本仮屋ユイカ×早乙女太一インタビュー「“自分の心地いいスタンス”について考えるきっかけになったら」『バツイチ2人は未定な関係』

特集・インタビュー
2023年01月03日
左から)本仮屋ユイカ、早乙女太一

テレビ朝日の若手制作陣が集結し、その新しい感性によって空前の大ブームを巻き起こした『おっさんずラブ』をはじめ、話題作を生み出してきた年末年始の恋愛ドラマ枠に、地上波×TELASA完全連動の新たな恋愛ドラマが誕生する。

そのうちのひと作品が、本仮屋ユイカ×早乙女太一が送る、恋人でも家族でもない、けれど“大切な人”という新しい関係を築き、人生のリスタートを切るバツイチ男女の現代サバイバルストーリー『バツイチ2人は未定な関係』だ。1月4日(水)に地上波で放送された後、TELASAオリジナル版が配信される。

主人公・藤田真実を演じる本仮屋さんと、中学の同窓会で再会し、“新たな関係”を築いていく中村修吾役を演じる早乙女さんが感じた本作の魅力や見どころとは。さらに、お互いの印象や“恋”をしているものについてもお聞きしました。


◆まず、本作に魅力を感じた点を教えて下さい。

本仮屋:私、まずこの原作を読んで、日常で「結婚しないの?」と聞かれることに、ふと疑問を感じたんです。もちろん、私の今後の人生において、結婚の機会が訪れたらそれはとても幸せなこと。でも、けしてマストとは考えていないですし、「まだです」と答えることに悲しさもつらさもなかったのですが、あらためて結婚について、その有無を人に問うということについて考えるきっかけになりました。

◆男女を問わず、同じことに疑問や悩みを感じている人が多いと思います。

本仮屋:きっと皆さんも、社会生活を送る上で何かしらの窮屈さを感じていると思うんです。このドラマでは、真実と中村君の“新しい関係”が描かれますが、見ていただいた方にも“自分の心地いいスタンス”について考えるきっかけになったらいいなと。「あなたはあなた、私は私」というメッセージを2023年の初めから届けられるということで、この作品に参加できたことをとても光栄に思います。

◆早乙女さんはいかがですか?

早乙女:僕自身、最近「彼女や彼氏は面倒くさいけど、そばにいてくれる人はほしい」みたいなことを周囲からよく聞くんです。ただ、僕は全くその感覚が分からなくて…。僕はどちらかというと真逆で、きちんと付き合いたいタイプといいますか。

本仮屋:それは、関係性として「あなたは彼女で、僕は彼氏です」というのをハッキリさせたいということですか?

早乙女:そうですね。なので、この作品のお話をいただいた時も、初めは正直「あまり分からないな」と思いながらお話を聞いていたんです。でも、作品に触れていくうちに、その感覚はただ単純に「面倒くさいから」ということだけではなく、過去の経験からつながっていたりもするのだなと。僕自身とは違う感覚だからこそ、この作品を通して、そういった方々の心情の部分を見つめられるというところに魅力を感じました。

◆お2人は本作が初共演ということで、それぞれの印象はいかがですか?

早乙女:本仮屋さんはいつも周りのことを見てらっしゃって、何事もテキパキ、しっかりこなされる方ですね。妹さん手作りのクッキーだったりと、差し入れもよくいただくのですが、そういったお気遣いもしていただいて、とてもありがたいなと思っています。

本仮屋:早乙女さんがクールな印象なのは最初から変わらないのですが、この間珍しくたくさん笑ってくれたことがあったんですよ! 撮影中にハプニングがあって、「もう1回やり直し」という時だったのですが…。現場の皆さんも、「早乙女さん、あんなふうに笑うんだ!」とうれしそうにしていました。

本仮屋ユイカ

◆お互いの中に感じる真実らしさ、中村らしさはありますか?

本仮屋:私、現場に入ってしまうとご本人に役のベールがかかって見えるので本当の早乙女さんのことは見えていないんですけど、きっと中村君とは全然違う人なんだろうなと。さっきも「僕は関係をハッキリさせたい」とおっしゃっていたのを聞いて、中村君をごく自然に演じているのがすごいなと思いました。

早乙女:そうですね(笑)。でも、僕もそう考えると本当の本仮屋さんを知らないかもしれない…。

本仮屋:あっ。でも、中村君は小さなことにも美しさや変化を感じられるキャラクターだと思っているのですが、ロケ撮影の空き時間に散策に行かれた早乙女さんが、「お土産に」とほうじ茶の茶葉を買ってきてくださったんです。「どうして茶葉を」と聞いたら、「コーヒーは飲まなさそうな気がして」とおっしゃっていたんですけど、確かに私、この現場でコーヒー飲んだことがないんですよ。そんなにブレークタイムを共にしていないのに、そういうことを繊細に感じ取ってギフトをくださる部分は、中村君とリンクするかなと思いました。

早乙女:ありがとうございます!(笑)。

本仮屋:あと、早乙女さんは“魅せる”ことにとても長けてらして、お芝居をしながら“魅せる”部分をとてもナチュラルに作られるのですが、そのスイッチのオンオフのナチュラルさも中村君っぽいんです。とても器用だけど、実は不器用なところもあるのが似てらっしゃるんじゃないかなと思いました。

早乙女:そう言っていただけてうれしいです。本仮屋さんは、真実のまっすぐさや真面目さがご本人の現場での居方ととても重なりますね。常にメモを取られていてたり、台本を読まれていたり…。そういったところは真実ともリンクしているなと思います。

◆本仮屋さんは、事前に「中村役が早乙女さんになりそう」ということを聞いていたとお伺いしました。

本仮屋:はい。いわゆる恋愛ドラマではなく“新しい関係”が題材で、セクシャルな部分も出てくるとあり、色っぽい方と化学変化を起こしたいという思いが自分の中にあった中で、「相手役は早乙女さんになりそう」とお聞きして。早乙女さんは以前からセクシーな俳優さんだと思っていて、そのまま決まりますようにと願っていたので(笑)、決まった時は本当にうれしかったです。

◆劇中で注目してほしいポイントを挙げていただくと…?

本仮屋:たくさんキスシーンがあります。私自身、ひとつの作品でこんなにキスシーンをしたのは初めてで。早乙女さんは、現場で監督から「早乙女君、キス職人だね! “キス職人・早乙女太一”でいけるね!」と言われていたので、そのキス職人っぷりもぜひ見てください(笑)。

早乙女:監督には本当にいろいろと教えていただいて(笑)。この角度でいこうとか、こういう近づき方や離れ方がいいとか、毎回アドバイスをいただきながら臨みました。

本仮屋:あと、ただキスするだけではなく、それ以上の“ドキドキ感”をお届けできるように臨みました。キスが頂点ではなく、きっと2人はこの先にいくのだろうなと予感させるような、そんな艶っぽさも大切に演じています。

早乙女太一

◆早乙女さんのキスシーンをドラマで拝見できるというのはなかなか貴重な機会ですよね。楽しみにされるファンの方も多いと思います。

早乙女:はい。僕、キスシーンは今までほとんど男性と、かつ舞台上でやらせていただくことが多くて。特に、森山未來さんとは以前舞台で共演した際に100回以上口移しのシーンをしたのですが、未來さんはお酒がお好きな方なので、時には酒臭さも感じながらやっていたのが印象的で…(笑)。ただ、今回その経験は全く活かされていないです(笑)。

本仮屋:(笑)。あと、原作にも出てくるんですけど、中村君のストレス解消法が、家で全裸になることなんですね。今回、ドラマの中でもそのシーンがあるのですが、思わず現場からも拍手がわいた、息を呑むぐらい美しい早乙女さんの裸が見られます。

早乙女:それ、そんなに大した見どころじゃないですよ!(笑)。

本仮屋:見どころですよ! とてもきれいでしたし、原作の近(由子)先生が描かれた絵にも負けていないと思うので、こちらにも期待していてください(笑)。

◆対して、早乙女さんが思う見どころはどのような部分でしょうか。

早乙女:真実と中村は、いわゆる“恋人”や“家族”よりも、もしかするともっとしっかりと向き合っているんじゃないかな、と思うんです。“新しい関係”を築く中で生まれる2人の変化や成長、見えてくる弱さというのはぜひ見ていただきたい部分ですね。人をいろんな側面から見られるというのは、この作品の見どころのひとつだと思います。

SPECIAL TOPIC

Q.テレビ朝日&TELASA恋愛ドラマシリーズ」にちなみお2人が“恋”しているものは?

A. 早乙女 サウナ
僕、飽き性なので、何かにハマることも趣味といえることもそんなにないのですが、サウナだけはもう何年もずっと行っています。これはもう“ガチ恋”ですね(笑)。好きになると一途で長いタイプです。最近は行けていなかったのですが、今日は朝から行ってしっかり整えてきました(笑)。

A. 本仮屋 クッキーと筋トレ
妹の手作りクッキーが大好きなんです。アーモンド入りとかレモン入りとか、いろんな種類のものを作ってくれるのですが、以前早乙女さんが召し上がったものはたぶん雑穀入りですね。あとは、朝起きて、ちょっとトレーニングをすること。今日も、朝から12~3分走って気合いを入れてきました!

左から)本仮屋ユイカ、早乙女太一

PROFILE

本仮屋ユイカ
●もとかりや・ゆいか…1987年9月8日生まれ。東京都出身。A型。連続テレビ小説『ファイト』で主演、『王様のブランチ』で司会を務め、多数のドラマや映画などに出演。近作はドラマ『愛しい嘘~優しい闇』『片恋グルメ日記2』など。ラジオパーソナリティーとしても活躍し、2021年より「ゆいか」名義で歌手活動もスタートさせている。

早乙女太一
●さおとめ・たいち…1991年9月24日生まれ。福岡県出身。B型。大衆演劇・劇団朱雀の二代目を務める。近作は連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』、ドラマ『封刃師』『六本木クラス』『親愛なる僕へ殺意をこめて』など。2023年2~3月にKAAT神奈川芸術劇場プロデュース「蜘蛛巣城」を、5~6月に劇団朱雀公演を控える。

●photo/関根和弘 text/片岡聡恵

番組情報

『バツイチ2人は未定な関係~「ふつう」、やめます!~編』
テレビ朝日系 ※一部地域を除く
2023年1月4日(水)深夜0時45分~1時45分

『バツイチ2人は未定な関係~人生は二択じゃない!~編』
2023年1月4日(水)深夜1時45分~TELASAにて配信スタート

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/renaidrama/

本仮屋ユイカさん×早乙女太一さんの
サイン入り生写真1枚をプレゼント!

<応募方法>
TV LIFE公式Twitterをフォロー&プレゼント告知ツイートをRTしていただいた方の中から抽選で1名に本仮屋ユイカさん&早乙女太一さんのサイン入り生写真をプレゼント!

当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

<応募締切>
2022年1月10日(火)午後11時59分

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。