山田裕貴が『女神の教室』で考えた“法律”との向き合い方「法律では心は測れない」

特集・インタビュー
2023年01月10日
『女神の教室~リーガル青春白書~』
『女神の教室~リーガル青春白書~』©フジテレビ

1月9日(月)にスタートした北川景子さん主演の月9ドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系 毎週月曜 午後9時~9時54分)に出演する山田裕貴さんにインタビュー。演じる役についてや、本作から学んだことなどを聞きました。

本作は、未来の法曹界を担う若者たちが通うロースクール(法科大学院)を舞台に、裁判官で実務家教員の主人公・柊木雫(北川景子)と彼女を取り巻く人々が、自身の価値観をぶつけ合いながら法曹界のあり方を問うリーガル&ロースクールエンターテインメント。

山田さんが演じるのは、青南大学法科大学院の研究家教員・藍井仁。東大法学部在学中に司法試験に合格した天才で、超が付くほどの合理主義者で変わり者。判例オタクで、知識では誰にも負けない自信がある。司法試験に必要なノウハウを教えること以外に興味はなく、そもそも他人に対しては無関心。授業では成績上位の学生にしか指導する気はなく、下位は眼中にもない。しかし柊木と共に授業を行う中で、合理的でどこか人間味のなかった彼に、徐々に人らしい感情が…。

◆天才で変わり者である藍井を演じてみていかがですか?

僕は、変わり者ではあるかもしれませんが天才ではないので、そのへんをうまく表現できているか分かりませんが、もう少し膨らませられるキャラクターなんじゃないかと思います。自分の中で工夫しながら、考えながら演じています。

◆印象的なシーンはありますか?

役がつかめたなと思えるようなシーンがまだなくて。ですので、自分の想像で考えた結果があるんです。藍井は他人に対して無関心ですが、頭が良すぎて、人の心、法律、人生、勉強、全ての事柄を一回考え抜いた結果、こうなっているんだなと思っています。「ロースクールで学生の話を親身に聞く必要なんてない。これだけやっていれば合格する。僕がそうだったから」っていうただそれだけで。そういう話が出てきたわけではないし、藍井のバックボーンが描かれたわけではないのですが、僕が考えた結果、「無駄だと思ったことは無駄、受かるにはこれが必要」という、無駄が削がれた結果が1話からの今の藍井になっているんだと思います。台本を読む人によってはいかようにもできますが、僕はそう捉えています。

『女神の教室~リーガル青春白書~』
『女神の教室~リーガル青春白書~』©フジテレビ

◆藍井を演じていて難しいことは?

話すトーンなどはやりやすいのですが、普段使わない言葉をしゃべっているので、そこが難しいです。法律用語など家で何回も言って覚えるようにしていますが、言っても言っても覚えられなくて。呪文に思えてくるんです(笑)。でも、音だけで言わずに言葉の内容も理解して言うようにはしています。

◆本作を通して、法律についてどのようなことを考えましたか?

僕自身は考え方という面では柊木先生と同じです。法律は大事だけど、ルールによって苦しめられている人もたくさんいて。法律によって裁かれてしまう人が本当はもしかしたら悪くない場合もある。法律が正しい、法律が全て、とは僕も思えなくて、一番大事なのは心だなと。でも、心がどういうものなのか、自由であるべきだ、ということもきっと藍井は一回考えてはいて。その上で、“懲役3年、罰金400万円”と揶揄されるロースクールに通っている以上、覚えられることは覚えて、学生みんなに試験に合格してほしい。僕はそれを仕事にしている、ただそれだけ、という人。そんな藍井を演じたからこそ、「法律では心は測れません」という思いが僕自身の中で深まったかもしれません。

PROFILE

山田裕貴
●やまだ・ゆうき…1990年9月18日生まれ。愛知県出身。O型。

番組情報

『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』
フジテレビ系
2023年1月9日(月)スタート
毎週月曜 午後9時~9時54分

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/themis/
公式Twitter:@themis_fujitv
公式Instagram:themis_fujitv
公式TikTok:themis_fujitv

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