“年下お姉さん”矢作穂香×“シュール王子”犬飼貴丈が新境地で魅せる！『ひともんちゃくなら喜んで！』インタビュー

矢作穂香演じる天使のような新人人事コンサルタント・人見まもるが、犬飼貴丈演じる悪魔のようなドS社長・佐京紫織と出会い、“新人離職率100％”という前代未聞のブラック企業を改革する、新感覚のオフィスラブコメディ『ひともんちゃくなら喜んで！』（テレビ朝日）が、1月14日（土）スタート。

性格も見た目も正反対の凸凹コンビながら、息ピッタリの掛け合いを繰り広げる矢作さんと犬飼さんが、それぞれのキャラクターについてや作品に感じる魅力、撮影時のエピソードなどを語ってくれました。お互いの印象や、自分の“マネジメントしてほしい”部分などのほほ笑ましい話題も…！

◆まず、それぞれ役を演じるに当たって意識していることを教えて下さい。

矢作：人見の何事にも真っすぐで、明るく癒される部分はもちろん、キャラクターの芯である“人事コンサルタント”として一生懸命な部分をどう表現するか、他のことが見えなくなるほど仕事に熱中する姿をどう魅せるか、ということは特に監督と話し合いながら進めています。そして、そんな彼女のオンとオフの差をどう見せるか、それを視聴者の方々にどう受け止めていただけるか、ということも意識しながらお芝居しているつもりです。

犬飼：佐京は、自分が興味を持てない人にはちょっとそっけない一方、興味を持った人に対する反応は全く違っていて、そういった魅力的なギャップだったり、原作を読んだ時に佐京に感じた“悪魔っぽさ”をどこまで出していくか、というのは演じる際に意識しています。監督と密に話し合いながら、佐京というキャラクターを作り上げているところです。

◆人見は人事コンサルタント、佐京は社長とそれぞれ初挑戦の役柄とのことですが、演じられてみていかがですか？　苦労されている点はありますか？

矢作：私は一般的な企業で働いたことがないのもあり、聞いたことのない用語や慣れない言葉遣いが多いのに苦戦しています。所作なども事前にいろいろ勉強したのですが、まだまだ粗いかなと…。これからしばらく撮影が続くので、クランクアップのころには実際の企業の面接に受かれるぐらい（笑）、自然にできるようになったらいいなと思っています。

犬飼：もう完璧だと思うよ。僕は、組織の中で社長やリーダーが1人だけ頑張っていてもダメなんだなということを、このドラマを通してあらためて感じています。ソロプレイヤーではなく、あくまで“みんなでプレイする中でのキャプテン”でいなくては、と。まず周囲との関係性を築いていかないと誰もついてきてくれないと思いますし、佐京を演じながら「反面教師にしよう」と感じることも多いです（笑）。

◆ご自身のキャラクターのアピールポイントを挙げると…？

矢作：先程もお話した、仕事のことになると他のことが見えなくなるほど一生懸命なところももちろん魅力的なんですけど、ド天然かと思いきや時にはツッコミになったり、そういったコロコロ変わる人見の表情もぜひ見ていただきたいです！

犬飼：佐京は、垣間見えるシュールな部分ですね。クールさをベースに置きながら、“外し”もできるキャラクターなのが面白いなと思っていて。そういった角度からも“普通じゃない感じ”を出せていると思うので、そんな部分にも注目していただけたらうれしいです。

◆お2人は本作が初共演となりますが、お互いの印象はいかがですか？

犬飼：矢作さんがどういう感じの方なのか全く想像がつかないままクランクインしたのですが、とても気さくで、お話が楽しくて、気の回る方だなと。僕より2つ年下のはずなのに、年上の方に甘えている感覚になることもあるぐらい（笑）。そのぐらい頼りがいのある、素晴らしい方だなと思います。

矢作：お褒めいただいてありがとうございます（笑）。犬飼さんは一見佐京のようにクールにも見えるのですが、おちゃめですし、とても優しくて、現場で立っていると椅子を持ってきて下さったりするんですよ。

犬飼：最近、女性を立たせてはいけないと学びまして…（笑）。

矢作：ほかにも、ドアを開けて先に通して下さったりと、レディファーストのできる紳士的な方という印象です。

◆物語の舞台となるアパレルメーカー「ジェットブラック」の面々を演じるキャストの皆さんにも注目が集まっていますが、撮影時の印象深いエピソードがあれば教えて下さい。

矢作：先日、オープニングで流れるダンスを収録したのですが、桃井（亜里沙）役の北野日奈子さんをはじめ、高円寺（エリカ）役の大谷麻衣さんも元々クラシックバレエをやられていたりと、ダンスが得意な方が多いんです。特にお2人は、私がまだあまり振り付けを覚えられてない時に、「次はこう！　その次はこう！」とまるでお母さんかのような感じで教えて下さって…（笑）。みんなで和気あいあいとダンスができて楽しかったです。

◆犬飼さんもお2人から教わったり？

犬飼：いえ、僕はもう独学で、家でひたすらずっと踊っていました（笑）。僕、自分で言うのもなんですが、“器用貧乏”な部分があってわりといろいろなことができるんですけど、いかんせんダンスと数学はずっとできなくて…。なのですごく不安だったんですけど、現場で矢作さんたちが踊っているのを真似しつつ、なんとか最後までやりきれた感じです。

矢作：そんなことないです。犬飼さん、すごくお上手でしたよ。…って、あんまりハードルを上げちゃダメですね（笑）。

犬飼：うん。ハードルを上げられちゃうとちょっと…。

矢作：（笑）。でも、本当にみんなで頑張ったので、ぜひオープニングも楽しみにしていていただきたいです。

◆お2人が感じるこのドラマの魅力は？

矢作：ブラック企業の改革を題材としていて、学べることもあればキュンキュン要素もあったりと、いろいろな要素がギュッと詰め込まれているというところだと思います。きっと皆さんに共感していただけたり、スカッとしていただけるシーンもたくさんあるので、キュンキュンしながらストレス発散していただきたいです。

犬飼：あと、やはり“天使VS悪魔”の構図ですよね。対極でありながら、悪魔（佐京）がどんどん天使（人見）に引っ張られていく様子は見どころのひとつかなと。あと、人付き合いに関して“ハウトゥー”の要素も詰め込まれているので、そういう悩みを抱える方々にとっては、何か解決のヒントを得られるドラマにもなっているんじゃないかなと思います。

◆人見は、人事コンサルタントとして「ジェットブラック」の面々が抱える問題をいい方向にマネジメントしていきますが、お2人がマネジメントされたい部分は？

矢作：私、最近全く料理ができていないんです。健康のためにもできるだけ自炊したいなと思っているのですが、どうにもやる気が出なくて…。普段から熱しやすく冷めやすいところがあって、前に料理にハマった時に買い集めた調理器具をほとんど使えていないので、まずはまた料理に対してやる気が起こるようにマネジメントされたいです（笑）。

犬飼：僕は、怠惰すぎるところですね。家に帰ると基本的に動けなくなってしまって、せっかく家にあるベンチプレスがただのオブジェになってしまっているので…。だらけている時間がもったいないなと思うので、家にいてもやる気が出るようにおしりを叩いてほしいです（笑）。

◆今年、挑戦してみたいことはありますか？

矢作：私、ゴルフがとても好きなのですが、今年は今まで以上に思いっきりやりたいです！　コーチと一緒にコースを回って練習することも多いのですが、「スコアをよくする」という目標を1月1日に一緒に決めました（笑）。

犬飼：僕は、カメラを触ってみたいなと思っています。周りの人がこぞってカメラをやり出した時期があったんですけど、1～2年ぐらいで飽きて触らなくなる…みたいな人を何人も見てきたので（笑）、ずっと興味はありつつちょっと敬遠していた部分があって。でも、今までそうやって遠ざけていたことにも触れてみようと最近思うようになりました。

◆最後に、いよいよ今夜放送を迎える、第1話の見どころをお願いします！

犬飼：僕らがどういう人たちなのかというのは1話で大体分かると思うんですけど、いろいろなフックが仕掛けられていて、見終わった時に「あれはなんだったんだ？」となるシーンも多いと思うので、ぜひ継続して見ていただけるとうれしいです。あと、僕ら2人の関係性も、1話の時点では想像のつかない展開がこれから繰り広げられるので、そこも楽しみにしていていただければと思います。

矢作：いま犬飼さんが言って下さった部分ももちろん、とにかく個性豊かなキャラクターがたくさん出てくるので、そこも毎回楽しんでいただける部分じゃないかなと思います。人見がどうして「ジェットブラック」にいくことになったのか…など、彼女の心情やバックグラウンドにもぜひ注目してください。

SPECIAL TOPIC

Q.人見は“コンサル天使”ですが、お互いを“●●天使”で言い表すと？

A.矢作さん→犬飼さん：シュールお兄さん天使
A.犬飼さん→矢作さん：年下お姉さん天使

犬飼さんについて、「真面目な顔をしながら、笑っていいのか笑っちゃダメなのか分からないことをおっしゃることがあって…（笑）」と矢作さん。人見のように明るく、周囲の人を笑顔にするパワーをもつ矢作さん同様、犬飼さんご自身も佐京とリンクする部分があるようです…！

PROFILE

矢作穂香
●やはぎ・ほのか…1997年3月7日生まれ。千葉県出身。2013年『イタズラな Kiss～Love in TOKYO』で主演を務め、注目を集める。主な出演作は、ドラマ『おしゃ家ソムリエおしゃ子！』『ピーナッツバターサンドウィッチ』『壁サー同人作家の猫屋敷くんは承認欲求をこじらせている』など。