⾼野洸インタビュー「アーティストとしても、俳優としても、実力で世の中に認められたいです」New Album「2LDK」

特集・インタビュー
2022年06月11日

⾼野洸インタビュー

6月8日(水)に待望の2ndアルバム「2LDK」をリリースし、その後にライブツアーの開催を控えながら、現在放送中のドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS/TBS系)にホスト・楓役で出演するなど俳優としても大活躍の⾼野洸さん。今回は「2LDK」の制作秘話やコラボ楽曲のこと、高野さんにとってのチルアウトな瞬間やお家事情について聞きました。

◆まず、本作の制作意図を教えてください。

今回は、今まで以上に皆さんの日常の中で近い存在になれたらという思いを込めて、どのような時にも聴いていただけるような曲をそろえています。間取りで「2LDK」と言うといくつか部屋があるように、このアルバムにもさまざまなジャンルの曲が入っていますし、時間帯によって曲を聴き分けることもできるんじゃないかな、と。寝る前に聴くのにぴったりなリラックスソングから、パーティーミュージック的なダンスチューンなども入っているのでぜひ日常的に聴いていただけたらうれしいです。

◆まさに、全体を通して日常に寄り添ったチルアウトな印象を受けましたし、アッパーな最新シングル「ASAP」とのギャップに驚きました。

そうですね。僕は歌って踊るタイプなので(笑)、ダンスチューンが多くなってしまうのですが、今回はリビングで適当に流していても聴き心地のいいチルな楽曲をそろえられたらなと思っています。

◆新録曲「鶴」は高野さんが作詞を手掛けられています。歌詞から高野さんの思いを強く感じましたが、この楽曲に込めた思いは?

この曲は、僕の親族が命の危機と対峙しているということを知らされたものの、いつ会いに行けるか分からない不安や葛藤、その人への思いを、重くなりすぎないようにリリックに落とし込んでいます。トラックがジャズっぽくておしゃれなので、それがいいバランスになったんじゃないかなと思っていて。「鶴」というタイトルには、“鶴の恩返し”や“千羽鶴”といったダブルミーニングも込めています。

◆ご自身初となるコラボ楽曲も2曲収録されていますが、こちらはどういった経緯でコラボをすることに?

1stアルバムの時からコラボがしたいという思いはあったのですがなかなか実現できなかったので、今回こそはとお相手を考えていたんです。そんな中で、舞台で共演したBimi(廣野凌⼤)が「コラボしましょうよ」と言ってくれて。僕もぜひやりたいと思い、完成したのが「slow game life feat.Bimi」でした。

◆お2人で楽曲制作をされたのでしょうか。

トラックを頂いてから、各々のソロはそれぞれで作って。作詞も別々に行ったのですが、サビの部分は2人でカラオケに行って一緒に作りました(笑)。

◆対する「Another Brain」はm-floの☆Taku Takahashiさんとのコラボ楽曲ですよね。

そうなんです。m-floさんの楽曲はもちろん、Takuさんの作られる楽曲はどれもカッコよくておしゃれで大好きなので、ダメ元で「いかがでしょうか」とお伺いしてみたところ、まさかのOKをいただいて…。すごくテンションが上がりました!

◆Takuさんとの楽曲制作はどのような雰囲気で?

プリプロはTakuさんのスタジオでやらせていただいたのですが、2人で会話をしながらどんどんと作っていった感じです。逐一、僕にも「ここどう思う?」と聞いてくださりその場で意見をアレンジに反映していただいたりもして。細かいところまで一緒に作ることができて、本当にうれしかったです。

⾼野洸インタビュー

◆MVでのデジタルな世界観もすてきです。

「Another Brain」のMVは、監督が「このノリに逆にスローなものを乗せたい」と提案してくださって、「それめっちゃいいですね!」と。僕、この曲に対して“スマホに溺れている”とか“ネットサーフィンの中にいる”といったイメージを持っていたのですが、監督がそれをくみ取ってくださって、街中の大海原を漂っているような浮遊感のあるMVになりました。実際に僕が泳いでいるシーンをスローで撮ったりもしているんです。

◆今回のアルバムで、特に思い入れの深い楽曲を挙げるとすると?

今お話しした3曲はもちろん、「ツイてる。」も印象的ですね。この曲のデモを聞いたときに、サビがスパーンと抜けて気持ちがいいのに対して、メロディや歌詞からは些細なつまずきや悩みみたいなものも感じたんです。ツイてないなと思う日も、実は周りに優しい人たちがついていて、きっといいことが起こる。そんな印象や思いをお伝えしたところ、リリックを手掛けてくれた方がこのように解釈してまとめてくださいました。

◆MVもとても優しい世界観で心温まるドラマですよね。

実は、MVでしっかりとお芝居をやるのはこれが初めてなんです。まさにこのリリックをたどるように、寝坊して急いでいるサラリーマンを演じているのですが、どんなに嫌なことが起きても、その先にはきっと優しさが待っている。そういった世界観を描いています。舞台も、どこか地元感のある郊外の駅だったり河川敷だったりと、皆さんに親近感を感じてもらえるような街並みで撮らせていただいて。すごく楽しかったです。

◆今回のアルバムを作るに当たって、制作秘話があれば教えてください。

曲順は本当に悩んで、いろんな方と相談しながら決めて行きました。結果的に「Another Brain」が1曲目というのは個人的にすごくしっくりきていますね。「tiny lady」はアップテンポでありつつ、チルいシティポップな感じもあるのでどこに置こうか悩みました。あと、「サマービーツ」もかな…。夏の楽曲である「サマービーツ」と「tiny lady」をつなげて並べようかなと考えたりもしたのですが、「Another Brain」と「tiny lady」をつなげたほうが親和性があるんじゃないか…という感じで。いろいろと考えながら試行錯誤を繰り返していました。

◆お薦めのアルバムの楽しみ方はありますか?

曲順にこだわって楽曲のジャンルごとにパートを固めているので、その時に聴きたいジャンルのパートを再生しても楽しんでいただけるんじゃないかなと。朝に「SECRET」から聴いてテンションを上げるのもいいですし(笑)、夕方は「Memory of Sunset」から、とか。でも、休日などのゆっくりできる時にはぜひ1曲目から最後までじっくり聴いていただけたらうれしいです。

⾼野洸インタビュー

◆お忙しい毎日かと思いますが、高野さんにとってリラックスできるチルアウトな瞬間は?

家のスピーカーで、ジャズやクラシックを適当に流しながらくつろいでいる時です。最近、洋楽もよく聴いていて。キャンドルの香りだったり、炎が揺らいでいるのを見るのも好きですごく落ち着くので、キャンドルもよくたいています。

◆以前は喫茶店に行くことにもチルを感じるとおっしゃられていました。

はい。喫茶店やカフェにもよく行きます。もちろんコーヒーが好きというのもあるのですが、買い物を目的に街に出たとしても、ランチやおやつにつられてつい寄ってしまうんです(笑)。

◆「2LDK」にちなんで、高野さんのお家でこだわっている部分はありますか?

僕、インテリアが本当に好きで、もっともっとこだわりたいんです。ただ、僕が理想とする配置やおしゃれさを極めようとすると膨大な金額がかかりそうで、なかなか現実的ではないのですが…(笑)。色味は黒、グレー、ゴールド、ボルドーでそろえていて、全体的にブルックリン系…っていうのかな。ドライフラワーやフェイクグリーンを置いたりもしています。

◆音楽活動はもちろん、ドラマや舞台など多岐にわたって活躍されている高野さんが将来目指す存在は?

マルチな表現者、エンターテイナーですね。俳優をやっている時は、誰かがベースを作ってくれたものに味付けをするということをしていくのですが、アーティスト活動をやっている時は自分がゼロからイチを作ることもあるので、それぞれに違ったやりがいがあって。並行してやっているからこそ広がる表現の幅というのも絶対にありますし、どちらもしっかりと実力で取り組んでたくさんの方々に認めてもらいたいという思いがあります。

◆最後に、今後挑戦していきたいことを教えてください。

ずっと掲げている目標は、俳優として朝ドラと大河に出ること、アーティストとして紅白歌合戦に出ることなんです。でも、今回のアルバムでコラボに初めて挑戦したように、カバーをやってみたり、全て同じテイストの楽曲が収録されたシングルを出してみたりと、まずはやってみたい一つひとつのことに挑戦していきたいと思っています。

PROFILE

⾼野洸インタビュー

高野洸
●たかの・あきら…1997年7月22日生まれ。福岡県出身。B型。2019年1月にシングル「LOVE STORY」でソロデビュー。6月25日(土)より、「高野洸 2nd Live Tour “AT CITY”」の開催を控える。俳優としての近作はドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』、舞台「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」など。

●photo/徳永 徹 text/片岡聡恵

リリース情報

2ndアルバム「2LDK」
2022年6月8日(水)リリース

初回生産限定豪華盤(CD+Blu-ray2枚組):13,200円(税込)
初回生産限定豪華盤(CD+DVD2枚組):13,200円(税込)
通常盤(CD+DVD):5,500円(税込)

ツアー情報

「高野洸 2nd Live Tour “AT CITY”」
2022年6月25日(土)仙台GIGS 開場 午後4時/開演 午後5時
2022年7月9日(土)キャナルシティ劇場 開場 午後5時/開演 午後6時
2022年7月10日(日)キャナルシティ劇場 開場 午後1時/開演 午後2時
2022年7月17日(日)オリックス劇場 開場 午後4時/開演 午後5時
2022年7月18日(月・祝)日本特殊陶業市民会館 フォレストホール 開場 午後5時/開演 午後6時
2022年7月24日(日)東京ガーデンシアター 開場 午後4時30分/開演 午後5時30分
※開場・開演時間は変更になる可能性がございます。あらかじめご了承ください。

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⾼野洸

<応募方法>
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当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

<応募締切>
2022年6月18日(土)23:59

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。