福本莉子「“トリンリン”がトレンド入りしていたり、皆さんの感想がとてもうれしかった」『トリリオンゲーム』インタビュー

特集・インタビュー
2023年09月01日
『トリリオンゲーム』©TBS/高橋裕子

金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分)の第8話(9月1日(金)放送)を前に、ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗)と一緒に働く、凜々を演じる福本莉子さんにインタビュー。ここまで演じてきた感想や目黒さん、佐野さんの印象、見どころなどを聞きました。

本作は“世界一のワガママ男”のハルと、“気弱なパソコンオタク”のガクという正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世の全てを手に入れようと成り上がるノンストップ・エンターテインメント。主人公のハルを目黒、ガクを佐野が演じ、今田美桜、福本莉子、竹財輝之助、吉川晃司、國村隼らが共演する。

◆ここまで凜々を演じてきての感想を教えてください。

クランクインする前は、原作の漫画を読んで、凜々をどういうふうに演じていくか考えていたのですが、現場に入って最初の方は堅物感を出すのがすごく難しくて…。監督とも相談しながら凜々のキャラクターを作っていき話数を重ねるごとにだんだん慣れてきたなと実感しています。

◆演じるに当たって工夫されたことはありますか?

凜々が初めて出てくる2話の登場シーンは特に堅物に見せたかったので、とにかく声を大きく、動きを直角にしたりと、皆さんに動きや声、表情から堅物感を伝えようとしていました。

◆監督からリクエストされていることはありますか?

最初は、堅物感を忘れてしまうことがあったので、リハーサル終わりに「もうちょっと堅物感をお願いします」と言われたりしました。2話の凜々がアルバイトをしていた花屋さんでお客さんを追いかけるシーンでは、最初は普通に走っていたのですが、角を曲がるときに「直角に曲がってみたら面白いんじゃないかな」と言われて、素早い動きでロボットのような感じに直角に曲がってみました。

◆そんな凜々と福本さんご自身で共通する一面はありますか?

私もどちらかというと真面目で、堅物なほうなのかなと思います。なので、演じていて違和感はあまりないです。結構頭で考えてしまう方ですし、ルールもすごく気にするタイプ。小学生のときに教えられた「赤信号は絶対に渡らない」というようなルールは今でも守っています。

◆堅物なキャラクターの一方で、人力AI“トリンリン”としてノリノリな一面も出てきましたが、演じられていかがでしたか?

最初はもちろん困惑しましたが、凜々は「やって」と言われたら断れないタイプなので…(笑)。最初は苦戦しながら“トリンリン”をやっていますが、だんだん板についてくるといいますか、トリンリンポーズにも慣れてくるので、テンション高めでやるのは大変でした。

◆これまでの撮影で印象に残っているシーンはありますか?

やはり凜々が登場する2話は、トリンリンもあったりして、台詞量がかなりあったので、そこは大変でした。「ミニマム・バイアブル・プロダクト」など企業の方が使うような用語は普段は使わないので、まず調べるところから始めました。丸暗記ではなく、きちんと自分で理解して、皆さんに分かっていただけるようにと考えていました。

『トリリオンゲーム』©TBS/高橋裕子

◆凜々として手応えを感じたところはどこでしょうか?

最初の就活の登場シーンを振り切ってやれたときには手応えを感じました。人生であんなに大きい声を出したことないぐらい大声を出して(笑)。テストの時からフルパワーで、やらせていただきました。

◆2話では桐姫(今田美桜)に問い詰められるシーンもありましたが、現場でも緊張感はありましたか?

ありましたね。そのシーンはクランクインする前に、みんなで集まって読み合わせをしたんです。その読み合わせのときとはまた空気が変わりました。皆さんが衣装を着て、だだっ広い中華店のど真ん中で、桐姫さんに面と向かって言うことがすごく緊張しました。

◆福本さんにとって今田さんはどういう存在ですか?

今田さんはかわいらしい役を演じているイメージがあるのですが、今回の桐姫さんは目力もそうですし、威厳があるというか、お芝居と分かっていてもハッとさせられるような雰囲気があるんです。ですが、撮影の合間にお話させていただく時はすごく気さくで優しい方です。

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