佐藤二朗『歴史探偵』で『鎌倉殿の13人』コラボ企画 山本耕史と“鎌倉バトルロイヤル”を語り尽くす 両番組CPが見どころを解説

バラエティ
2022年07月14日
『歴史探偵』左から)佐藤二朗、山本耕史 ©NHK

佐藤二朗が出演する『歴史探偵』(NHK総合 毎週水曜 午後10時~10時45分)の7月20日(水)放送回は、ゲストに山本耕史を招き、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とのコラボレーション企画を送る。放送を前に『歴史探偵』の河井雅也チーフ・プロデューサーと『鎌倉殿の13人』の清水拓哉チーフ・プロデューサーによる取材会が行われた。

俳優・佐藤二朗が結成した架空の探偵社が歴史の謎や新事実に深くスリリングに切り込んでいく『歴史探偵』。NHKアナウンサーが探偵となり、歴史の現場に眠る真相を徹底取材。調査結果を基に、佐藤所長がゆるくも独特の世界観あふれるスタジオトークを繰り広げていく。

7月20日(水)放送回では、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とのコラボレーション企画として「鎌倉バトルロイヤル」を送る。劇中で比企能員を演じている佐藤に加え、三浦義村役の山本耕史が登場し、源頼朝の死後に鎌倉で巻き起こる御家人たちの権力争いを徹底調査する。

曾我兄弟の敵討ちに秘められた北条時政の野望から、電光石火で行われた比企能員暗殺事件。そして時政vs.義時、北条親子の骨肉のバトルまで、鎌倉で繰り広げられるバトルロイヤルを語り尽くす、大河ドラマ後半戦の予習ができる内容となっている。

放送を前に、『歴史探偵』の河井雅也チーフ・プロデューサーと『鎌倉殿の13人』の清水拓哉チーフ・プロデューサーが取材会に出席した。清水CPは「『鎌倉殿の13人』は時代考証の先生方とディスカッションを行い、最新研究で分かっていることや定説として伝わっていることを確認した上で、それらからヒントを得て三谷幸喜さんが想像を膨らませ、出来上がっていきます。その想像の“手掛かり”となったものがこの『歴史探偵』で分かるのではないでしょうか」と。

続けて、「本当に三谷さんの創作って面白いんです。具体的な例を挙げますと、劇中で善児という人物が源頼朝の命令によって伊東祐親を殺すシーン。どのようにして出来ていったのかと言いますと、鎌倉幕府の公式の歴史書『吾妻鏡』に『祐親が自害した』とあり、その日の記述の最後の1行『自害した後、三浦が駆け付けてみると遺体はきれいに片付けられていた』というところに三谷さんが注目されたんですね。なんでそんなことをわざわざ書いたんだろう、うしろめたい何かがあったからそういう記述になったんじゃないか…そんなところから想像を膨らませて『頼朝がひそかに殺させた』というシーンに発展していきました。公式見解として記録に残ってることを手掛かりに大事に創作をされているので、“この史実からスタートして、こういうふうにドラマに発展していったんだ”というところを、今回の『歴史探偵』で見ていただけると面白いんじゃないかなと思います」と見どころを語った。

河井CPは、今回の放送に登場する山本耕史について「今回の番組は『鎌倉殿の13人』の後半戦にあたる歴史を見ていくという番組になっています。山本さんが演じる三浦義村というのは今後重要なキーパーソンになっていくのではないかと想像していまして。山本さんに調査VTRを見ていただいたらどんな反応をするんだろうか。そして、山本さんの反応を受けて佐藤さんがどんなリアクションをし、トークを盛り上げていくのかというのがすごく楽しみで。2人の化学変化を見せていけたらということでキャスティングさせていただきました」と明かした。

そして、河井CPは「今後も『鎌倉殿の13人』ではドラマチックな展開が続いていくと思いますので、その下準備として今回の『歴史探偵』を見て、ドラマの後半戦を楽しんでいただけたらなと思います」と。清水CPも「佐藤さんと山本さんがドラマの出演者として、歴史の世界と日常の世界のちょうど間にいる良いポジションから歴史の扉への誘い役になってくださっているので、彼らのリアクションを楽しんでいるうちによりグイグイと、歴史の奥の世界に引き込まれていくんじゃないかなと思います」と語った。

『歴史探偵』の『鎌倉殿の13人』スペシャルコラボ「鎌倉バトルロイヤル」は、7月20日(水)午後10時より放送される。

番組情報

『歴史探偵』「鎌倉バトルロイヤル」
NHK総合
2022年7月20日(水)午後10時~10時45分

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』
NHK総合:毎週日曜 午後8時~8時45分
BSプレミアム/BS4K:毎週日曜 午後6時~6時45分

©NHK