ももクロ・百田夏菜子「毎日がとても充実」朝ドラが「エイボン女性年度賞」芸術賞を受賞

エンタメ総合
2017年02月01日

「エイボン女性年度賞2016」 「エイボン女性年度賞2016」授賞式典が都内で行われ、各賞の受賞者がその想いを語った。

「エイボン女性年度賞」は、エイボン・プロダクツ株式会社が、その時代ごとに社会に有意義な活動を続け、自身の信じた道を切り拓いてきた女性たちを表彰する賞。エイボン社の社会貢献活動の根幹として1979年にスタートし、今回で37回目となる。

 授賞式では、大賞を久能祐子さん、教育賞を井村雅代さん、芸術賞をNHKドラマ番組部「連続テレビ小説」制作チーム、スポーツ賞を三宅宏実さん、ソーシャル・イノベーション賞を南谷真鈴さんがそれぞれ受賞。選考委員よりトロフィーの授与や、選考委員による講評が行われた。

<エイボン女性年度賞2016>

【大賞】
久能祐子さん/S&R財団理事長兼CEO

■プレゼンター・大宅映子選考委員(評論家)コメント
発足当時から参加させていただいている本賞の大賞として、久能さんをご紹介するのは非常に光栄なことです。久能さんはアメリカでAmerica’s richest self-made womanとして有名な方でございます。Self-madeとは親の後を継ぐなどではなく、自らの力で、自力でキャリアをつくり、成功を勝ち取ったという意味です。久能さんは成功率が大変低い新薬の開発に二度も成功されてきました。そして今はリターンの追求だけではなく、若手の研究者や芸術家を支援する財団活動にも力をいれていらっしゃいます。
成功の陰には御苦労もたくさんあったことでしょう。それらを乗り越え、また男も女も超え、国境も超え、研究者・経営者の枠も超えた新しいロールモデルをご紹介できることを大変うれしく思います。

■久能さんコメント
エイボンという、女性のEmpowermentに取り組んでいる企業の歴史のある女性年度賞大賞に選んでいただき、大変感激しております。私の京都大学工学部時代は、1000人ほどの学生の中でたった6名しか女性がいなかったため、当時はロールモデルなどありませんでした。そんな中、先生方や両親など、本当にいろいろな方のお力添えがあってここまでくることができました。
私は会社を経営しており、大きな会社ではございませんが、品格と強さのある会社にしたいと思ってこれまで取り組んでまいりました。今振り返ると、日々新しい発見がある科学のおもしろさや、真実を発見できる素晴らしさというものが私をプロフェッショナルに導いてくれたと思っています。また、新薬の開発というのは、患者様の生命をお預かりし、待たせているという点では普通の仕事ではないという認識をもちながら日々一生懸命に取り組んできたことも、成功に至った要因かと考えています。
私も困難なことはたくさんありましたが、「自分で決めてきた」という想いを強さに変えてきました。日本の女性の皆様にも自分の才能や志を最大限にして、自身で人生を選択した人生を送ってほしいと思います。また、日本という大変高い教育レベルを受けられる女性として生まれたからには、恵まれない世界の女性たちのためにも活かしていただけたら、心より嬉しく思います。

【教育賞】
井村雅代さん/シンクロナイズドスイミング指導者

■プレゼンター・有森裕子選考委員(元マラソン選手)コメント
世界で活躍する女性アスリートの数は年々増えつつありますが、女性の指導者の方はあまり増えていない現状があります。女性には女性にしか分からない悩みや問題もあります。井村さんは女性指導者の大切さを、私たちに結果と共に教えていただき、第一人者としての流れを作っていただいた方です。
また、スポーツの現場に限らず、さまざまな教育の場で、教育の在り方や教育における言葉の使い方などに、困っている現場は多くあります。井村さんはその愛情のある言葉と表情で教育の在り方を示して下さっている存在でもあると考えています。

■井村さんコメント
スポーツのゴールは良い人間をつくることです。オリンピックのメダルはその一つの証です。私にとってその教材がシンクロです。
私が43年間コーチを続けてこられたのは、教え子が子供から一人の社会人として成長する姿を見て、その成長に良い影響を及ぼすことができ、一人の人間の人生に関われる、その醍醐味に惹かれているからだと思います。さきほど「愛情をもって」とご紹介がありましたが、私は叱っているときに「愛」などありません。「あなたを絶対変えてやる!変わるまであきらめない!」というしつこさだけは誰にも負けません。
人生には「諦める」ということがあります。諦めるというのはいつでもできる、だからこそ、今諦めたくないと常に思っています。 教え子の成長を諦めない「しつこさ」が、私の強みになっているのだと思います。女性には誰にでも、このような「しつこさ」という強みがあるのではないでしょうか。女性は男性が思っているよりも強い心の持ち主です。女性の気持ちをくみ取り、女性の心の奥の奥まで見ることができる、この女性指導者ならではの眼力が女性の選手たちを強くできるのではないか、男性選手に対しても女性ならではの教え方ができるのではないかと思っています。

【スポーツ賞】
三宅宏実さん/ウエイトリフティング選手

■プレゼンター・有森裕子選考委員(元マラソン選手)コメント
スポーツ選手はたくさんの怪我やきつい練習に苦しみながら生きています。それらを乗り越えてきた強さが三宅選手の魅力だと思っています。私が特に印象に残っている場面が、三宅選手がリオ五輪でメダルを獲ったあとに、バーベルを抱きしめたシーンです。自分を一番苦しめてきたはずのバーベルを抱きしめ、素敵な笑顔を見せた三宅選手がとても感動的でした。苦しみの先にはこんな感動があるのだ、これがスポーツの楽しさで、苦しさを乗り越える原動力にもなるんだということを多くの選手に伝えるシーンだったのではないかと思っております。

■三宅さんコメント
昨年のリオ五輪ではたくさんの声援をありがとうござました。もうだめかなと思った瞬間は何度もあったのですが、4年間積み上げてきた練習の風景を思い出し、そのたびに立ちあがることができました。たった一日のためにたくさんの時間を費やして下さった、監督やコーチ、スポンサー企業の皆様や関係者の方々の支えがあったからこそ、メダルを取ることができたと思っています。スポーツには苦しい時間も多くありますが、その分感動やうれしい瞬間もたくさんあります。だからこそ、私はここまで続けてこられました。
その素晴らしさを一人でも多くの人に伝えられたらうれしいです。これからも、競技力の向上はもちろんですが、エイボンのお化粧品を使い、お肌の調子もあげていければと思います。この度は本当にありがとうございました。

【芸術賞】
NHK制作局ドラマ番組部「連続テレビ小説」制作チーム

■プレゼンター・国谷裕子選考委員(キャスター)コメント
女性が仕事を持ち、女性ならではの新たな起業にチャレンジすることも期待されているこの時代に、ここ数年の「連続テレビ小説」の作品が、そうした女性たちのロールモデルとなるような主人公、生き生きとして自立的な女性像を描き、大変な好評を得て、大きな社会的影響も与えている、ということが授賞の理由です。
本ドラマは毎朝、全国津々浦々の家庭に、働く女性のロールモデルを届けています。日本でも特に地方などでは、まだまだ男女の性別役割分担意識が強く残っており、ニ世代同居や三世代同居も多いため、母親時代、祖母世代という方々の理解も必ずしも進んでいない場所も多いです。全国の女性をはじめ、サポートする男性や家族たちに、仕事を持ち自立した女性像を全国に届けることで、女性活躍推進の大きな役割を果たしていると思います。

■NHKドラマ番組部チーフプロデューサー・原林麻奈さんコメント
56年間、年末年始と日曜日以外、毎日地道に放送してきたドラマでございます。連続テレビ小説は、毎日地道に何があってもしなやかに生きていく女性像目指し、作り続けております。女性を描くドラマではございますが、制作現場は今まで男性だらけの職場でした。それが、この5~6年は徐々に現場で活躍する女性が増えてきております。撮影や音声など専門的な職種でも活躍する女性が増えています。この受賞は、そのような制作現場で働く女性スタッフにも励みになるでしょう。引き続き、連続テレビ小説をよろしくお願いいたします。また、4月から始まる「ひよっこ」もよろしくお願いします。この度は誠にありがとうございました。

■『べっぴんさん』小澤良子役にて出演中 百田夏菜子さんコメント
連続テレビ小説には、さまざまな作品・素敵な女優さんが出演されてきた中で、今ここにいることをとても光栄に思います。今、演じさせてもらっている小澤良子という役は、旦那さんがいたり子どもがいたりと、私が経験したことのない人生を歩んでいます。その女性の一生を演じることはすごく難しいですが、とてもやりがいのあるお仕事で、毎日がとても充実しています。作品中の台詞にもあるように、「勇気・愛情・信頼・希望がそろえば幸せになれる」「想いをこめればつたわるんだよ」ということを肝に銘じ、 あと1か月撮影は続くので、想いをこめて皆様に伝わる作品をつくっていきたいと思います。

【ソーシャル・イノベーション賞】
南谷真鈴さん/世界七大陸最高峰 日本人最年少登頂記録保持者

■プレゼンター・原田マハ選考委員(作家)コメント
南谷さんの最大の功績は、自分自身で掲げた目標を1つひとつ確実に実現していくことを、社会的に示したことにあると思います。大胆な冒険の数々は、体験的にも経済的にも「その若さでは無理なのでは」と思われることもあるでしょう。しかし決して不可能ではなく、明確なゴールを持ち綿密な準備をした上で達成に至った、その志の強さに私は胸打たれました。人間の持つ可能性を教えてくれた南谷さんが、今後とも私たちに勇気と希望をもたらす冒険の数々を成し遂げられることを願っております。

■南谷さんコメント
このたびはこのような素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。去年7月に七大陸最高峰を制覇いたしまして、今回ソーシャル・イノベーション賞を受賞することができ、本当にうれしく思っております。直近では今年4月に北極点の遠征で、世界最年少の探検家グランドスラムを目指します。世界中の女性が自分の可能性を信じて行動することによって、素晴らしい夢が叶えられると私は思っております。今後も、さまざまな挑戦を続けていきたいと思っておりますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。この度は本当にありがとうございました。

エイボン・プロダクツ株式会社コーポレートサイト:http://aboutus.avon.co.jp/