「絆が私たちを押し上げてくれた」STU48 石田千穂・高雄さやか・中村舞が語る9thシングルと瀬戸内、そしてグループの魅力

「瀬戸内」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を中心に活動するアイドルグループ・STU48が、9thシングル「息をする心」を3月15日（水）にリリースする。2022年は8thシングル「花は誰のもの？」がロングヒット。今年は「超えてゆけ。」をスローガンに掲げ、さらなる飛躍を目指す彼女たちが届ける「息をする心」は、どういった楽曲なのか。メンバーの石田千穂さん・高雄さやかさん・中村舞さんに、9thシングルに込められたメッセージ、そして瀬戸内とSTU48の魅力などについてお話をお聞きしました。

◆みなさんは9thシングル「息をする心」の歌唱選抜メンバーですが、選ばれたときのお気持ちを改めてお聞かせください。

高雄：まずはファンの方々への感謝の気持ちでいっぱいです！　選ばれたからには今までよりもっと自分をアピールしていきたいですし、曲に込めた思いが届けられるよう、精一杯頑張ります。

中村：前作に続き選抜メンバーに選んでいただけたことがすごくうれしいです。「息をする心」も「花は誰のもの？」と同じくメッセージ性が強い楽曲なので、いろいろな方に届けられるように活動していきたいです。

石田：「花は誰のもの？」がありたがいことに多くの方に聞いていただけて、その次のシングルでもまた選抜メンバーとして楽曲を届けられるのがうれしいです。センターを任せていただいたので、メンバーを引っ張っていけるよう頑張りたいです。

◆センターとして歌唱するうえで、プレッシャーなどは感じていらっしゃいますか？

石田：もちろん、プレッシャーもあります。ただ、前作でトライアングルセンターを務めた経験を活かして、みんなで一緒に楽しみながら前へ進んでいきたいという気持ちが、いまは強いですね。

◆力強いお言葉に覚悟を感じました。では改めて「息をする心」についてお聞かせください。まず、最初に聞いたときの印象はいかがでしたか？

中村：すごくスピーディーでアップテンポな曲だと感じました。いい意味でアイドルのかわいい感じではなく、カッコよさが際立った曲だと思います。

高雄：歌詞に共感できる部分が多くて、グッときました。人によって悩みは違うと思いますが、この曲は「自分は自分のままでいい」と気づかせてくれるような曲。前向きな気持ちにさせてくれる、すてきな歌詞が印象に残りました。

石田：私も共感できる歌詞が印象的でした。悩んでいるときって、モノや人に助けられて気持ちが軽くなることがあると思うんです。「息をする心」が悩んでいる誰かの手助けになればいいなと、曲をいただいたときに感じました。

◆歌詞に共感できる部分が多いというお話がありましたが、それぞれが特に印象に残っているフレーズを教えてください。

高雄：Dメロの「生きることは呼吸すること」「吸って吐いて自分のペースで」って、文字だけ見ると当たり前のことのように感じると思います。でも生きづらさを感じている瞬間に自分の思いを言葉に出してみることって意外とできないことだし、すごく大事だと思って。深い意味やメッセージが、この歌詞に込められている気がしました。

中村：私も同じくDメロが好きです。「自分のペースで」「急がないで、ゆっくりでいい」という言葉が刺さりました。何か行動をするとき周りと比べちゃうことも多いですが、自分は自分。自分を受け入れて、それぞれのペースで進むことも大事なんだと改めて思いました。

◆生きづらさを感じているときって息が詰まってしまうことがありますよね。自分のペースでと言われても、どうしても周りと比較してしまい余計に息が詰まってしまう。それを救ってくれるような歌詞だと感じました。石田さんはいかがですか？

石田：私は「きっと世の中にはたくさんの見るべきものが存在していて僕はもっと外に目を向けて息をしよう」という歌詞が刺さりました。私も内にこもって悩んでしまっていた時期があったんです。あのときは、本当に近いところしか見えてなくて。でも一度視野を広げてみたら、そんなに大したことじゃなかったかもと、気持ちが楽になったんです。実体験もあったから、この歌詞はとても共感できました。

◆確かに、追い詰められたら周りが見えなくなりがちですよね……。手を差し伸べてもらっているのに、それすら分かっていないみたいな。

高雄：すごい、私たちの言ったこと全てに共感してくださっている（笑）。

◆それくらい共感できる歌詞だと思います！こういう悩みは性別・年齢問わないことなんじゃないかな、と。

高雄：そうですね！いろいろな方に共感していただける歌詞だと思います。

◆衣装についても教えてください。今回は白と黒でハッキリと分かれていますね。

中村：今回の衣装はニット生地やフリルみたいなものなど、いろいろな生地が随所に使われているんです。いい意味でアイドルっぽくはなく、アーティスティックで上品な雰囲気で、すごく好きですね。

高雄：ターンしたときに、スカートもきれいに回るよう作られているんです。上から見ても横から見ても美しいので、ぜひ注目してください！

石田：それぞれが着る衣装の色味も考えてフォーメーションが組まれているので、ダンスがより美しく見えます。「芸術」って感じがしたので、早くパフォーマンスを見ていただきたいですね！

瀬戸内の魅力は「おいしい食べ物・美景・あたたかさ」

◆お三方は「STU48 瀬戸内PR部隊 Season2」として、カップリング曲「笑顔のチャンス」を歌唱されます。本曲の聞きどころについて教えてください。

高雄：瀬戸内のようなあたたかみを感じる曲調で、落ち込んだときや息が詰まってしまいそうなときに聞くと心が落ち着きそうです。「自分はここまでだ」って立ち止まりそうになるときもありますが、この曲を聞けば「まだ知らない世界もあるから進もう」と、前を向いて歩ける気がしました。

石田：何かに向かって頑張っているときって、壁にぶつかったり、周りの人と比べたりしちゃうことがあると思います。そういうときに、ぜひこの曲を聞いてください。きっと、みなさんの気持ちを奮い立たせてくれると思います。私自身もこの曲が支えになるんじゃないかな、と思うくらいの曲と出会えました。

中村：私はこの曲の全部が好きで。特にサビの「ここで立ち止まりたくないこのまま進もう悲しみとは、きっかけああ笑顔になれるチャンスさ」という歌詞。つらいことや悲しいことがあったとき、「嫌だ」という絶望的な気持ちになりがちだと思います。ただ、絶望の壁を乗り越えたら笑顔になれると、私は思っていて。マイナスな気持ちをプラスに変換することが、救いになることもあると思うんです。「笑顔のチャンス」が、「しんどいな」「つらいな」という人の気持ちを救う曲になればいいな！

◆MVの見どころについても教えてください。

石田：以前、Twitterでファンの方々から「瀬戸内の魅力」を募集したんです。今回のMVはその募集した魅力をプレゼン資料にして、私たちが会議で話し合っているという設定になっているんですよ。何だかファンの方々と一緒にMVを作り上げているような気がして、すごくうれしかったですね。

高雄：演技も交えた、ユーモアあふれるMVになっています。いっぱい走って、いっぱい会議しました（笑）。

中村：確かに（笑）。スーツを着たのも新鮮でした。自分たちがアイドルになっていなかった世界線を少しだけ見た気がします。

◆瀬戸内PR部隊のみなさんが伝えたい、瀬戸内の魅力は？

高雄：私は福岡県出身なんですけど、瀬戸内は第2の故郷みたいな感じで。自然や雰囲気も私に合っていて、すごく落ち着くんです。広島に帰ると、「ただいま」って言いたくなるんですよね。きっと、きれいな景色やあたたかい人々がそういう気持ちにさせてくれているんだと思います。

中村：私は愛媛県出身なんですけど、しまなみ海道から見える景色は最高です。海もすごくきれい。瀬戸内はすごく穏やかな気候で、心がホッとできる場所なんですよね。のんびりできるのが魅力だと思っています！

石田：私はやっぱり食が魅力的だなと！　7県それぞれに名産がいっぱいありますが、広島県出身の私が伝えたいのは、カキとアナゴ！　あと、広島の鉄板焼き屋さんには必ずと言っていいほど置いてある「ウニホーレン」もめちゃくちゃおいしい！　あとあと、汁なし担々麺、お好み焼き、揚げもみじ、あんころね……。もう全部好きです。広島に来たら1週間は滞在して、いろいろな食べ物を食べ尽くしてください！

◆実は私、兵庫県出身なんです。

石田：えぇ!?　そうなんですか！

高雄：仲間ですね。

中村：もう、チームSTUの1人ですね。

◆チームSTUの1人として、これからも応援していきます！

3人：ありがとうございます!!

STU48の魅力は「絆」

◆2022年は「花は誰のもの？」がロングヒットし、STU48にとって飛躍の年になりました。1年を通してさまざまな活動をされたと思いますが、そのなかで改めて感じたグループの魅力について教えてください。

中村：2022年はメンバー同士、そしてファンの方々との絆をすごく感じました。ロングヒットはファンのみなさんに押し上げていただいたり、助けてもらったりした結果でもあると私は思っています。そういう関係自体が、グループの魅力だと感じていますね。愛をたくさんくださり、本当にありがとうございます。

石田：メンバーの年齢はバラバラですが、全体的に仲がいいんです。なんだか学生時代の青春を過ごしているような感じなんですよね。見ているファンの方々も、そんな感覚になってもらえているんじゃないかな。

高雄：MVの撮影地が基本的に瀬戸内の観光名所なんですよ。MVでも瀬戸内の魅力を届けるのは、STU48にしかできないことだと思っています。あとはメンバーが個性豊か。誰1人として同じタイプがいないので、メンバー誰かのことがきっと好きになるはず！　応援よろしくお願いします!!

◆4月には広島国際会議場フェニックスホールで6周年コンサートが開催されます。最後に、そこに向けての意気込みをお願いします。

高雄：私が2期生として加入したのが3、4年前。今までは空回りしたり、ミスもしたりしましたが、今回はこれまでの自分を超えたパフォーマンスを見せたいと思います。後輩も加入したので、ひと回り大きくなったSTU48と自分をファンの方に見せられるよう、頑張ります！

石田：2日間3公演にわたって開催されるコンサートなので、STU48のすてきな曲をたくさん披露できるんじゃないかな。すごくワクワクしています。3期生も加入して新しい風が吹く予感がしているので、これからのSTU48がどうなっていくのかが楽しみですね！

中村：5周年コンサートは「区切り」という感じでしたが、今回は6年目に向かって新しいSTU48を見せるコンサートになる気がします。すてきな曲もたくさんいただけたので、ファンのみなさんに歴史を感じてもらいつつ、「新しいSTU48はもっといける」と思ってもらえるパフォーマンスをしたいですね！

（こんなお話も！）みなさんが読者の方々に推したいエンタメは？

高雄：私、自分へのクリスマスプレゼントとしてNintendo Switchを買ったので、今はゲームにハマっています！『ポケットモンスターバイオレット』のレベル上げが楽しくて、楽しくて。ポケモンマスター目指して頑張ります！あと、『あつまれどうぶつの森』で毎日雑草を抜いたり、魚を捕まえたり、化石をとったりと、現実とは別の人生を楽しんでいますね（笑）。

中村：私はTVアニメ『SPY×FAMILY』にハマりました。「スパイ」ってことはシリアスなお話なのかなと思っていたら、あたたかいお話で。あとアーニャがかわいい（笑）。普段はアニメをそれほど見ないのですが、すごく面白くて好きになりました！

石田：最近は、ずっと韓国ドラマを見ています。

高雄：新幹線での移動中もずっと見てるんですよ！

石田：本当にずっと見ています（笑）。1日お休みがあれば、10話ぐらいは一気に見ますね。韓国ドラマは壮大なお話が多くて、夢を見させてくれます。こんな世界もあるんだと思ったら面白くて。おすすめです！

MOVIE

PROFILE

STU48
国内6番目のAKB48姉妹グループとして2017年3月に誕生。「瀬戸内」エリアを本拠地とし、「1つの海、7つの県」を中心に活動するAKB48グループ初の広域アイドルグループ。瀬戸内（SeToUchi）の頭文字からSTU48（エスティーユーフォーティエイト）と命名される。瀬戸内7県を巡業公演しながら、全国に「瀬戸内の声」を届ける活動とパフォーマンスを展開中。