝わらないと大変なことになっちゃうので、ちゃんと伝わるように努力しています。ちなみに、伊藤家それぞれに「好みの目玉焼きレシピがある」という話が出てくるんですが、僕は源太郎と違って「白身も黄身もちょっとナマに近い半熟」が好きですね。

◆伊藤家の面々や共演者について教えてください。

僕の奥さん役のMEGUMIさんとは連続ドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』(テレビ朝日系)以来、約2年ぶりに会ったのですが「久しぶりね」とか「お元気ですか?」というあいさつではなく、いきなり「鋼太郎さん、山口(雅俊)監督って知ってますか? 大変ですよ!」という会話から始まりました(笑)。ですが、実は山口さんとは以前、事務所が一緒でよく食事にも行く藤原竜也に誘われて、一緒に飲んで意気投合した“前フリ”があったので、天才と言われ、こだわりの強い山口さんの下で今、スムーズにやれております(笑)。
長女役の木南晴夏さんとは初共演ですが、旦那さん(玉木宏)とは一昨年ドラマやCMでたくさんご一緒しまして、木南さんとは本作と、春に私が演出する舞台でご一緒するというご縁があります。次女役の佐久間由衣さんと三女役の武田玲奈さんとは、これまで同じ映画に出ていても共演シーンはなかったので、今回はすごくうれしいです。
また、源太郎の取引相手として一緒のシーンが多い、大森利夫役の浜野謙太さんはひたすら面白い方。彼はミュージシャンでもあるので、いわゆる“役者役者”していなくて、ゆるやかで自由な空気を醸し出してくれるので、僕は共演者として肩肘張らなくて良いのが本当にラク! 現場でも楽しいエピソードをかましてくれますし、ツッコミどころ満載です(笑)。

左から)武田玲奈、MEGUMI、木南晴夏

◆本作ならではの取り組み方とは?

今回の現場は、当日にせりふが20秒増えたりというサプライズが起きる現場なんですが(笑)、それが逆に僕ら俳優陣のヤル気を喚起して「そう来るか!? じゃあ、こう応えよう!」みたいに、いい意味で監督と俳優のバトルが繰り広げられています。普段、僕はアドリブを挟み込むのが好きな方なんですが、本作では山口監督が繰り出す様々な演出や要求を一つ一つクリアしていくと、ふっと面白いシーンが出来上がる現場。だから「今回はアドリブを止めよう」と思いながら演じています。アドリブを止めたときに自分がどういう芝居ができるのか。また違う自分を発見できるんじゃないかという気がするので、そういう意味で「ターニングポイントだらけの作品」だし「自分の代表作にしたい!」と思っています。

◆本作のタイトルにかけて、ご自身が“ハンサムになる瞬間”は?

去年の3月に娘が産まれまして、抱っこしたりすると「まんま」とかしゃべったり、手足を動かしたりするのが本当にかわいくて。そんな娘を見ている自分は、おそらく今までしたことがないであろう自然な笑顔をしていると思うんです。その時の自分の顔は多分ハンサムなんじゃないかな(笑)。

◆最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。

源太郎という頑固で厳しい、でもちょっと弱いところやおちゃめなところのあるお父さんを中心とした家族がいろんな騒動を繰り広げるホームドラマ、もう「ホームコメディー」と言っていいかもしれない面白さ。そこに“男を見る目がない”娘たちが選んだ、ちょっとダメな彼氏や元彼が絡んできて、自体はややこしい方へ向かっていく…。いろいろな要素が詰まった、令和にあえて昭和なホームコメディー。昭和・平成・令和どの世代の方でも楽しんでいただけるドラマになっていますので、どうぞお楽しみに!

吉田鋼太郎

第1話あらすじ(1月8日(土)放送)

ペットボトルから注いだだけのウーロン茶で何百円もカネを取る最近の風潮を嘆く伊藤源太郎(吉田鋼太郎)は、妻・千鶴(MEGUMI)と東京の長い商店街の外れの一軒家に住んでいた。
三人の娘はそれぞれ独立して立派に暮らしている、はずだったが…
長女・由香(木南晴夏)は独身で不倫に走りがち。
エリートっぽい男性と結婚したはずの次女・里香(佐久間由衣)も離婚の危機。
三女・美香(武田玲奈)は独身で売れそうにない漫画家と同棲中。
男を見る目の全然ない愛する娘たちの幸せのため強いパパ・源太郎が立ち上がる!
源太郎は言う。「食べて、恋して、人は生きている……」
クスッと笑えて、おなかもすく、「恋」と「家族」と「ゴハン」をめぐる見たことのないホームコメディ。

左から)高杉真宙、武田玲奈

番組情報

東海テレビ×日本映画放送共同製作連続ドラマ
土ドラ『おいハンサム!!』
フジテレビ系
2022年1月8日(土)~2月26日(土) ※全8回(予定)
毎週土曜日 後11・40~深0・35

番組公式Twitter:https://twitter.com/tokaitv_dodra
番組公式Instagram:https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

©フジテレビ

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