速水もこみちが伝授する“料理上手”になる方法「まずはスーパーに行くこと！」

速水もこみちさんがキッチンカーで日本全国を巡る『速水もこみちの食材探求ロードムービー「頂！キッチン」』（ABCテレビ　※関西ローカル）が、4月9日（土）にスタート。プロ級の料理の腕前を持つ速水さんから、番組の見どころをはじめ、料理を好きになるヒントも教えていただきました！

◆速水さんご自身がキッチンカーで日本各地の地元食材を探し、現地でオリジナル料理を披露する本番組。ロケの感想は？

まだまだロケは続きますが、現段階ではキッチンカーの中に積んでいる調理器具や調味料を出してセッティングして、外で料理をしています。キッチンカーで旅をしながら料理をするのは初めての経験だったので、すごく新鮮でした。何より生産者の方から普段聞けないようなお話を聞くことができて、とても楽しかったです。

◆スタジオで料理する時との違いはありましたか？

外でやるからこそ、スタジオとは違った景色を背景に料理しています。それこそ漁師さんとお会いした際には海をバックに、また山を背にして料理をすることもあるので皆さんも目で見て楽しめると思います。僕も野外での料理は好きなんですが、外だとどうしても風が吹いて塩コショウとかが飛んじゃって（笑）。火をつけても温度の管理が難しかったり…というハプニングはいっぱいありますが、スタッフさんと力を合わせて最終的にはいい料理を完成させています。

◆速水さんが思う番組の魅力とは？

画面からは“香り”が伝わりづらいので、僕は見た目にボリュームがあって美しいものというのを意識しながら作っています。ただ頂いた食材がすごくいいものばかりなので、料理する前から「うまい！」というのが前面に出てるはず（笑）。自分自身も毎回勉強させてもらっていて、当たり前のように食べてるお肉の部位を変えたらうまみが全然違ったり、土地によって食材の味が変わったりといろんな発見があるのが楽しみなんです。だから視聴者の方も同じ気持ちで見ていただけたらうれしいです。これからも「目指せ！日本全国」を掲げて、日本各地を回りながらみんなが知っているものから珍しいものまで“おいしい食材”を見つけていきたいなと思います。

◆ちなみにメニューの着想はどこから得ているのでしょうか？

まずは視聴者の皆さんに“私も作れるかも！”と思ってもらえるようなレシピであること、それから生産者さんから新鮮な食材を直接頂いているので、自分の中ではいかにその食材を生かして定番に近い形に仕上げるかをテーマにしながら作っています。例えば、買い出しに行った道の駅で見つけた食材と組み合わせたり、お肉の回では「この部位ならステーキもいいけど、揚げたら面白いんじゃないかな」って思いついて揚げてみたりもしました。だから頭の中に何となくの構想があったとしても、生産者さんのお話など旅の中で新しい発見があればそれをレシピに足して、より素材を生かしたおいしいメニューにできるよう心掛けています。

◆速水さんのように絶品アイデア料理を作るコツがあれば教えていただきたいです。

おいしい料理を食べるのも作るのも大好きで。プライベートでもキャンプとかになると、いつのまにか自分が作ることになっている（笑）。でも好きだからやっちゃうんです。たまに「この食材が苦手なんですけど、どうしたらいいですか？」なんて質問をされたりもしますが、僕自身は「だったら無理に食べなくてもいいんじゃない？」って思うタイプなので、料理も作りたくない時は作らなくてもいいと思います。昔、みょうがが全く好きじゃなかったけど、ある料理にのっていたみょうがを食べたらこんなにおいしいんだって感じたことがあって。何かを好きになるタイミングは人それぞれ違いますが、作る側からしたらそういうきっかけ作りはとても大切なので、いろんな食材を添えたりアレンジしたりすることはあります。

◆“頑張ってやらなくてもいい”と言われるだけで、少し気が楽になる気がしますね。

それぞれの生活リズムがありますし、難しく考えずにインスタントラーメンに何かを入れてみるだけでもいいんです。そうやって自分でいろいろ組み合わせていく食べ方を見つけたら、食に対して少しアグレッシブな姿勢になって自然と料理を作るきっかけにもなるんじゃないかな。まずはスーパーに行ってください！スーパーで何かを買ってみる、もし何を作ったらいいか分からないなら、精肉店や鮮魚店で「これを食べてみたいんですけど、どうやって調理したらおいしいですか？」って聞いてみる。その行動によって食の知識も増えるし、新たな気付きもあると思います。あとは、料理を作る上で包丁などのツールはある意味パートナーのようなものなので、ツール集めから始めてみるのもいいかもしれないです。おしゃれなキッチンツールを使うと料理が楽しくなってくるはず。

◆多趣味でどんなことも楽しんで取り組む姿が印象的な速水さん。そんな速水さんならではの“好きなことの見つけ方”はありますか？

自分自身、まだ挑戦できていないことが多いですが、少しでも気になっていることがあれば1回やってみる、その世界に飛び込んでみることかな。ただ1歩足を踏み入れて自分の肌に合わないならやらなくていい気がします。僕は幼い頃から料理を作るのが好きだし、これからもいろいろ研究してよりおいしいものを作りたい。大好きだった『料理の鉄人』のような料理対決もしてみたいし、料理に興味を持っている人たちに楽しさを伝えていきたい。きっと自分の好きなものを見つけたり、モチベーションを上げるのは得意なんだと思います（笑）。