テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードを紹介します。第108回はドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』（フジテレビ系）に出演中の菊地姫奈さんが登場です。
◆主人公の白鳥健治（磯村勇斗）が、スクールロイヤーとして高校生たちの問題に向き合う本作。菊地さんはバレー部に所属し、男女問わず誰とでも仲良くなれる3年桜組の生徒・堀麻里佳を演じています。出演が決まった時はどんな思いでしたか？
事務所の先輩の磯村さんといつか作品でご一緒にしてみたいという気持ちがあったのでとてもうれしかったです。
◆実際に磯村さんと共演されてみていかがでしたか？
独特な感性があって星や植物を愛する…という白鳥さんを磯村さんがものすごくナチュラルに演じていらっしゃって感激しました。時折、無邪気さを見せてくださったり、一緒にいると本当に白鳥さんと一緒にいる感覚になれるんです。堀がバレーボールをするシーンでは白鳥さんも全力でバレーボールを楽しんでいて、周りを自然と明るくしてくださっていました。
◆白鳥のサポート役を任される3年桜組の担任教師・幸田珠々を演じる堀田真由さんの印象はいかがでしょう。
堀田さんは見たままの明るくやさしい方で。ふわふわっとした柔らかい印象もあるので、現場にいてくださるとみんなが温かい気持ちになれるんです。とても素敵で、私もあんな女性になりたいなと思いながら見ています。
◆現場の雰囲気はいかがですか？
同世代の共演者が多く、本当の学校のようでどこか懐かしい気持ちになります。ただ私よりも年下の方がほとんどで、これまでは自分が最年少の現場が多かった分、周りに甘えさせていただいたところもあったのですが、今回はしっかりしなくてはという気持ちにさせられるので少々緊張もしました（笑）。
◆普段はどんなことをして過ごすのが好きですか。
友達と過ごす時間も好きですが、それ以上に一人で何かしている時間が好きです。絵を描くことも好きですし、大勢でやるようなことも一人でできちゃうタイプなので一人でお買い物に行くのはもちろん、一人で公園に行ったり焼肉に行ったりもします。一人でユニバーサルスタジオジャパンに行ったこともありますね。
◆そこは誰かに甘えないんですね。
そうですね（笑）。気分屋とも言われるので、自分で“これがしたい！”って思ったらすぐになんでもやりたいタイプかもしれないです。誰かと予定を合わせるのは大変ですから。後先考えずに飛び込みたいので、“USJに行きたいな～。だったら明日行こう！”ってなっちゃうんです。
◆なるほど。ではお芝居のどんなところに楽しさややりがいを感じますか？
まずは、自分ではない人になって生きる“演じる”ことの難しさをとても感じています。グラビアの仕事のように自分自身が光るよりも誰かになりきって光ることはとても難しいなと。でもだからこそ、そんな正解がない感じが面白いし、自分は与えられた役の一番の理解者でありたいという気持ちも強いです。“この子はどう考えてこの言葉を発したんだろう”“どうしてこんな行動に出たんだろう”と考え、演じた役がピタリとハマって物語の一部になった時は楽しくもあり、それこそがやりがいを感じるひと時でもあります。
◆今後やってみたい役はありますか。
実はこう見えてホラー映画が大好きなんです（笑）。なのでいつかホラー作品に出てみたいですね。
◆物語も間もなくクライマックス。今後の見どころと読者にメッセージをお願いします。
今って若者に恋愛リアリティーショーがすごく流行っていますが、麻里佳がメインとなった2話で恋愛についてみんなで討論する場面は、とても興味深いものだったんじゃないかなと思います。今後も10代の皆さんに共感していただけるテーマがいろいろと登場します。高校生という多感な時期は、自分たちが見ている狭い社会や感情だけで動いたり考えてしまうことが多いと思いますが、そこに“法”という大人の視点が入ることでこんな考え方もできるんだという学びがたくさんあるはずです。もちろん大人の皆さんの観点から楽しめる部分もあるので、最後まで見届けていただけたらと思います。
PROFILE
きくち・ひな…2004年10月19日生まれ。茨城県出身。O型。主な出演作はドラマ『ウイングマン』『外道の歌』、映画「遺書、公開。」「V. MARIA」など。公開待機作に映画『THEオリバーな犬、（Gosh!!）このヤロウMOVIE』など。
番組情報
『僕達はまだその星の校則を知らない』
カンテレ・フジテレビ系全国ネット
毎週月曜 午後10時
出演：磯村勇斗、堀田真由、平岩紙、市川実和子
日高由起刀、南琴奈、日向亘、中野有紗、月島琉衣、近藤華、越山敬達、菊地姫奈、のせりん、北里琉、栄莉弥
淵上泰史、許豊凡（INI）、坂井真紀、尾美としのり、木野花、光石研、稲垣吾郎 ほか
脚本：大森美香
音楽：Benjamin Bedoussac
監督：山口健人、高橋名月、稲留武
プロデューサー：岡光寛子（カンテレ）、白石裕菜（ホリプロ）
制作協力：ホリプロ
制作著作：カンテレ
●photo／干川 修 text／土屋華夏