関水渚の夢が一気に実現!「バカリズムさんと大九監督の大ファンだったので、びっくり!」映画「ウェディング・ハイ」インタビュー

特集・インタビュー
2022年03月10日

「ウェディング・ハイ」関水渚インタビュー

◆ちなみに関水さん自身は、こうした決めなくてはいけないいろんなことに対して、自分の意見をはっきり伝えるほうですか?

絶対に自分の希望を通したいということはないんですが、気がついたら自分で選んでいたり、要望が通っていることが多い気がします(笑)。特に、結婚式のような行事であれば、自分で決めたいと思っちゃうでしょうね。そこは共感できるところが、すごくありました。とはいえ、この映画を観ていると、結婚式や新生活までにやらなければいけないこと、決めなければいけないことがたくさんありすぎて、“これは大変だなぁ”としみじみ思ったりもして(苦笑)。たった今、「結婚式に関することなら、全部自分で決めたいかも」と言ったばかりですが、あの数はちょっと想像以上だったので、私なら途中で心が折れているかもしれません(笑)。

◆(笑)。新郎の彰人を演じた中村倫也さんとの共演はいかがでしたか。

中村さんとは初共演だったんですが、穏やかな雰囲気をお持ちで。壁をまったく作らない方だったので、ずっと楽しく撮影することができました。やはり今回の役は、これから結婚して幸せな家族になろうという2人ですから、お互いが見せるちょっとした表情に他人行儀な空気が出てしまってはいけないと思ったんです。でも、そうした心配はまったくなくて。それでいて、彰人に匹敵するぐらい優しい方でしたので、おかげで緊張することなく初々しい幸せなカップルを演じることができました。

「ウェディング・ハイ」関水渚インタビュー

◆確かに、お2人の会話はせりふとは思えないぐらい自然でした。

そこはバカリズムさんの脚本の素晴らしさもあると思います。会話のほとんどが台本通りで、アドリブを入れた部分もなかったですし、どの場面でも違和感なく言葉のやり取りができました。

◆そんな2人の結婚式を支えるウェディングプランナー役が篠原涼子さんでした。

大先輩に対して言う言葉ではないかもしれませんが、篠原さんはずーっとかわいかったです!(笑) 私がちょっと話したことや些細な話題も全部拾ってくれて、すごく楽しそうに笑ってくださるんです。その笑顔に、いつも安心感と心の余裕をいただいていました。また、今作で篠原さんが演じられた中越さんは“NOと言わないウェディングプランナー”ということで、基本的に受け身の演技ばかりだったんですが、いろんな困難やムチャぶりに一瞬戸惑いつつも、笑顔で「何とかしましょう!」と返してくれる。その時の表情が本当に豊かで。近くでお芝居を観ていて、とても楽しかったです。

◆そんな幸せな場に迫ってくるのが、岩田剛典さん演じる元カレの八代裕也。

ものすごい役でしたね(笑)。試写で初めて観るシーンも多かったので、いろいろとびっくりしました。岩田さんとは2人が付き合っていた頃の回想シーンでご一緒したのですが、ちょっと妄想も入っている場面だったこともあって、楽しかったです。そもそもテンションがおかしいんですよね、学生時代のあの2人は(笑)。正直、“こんなカップルいる!?”とも思ったのですが、“付き合いたての頃なら、少しおかしいぐらいが新鮮で楽しいのかも…”と思い直し、全力で演じました(笑)。そうしたら大九監督も「こんな動きをしてみたら、もっとヘンになるかも」といろんなアイデアを出してくださって。その一つひとつが面白くて、よりいっそう関係性がヘンなカップルに見えて、楽しかったです。

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