【『ちょっとだけエスパー』連載2】北村匠海×岡田将生、“謎の男”2人が語る大泉洋の魅力

特集・インタビュー
6時間前

『ちょっとだけエスパー』

“ちょっとだけエスパー”となった文太(大泉洋)の姿を描く話題作『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系 毎週(火)後9・00)の連載。第2回は“謎の男”を演じるこの2人。大学生の市松役の北村匠海さんと、「ノナマーレ」の社長・兆役の岡田将生さんが登場!(2025年11月12日発売号より転載。4話までのネタバレを含みます)

◆4話で市松がどういう人間なのかが少し見えてきましたね。

北村:「たこ焼きラブ!」と、文太たちのストーカーらしいということくらいですけどね(笑)。最初に監督さんやプロデューサーさんとお話しした時に、僕が予想していたよりも10倍くらい多く市松の情報を下さったんです。こういうバックボーンがあって、それを背負っていると。なので、今はまだ芝居を一枚多く乗っけているようなところではあります。

岡田:台本を読み進めるほど、そのバックボーンが明らかになって僕は市松が好きになりました。ただ、僕とは同じシーンがなかなかなくて。

北村:現場ですれ違う程度ですよね。

岡田:いろんなスタッフさんから、北村君が「俺、まだ『エスパー…』しかせりふを言っていない」とこぼしていたとは聞いています(笑)。

北村:でも、ようやく他のせりふも出てきました。それが「たこ焼きラブ!」のシーンで、初めて人と会話らしい会話ができました(笑)。

◆兆はまだ謎が多いですね。

岡田:今のところ言えるのは、兆には計画があって、そのために文太たちにミッションを与えてクリアしてもらっている。俯瞰的に文太たちを見つめている立場ではありますね。

北村:岡田さんが演じていることが、兆の魅力を一層引き立たせている気がします。善悪をはっきりさせないニュアンスがあって、つかめなくて。

岡田:この先、兆のバックボーンも明らかになりますし、その時に皆さんに1話から見返していただけるようにいろんな仕掛けになっています。

北村:そういう意味では、市松も種がまかれていて。1話の「エスパー…」のシーンも、その先があるんです。

岡田:そうなんだよね。だから、やっぱり野木(亜紀子)さんの脚本はすごいです。読んでいて飽きない。読めば読むほど発見があって。頭がパンクしそうにはなるのですが(笑)。

北村:難解ですよね(笑)。

岡田:でも、スタッフさんと相談しながら作っていく時間が楽しいです。

北村:現場で岡田さんがスタッフさんにまさに芝居に悩んで相談している姿を見かけて。僕も普段あまりそういうことはないのですが、今回の芝居に関しては悩んだので、同じ感覚なのかなとうれしくなりました。

岡田:兆と市松は共通点があるよね。

北村:そうですね。含みのある陰と陽というか。立ち位置は違えど、角度的には同じなのかなと思っています。

◆撮影の雰囲気はいかがですか。

北村:すごく明るいです。何ならふざけてすらいます(笑)。大泉さんが監督さんから「ここは真面目なシーンなので」と言われているのもよく見ますし。でも、真面目にやればやるほど笑えてしまうんです。何せ“ちょっとだけ”エスパーですからね(笑)。

岡田:絶妙なラインだよね(笑)。

北村:合間には、大泉さんが僕の隣に来ていろいろ面白い話をしてくれます。大泉さんと共演した仲間に聞くと、みんなにその話をしているらしいのですが(笑)。でも、そういうピュアさが大泉さんの魅力であり、だから文太を演じられるんだろうなと。この作品を一番真っすぐ捉えて臨んでいるのは、やっぱり主演の大泉さんな気がします。

岡田:常にしゃべっている人だよね。

北村:文太との垣根がないですよね。

岡田:芝居では、その割合のバランスを大泉さん自身が握っているわけで。だから文太なのですが、たまに大泉さんがちょっと出てきたりもして(笑)。そこが絶妙で面白いです。

北村:野木さんに言われたらしいですよ。当て書きだから、大泉さんは大泉さんのままでいてほしいと。

岡田:僕も野木さんから当て書きだと言われたんです。でもそれが兆って、僕はどんなイメージを持たれているんだろうとは思っています(笑)。

PROFILE

北村匠海
●きたむら・たくみ…1997年11月3日生まれ。東京都出身。B型。近作は、ドラマ『あんぱん』、映画「愚か者の身分」など。映画「ほどなく、お別れです」(2026年2/6(金)公開)などが控えている。

岡田将生
●おかだ・まさき…1989年8月15日生まれ。東京都出身。AB型。近作は、ドラマ『御上先生』、映画「アフター・ザ・クエイク」など。声優を務めた劇場アニメ「果てしなきスカーレット」が11/21(金)公開。

作品情報

ちょっとだけエスパー
テレビ朝日系 毎週(火)後9・00~9・54

脚本:野木亜紀子
監督:村尾嘉昭、山内大典
出演:大泉洋、宮﨑あおい、ディーン・フジオカ、宇野祥平/北村匠海/高畑淳子、岡田将生

●photo/小澤正朗 text/海老原誠二 hair&make/中島康平(北村)、細野裕之(岡田) styling/鴇田晋哉(北村)、大石裕介(岡田) 衣装協力/ポータークラシック、白山眼鏡店、パラブーツ(岡田)

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