幸澤沙良インタビュー「いろんなことを学んで吸収して、たくさん刺激を受けた作品です」『差出人は、誰ですか?』

特集・インタビュー
2022年12月12日
『差出人は、誰ですか?』©TBS/撮影:加藤春日

いよいよ12月12日(月)から最終週を迎える、よるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』(TBSほか 毎週月曜~木曜 深夜0時40分~0時55分 ※一部地域を除く)。12月8日放送の第36話で、立花先生(柄本時生)が亡くなったことが分かり、2年D組が絶句するという衝撃の展開に。これまでも多くの注目を集めてきた本作で、初のドラマ出演にして主演を務めた幸澤沙良さんに、クランクアップ時の心境や最終週の見どころを聞きました。

◆クランクアップを迎えられたということですが、その時のお気持ちを教えてください。

すごく楽しかったですし、達成感があります。ですが、もっとこうすれば良かったなって思うところもあったので、悔しい気持ちもあって。そして、3か月一緒にやってきた共演者の方や、スタッフさんと離れることも寂しいなと思ってクランクアップ時は号泣しました。

◆どんなシーンで、クランクアップを迎えられたのでしょうか?

みんな違うシーンでクランクアップだったんですが、私は小畑先生(薄幸)との2人のシーンでした。その時、オーディションで一緒にやってきた3人(大嵩愛花、馬越友梨、大平くるみ)が駆け付けて来てくれましたし、藤原(大祐)さんはスタッフさんとテレビ電話をつないでくださって「お疲れ様」と言っていただきました。

◆大嵩さんたちとは何かお話をされましたか?

「ここのシーン、もっとこうしたらよかったね」と反省会をしました。スタッフさんたちからは「ここが良かったよ」と声をかけてもらいました。

◆本作を振り返って、一番印象に残っているシーンはどこでしょう?

第10週(12月12日から放送)で立花先生が手紙ゲームを始めた理由や目的が分かるのですが、台本を読む際、こういう理由だったんだっていうことを美月の視点で読みました。理由や目的が分かった時には感動して思わず号泣しました。

◆実際にそのシーンを撮影されていかがでしたか?

一番印象に残っているシーンでもあり、一番大変だったと思うシーンでした。作品の中でも大切なシーンなので、その分、泣くお芝居や、泣くのをこらえるお芝居があって大変でした。

◆そのシーンを乗り越えるために、意識されたことはありますか?

その撮影のときに泣く芝居について悩んでいたのですが、スタッフの方にいろいろ質問して、アドバイスをもらって。櫻井(海音)さんからもアドバイスをくださいました。

『差出人は、誰ですか?』©TBS/撮影:加藤春日

◆どんなアドバイスだったのでしょうか?

泣きの芝居のときに、カメラが向いてないときは、素直に相手の言葉や、その場の状況を受け入れて涙が出るのですが、カメラが自分のほうを向くと、どうしても緊張してしまって、集中できずに泣けませんでした。それを櫻井さんに相談したら、「自分にカメラが向いているときを1番正当な気持ちでお芝居ができるように、いろんな角度から撮るために何回も同じシーンは撮影するけど、それを毎回全部受け取ろうとしなくていいんだよ。自分の大切なシーンのときにちゃんと真正面から役とぶつかって、力を抜いていいところは抜いていいんだよ」と言っていただきました。

◆一番好きなシーンはどこでしょう?

彩花(大嵩)と仲直りするシーン。彩花とは全体を通して何回かけんかをしていて、その中で美月の成長も感じられるし、彩花とちゃんと親友になれたなと感じるところなので好きです。そして「美月、良かったね」と思いながら読んでいたので、撮影中も彩花が全部受け入れてくれるところは自分もうれしくなりました。

◆YouTubeで公開されているメイキングでも、和気あいあいとした現場だったことが伝わってきますが、皆さんと過ごした期間はいかがでしたか?

本当に楽しくて、実際に学校へ行っているような感覚でした。私が通っている学校の行事もコロナの影響でなくなってしまったんですが、このドラマの撮影を通して青春を取り戻しているなって思うぐらいすごく楽しかったです。

◆文化祭シーンでは、成田(櫻井)が美月に壁ドンするなど印象的なシーンもありましたね。

私自身、学校の文化祭がなくなってしまったのでやったことがなかったので、文化祭のシーンの撮影はとても楽しみでした。その壁ドンも人生初だったので、すごく緊張しました(笑)。この撮影を通して、いろんなことを経験できたのですごく楽しかったです。

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