松本若菜、撮影現場での妻夫木聡&佐藤浩市の存在が癒やしに「お2人は本当に仲良し。楽しそうな姿が劇中の栗須と耕造に重なります」『ザ・ロイヤルファミリー』

特集・インタビュー
11時間前
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』

競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語を描く日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~)。大手税理士法人に勤める税理士の主人公・栗須栄治を妻夫木聡が演じている。

10月19日(日)放送の第2話(午後9時~10時09分の拡大版)では、税理士として人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」に関わった主人公の栗須が、競馬事業に熱を上げる社長・山王耕造(佐藤浩市)の下で働くことに。

そんな本作で、北海道の日高地方にある生産牧場で働くシングルマザー・野崎加奈子を演じているのが松本若菜さん。栗須の元恋人でもある加奈子がある調教師を紹介したことから、競馬事業は大きく動き始める。そんな第2話を前に、松本さんが見どころや撮影エピソードを語ってくれました。

◆本作の原作や脚本を読まれて、どのような物語だと感じましたか?

すごい世界観だと思いました。私は競馬の世界に詳しいわけでもなく、1頭の馬が競走馬としてどう成長していくのかも、馬主になるための条件があることも今まで知らなくて。競走馬がレースに出るまでにたくさんの人が関わっていることを知り、また継承していく物語の壮大さに衝撃を受けたんです。ドラマでは登場人物のつながりがさらに強くなっている印象ですし、私が演じる加奈子もより人間味のある女性にできたらと思いました。

今回のドラマに対して、「面白そうだね」「競馬のドラマなんでしょ?」みたいな感じで、周りの皆さんの反応が良いんです。いろいろな出来事が起こるので、今後どういう話になっていくか、展開が予想できない物語になったらいいなと思っています。

◆演じる加奈子をどのような女性だと捉えていますか?

加奈子は大学進学と同時に上京し、その後結婚して。おそらくそのまま東京に住み続けると思っていた中、子供ができたことで実家の牧場を継ぐことを考え始めた女性です。

競走馬は両親が強かったからと言って、子供も強いとは限らないんです。でも、さらにその子供が強くなる可能性があるし、育て続けないと血筋を後世に残せない。子供ができたことで加奈子はその大事さを感じて、実家の牧場を残すことが使命になったのではないかと。いくつもの命を背負う仕事ですし、そういう道を選ぶということは、強い女性だと思いました。

◆そんな加奈子に共感するところはありますか?

正直、あまりないですね。加奈子は強すぎます(笑)。撮影前、牧場で働く人たちの一日の動きを教えていただいたら、朝から晩までやらなきゃいけないことが盛りだくさんで、とにかく忙しいんです。その上で加奈子はシングルマザーとして子供の世話もしなければいけないので、大変な道を選んだと思います。

もう一つ、加奈子の中には、生まれ育った日高への思いもあるんです。競走馬に関わる人たちはみんな夢や希望を抱いているけど、十分な収入に結びつかない現実もあり、それが日高という場所が抱いている悩みでもあります。加奈子も同様に将来への不安を抱いているけど、日高のためにも自分たちの世代が盛り上げていかないといけないと考えているんです。そういう意味では日々、悩むこともあるだろうし、思い通りに行かずに葛藤することもある。そんな等身大の女性としても表現できたらと思っています。

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』

◆実際に馬と触れ合ってみて、いかがですか?

加奈子が働いているのは母馬と競走馬が1歳になる前ぐらいまで育てている牧場なので、まだ人に慣れていない仔馬と撮影することが多いんです。最初に手の匂いを嗅いでもらってから実際に触れ合っていくんですけど、臆病な馬だと匂いは嗅いでくれても触られるのは嫌がるし、逆に興味津々な子は自ら来てくれたりして。馬にもいろんな個性があるなと思います。

馬とお仕事した経験のある浩市さんは、「馬になめられるな」とおっしゃっていました。人間をなめている馬は、乗った人を振り落とそうとするらしくて。おそらく加奈子も毅然とした態度で接しているだろうし、私自身もそういう思いで馬と接するようにしています。

◆元恋人である栗須との関係性も気になるところです。

意外と最初の方では具体的な話は出て来ないんです。回想シーンがあって、そこで何となくそうなのかなって雰囲気はあるんですけど(笑)。実際、付き合っていたのは学生の頃で、10年ぶりの再会だったりするんです。なので、ふとお互いを見た瞬間や使っている携帯を見て、どこか懐かしさを覚えたりして。元恋人という気まずさだけでなく、久しぶりに会えたことへのうれしさも見えていると思います。

◆現場はどのような雰囲気でしょうか?

塚原あゆ子監督は「物語の中で実際に生きていてほしい」とおっしゃっていて。なのであまり決め込まず、その場の感情の動きを大事にしています。みんながそんな感じなので、すごく自然体で過ごせている気がします。

妻夫木さんはおおらかでリーダーシップのある方ですし、浩市さんはまさに耕造のような豪快な方で、役柄と重なるところがあるんです。またお2人の仲が良くて、毎日楽しそうにしていて。そんな姿を見るのが私の癒やしになってます(笑)。

◆最後に、第2話の見どころをお願いします。

「ロイヤルヒューマン」の競馬事業を存続させるために、人事部長の優太郎(小泉孝太郎)から「中央競馬で1勝を挙げる」という条件を出されるんです。ただ、耕造が所有している馬でそれを達成するのはなかなか難しい。そんな中、加奈子が栗須にある調教師を紹介します。新たな出会いにより栗須や耕造を含めた人間関係がどう変わっていくのか。馬の感情も見えるステキな話になっているので、楽しみにしてください。

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』

PROFILE

●まつもと・わかな…1984年2月25日生まれ。鳥取県出身。A型。

番組情報

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分
※10月19日(日)は、午後9時~10時09分の15分拡大

<出演者>
妻夫木聡、目黒蓮、松本若菜、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠、木場勝己、尾美としのり、関水渚、長内映里香、秋山寛貴(ハナコ)、三浦綺羅、小泉孝太郎、黒木瞳、沢村一樹、佐藤浩市

<スタッフ>
製作:TBSスパークル TBS
原作:早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)
脚本:喜安浩平
プロデュース:加藤章一
協力プロデュース:大河原美奈、小髙夏実
演出:塚原あゆ子、松田礼人、府川亮介
編成:佐久間晃嗣、中野翔貴

©TBSスパークル/TBS

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