鈴木康介、初めての“イケメンモテ男”演じる心境明かす「これまでで一番スイッチを切り替えて臨んでいます」『セレブ男子は手に負えません』

本作はWEBTOONとの連動で、マンガ連載とともに物語が展開する新感覚のドラマ。ある大事件から立ち直るため“二度と恋はしない”と誓ったヒロインが、ひょんなことから誰もがうらやむセレブ男子たちと共同生活をすることになるシンデレラストーリーだ。

そんなヒロイン・百瀬ひかる役を地上波連ドラ初主演を務める若月佑美が演じるほか、個性あふれるセレブ男子役を鈴木康介、本田響矢、井手上漠、中尾暢樹という若手実力派俳優陣が体現する。

TV LIFE webでは、1月21日（日）の放送スタートを前に、4人のセレブ男子メンバーへのインタビューを敢行。今回は有名ブランドの御曹司で、人に対してとにかく上から目線の自信家・西園寺シオン役の鈴木康介さんを迎え、役柄についてやヒロインに感じる魅力、共演キャスト陣との関係性やドラマの見どころなどを聞きました。

◆既に撮影も中盤（※取材時）とのことですが、シオンという役を演じ、どのようなことを感じていますか？

僕自身、これまでもカッコいい役はやらせていただいたことがあるのですが、ちょっとドジだったりヘタレなところがあったりして、ここまでイケメンでモテモテな役を演じるのは初めてなんです。1話でひかるがシオンを初めて見た時に「うわ、何あのオーラ！　何あの存在感！」と驚くシーンがあるのですが、初めて台本を読んだ時にはあまりのプレッシャーから思わず一度閉じてしまいました（笑）。僕自身全くそういうタイプではないので、そこには難しさを感じています。

◆シオンを通じて、鈴木さんの新たな一面が見られるということですね。

僕自身そう思いましたし、マネージャーさんも「これを機にイケメン役もやっていこう」と張り切っています（笑）。シオンはまず登場シーンから女性に囲まれているのですが、普段は絶対に経験できないシチュエーションですし、照れを見せないように頑張ってはいるのですがその感覚が新鮮すぎて…（笑）。でも、シオンは富も名声も全てを持っているという人物なのでそれはモテるでしょうし、そこはしっかり演じなくてはいけないと思っています。

◆そんなシオンを演じるに当たり、意識的にやっていることはありますか？

まず、用意している時点からシオンのスイッチを入れるようにしています。ナチュラルな状態で演じられる役ではないので、これまでの作品の中でも一番スイッチを切り替えながら臨んでいて。そして、1話から最終話まで順番に撮れるわけではないので、事前に「なぜシオンは喜んでいるのか」「なぜシオンはイライラしているのか」など、全てのシーンにおいてシオンの感情を分析してまとめたノートを作るようにしています。演じる前にそのノートを見ておかないとついていけないくらい、ジェットコースターのようにシオンの感情が変化していくのも見どころです。

◆鈴木さんの思う、シオンの魅力的な部分は？

僕、実は弱っている時のシオンが大好きなんです（笑）。ルカ（井手上）に自分が気にしていることをズバッと言われた時やひかるが他の人と楽しそうにしている時など、表面上は強がっていても内面は傷ついている、彼のそんなギャップも届けられたらいいなと。シオン自身の感情のみならず、ひかるへの思いもジェットコースターのように変わっていくので、そこも面白い部分だと思います。

◆それでは、ヒロイン・ひかるに感じる魅力はいかがでしょうか。

当初のシオンからすると、ひかるはすごく自意識過剰で勘違いをしている人に見えていて、「お前ごときが」と思いながらも接しているんです。でも、共に過ごすうちにだんだんと愛おしく感じるようになり、放っておけなくなるのですが…。僕から見てもひかるは放っておけない存在だなと思いますし、まず胃袋をつかまれてしまうだろうなって（笑）。ひかるの作るご飯は最強だと思います。

◆同世代の方が多いかと思いますが、撮影現場の雰囲気を教えてください。

響矢君とは共演経験があり仲もいいのですが、他の皆さんとは初対面だったので最初はちょっとだけ距離感があって。でも、若月さんが「決起集会をやろう」と僕たちを焼肉に連れていってくださったんです。それを機に皆さんと仲良くなれましたし、全員のあだ名も決めたりして。僕はずっきーかこうちゃんと呼ばれたかったのですが、「犬っぽいから」とすずきちに…。ちなみに、若月さんは若さん、響矢君はきょうちゃん、漠ちゃんは漠ちゃん、暢樹君は中尾です（笑）。その呼び方をするようになってからタメ口で話せるようになって、今は役柄的に若月さんにもタメ口で話すようにしているのですが、撮影が終わったら敬語に切り替えたいと思います（笑）。

◆そんな若月さんの座長としての印象は？

誰よりも周囲を見て気を使ってくださり、若月さんが先に帰られる時などは僕らの台本に励ましのメッセージを残してくれたりするんです。みんなの入り時間や帰る時間などのスケジュールも把握していて、タイミングを見ては「あと少し頑張って」と声を掛けてくださったり…。常に周囲に配慮して動かれているので、疲れていないかなと心配になってしまうぐらい、みんなのことを考えている座長です。

◆鈴木さんを除く、セレブ男子メンバー3人はそれぞれどのような人ですか？

響矢君はとにかくかわいらしく、小型犬のような人です（笑）。今回がおそらく3回目の共演なのですが、前回はBL作品で一緒に主演を務めたこともあり、最初のころは不思議な感覚も…。響矢君とはあうんの呼吸といいますか、何も話さなくても僕が思っていることを分かってくれますし、僕も分かっているつもりです。共通点も多く、実際よりももっと長く付き合っているような気がしています。

漠ちゃんは友達思いで人を愛していて、ご本人にも演じるルカっぽさがあります。最初はちょっとクールで他人にあまり興味がないのかな、と思っていたのですが、全くもってその逆で。空き時間には僕の誕生日ケーキを渋谷まで買いに行ってくれたりと、すごく人思いな方。お芝居も真っすぐでうそがなく、自分の納得がいくまでそのシーンに向き合っていて、小手先ではなく心でお芝居をしている方だと思います。

そして、暢樹君は衝撃的な人です（笑）。いい意味であんなに肩の力を抜いてお芝居をする方には初めて出会ったのではないかな、と。僕は1回しかできないようなシーンや長回しのシーンだと緊張してガチガチになってしまうのですが、そういう時も暢樹君は平然とこなすんです。また、僕は本番となるとどこか力が入ってしまったり、テストの方が良かったなと思うこともあるのですが、暢樹君はテストも本番も全く変わらない。僕には無いものをたくさん持っている俳優さんで、すごく尊敬しています。

◆メインキャストの5人でいる時の鈴木さんの立ち位置は？

皆さんが言うには、僕と響矢君は犬。僕が大型犬、響矢君が小型犬らしいです。実際、響矢君のことは僕自身もチワワのように思いながら接していますが…（笑）。僕から見て、若月さんはお母さん、暢樹君はお父さん、漠ちゃんはお姉ちゃん的存在で、犬を2匹飼っている家庭という雰囲気でしょうか（笑）。

◆シオンとして注目してほしいシーンは？

たくさんあるのですが、5話でルカ（井手上）とけんかをするシーンはストーリーにおいてもフックになる部分で、思い入れのあるシーンの1つです。そして、彰人（中尾）がひかるを誘ってパーティーに行くシーンも登場するのですが、それを機に彰人の抱えるトラウマが解消されることになり、シオンはうれしさを感じつつ同時に悲しみも感じていることに気づくんです。5話にはシオンの心が一番動く展開が待ち受けていますし、きっと登場人物それぞれどこかに共感していただける部分があると思います。

◆最後に、ドラマの見どころをお願いします。

監督が食事のシーンを大切にしていて、料理にもこだわっているんです。これが深夜に放送されるのはヤバいな…と思うぐらい（笑）、飯テロ的なシーンもたくさん登場します。皆さんにまねしていただけるレシピも多いですし、ぜひ皆さんにも作って楽しんでいただきたいです。そして、物語は本当にクセが強い個性派ぞろいのキャラクターたちが登場するので、きっと1人は皆さんに刺さる人が現れると思います。“推し”を見つけて応援するのもよし、恋模様やそれぞれが壁を乗り越えていくさまを最後まで見届けていただけたらうれしいです。