矢口史靖監督、三吉彩花を主役に抜擢「宝物を発見した」最新作は初のミュージカルコメディ

映画
2018年07月25日

三吉彩花 矢口史靖監督初のミュージカルコメディ『ダンスウィズミー』の制作が決定し、三吉彩花がヒロインに抜擢された。

 「映画が面白くなること」を第一に考え、その作品にベストな人材を探すため、有名無名にこだわらず基本的にオーディションで主演俳優を決めるスタイルを取っている矢口監督。『ウォーターボーイズ』では妻夫木聡、『スウィングガールズ』では上野樹里、『ハッピーフライト』では綾瀬はるかがそれぞれオーディションで主役の座を獲得した。

 今作の主役に抜擢されたのは、三吉彩花。特技のダンスを生かし、歌って踊れる約500人の応募者の中からオーディションを勝ち抜き、主役の座を勝ち取った。シンクロナイズドスイミングやジャズバンドなど、役者に厳しい特訓を課す矢口監督は、今作でもミュージカルシーンのすべての歌とダンスに吹き替えなしで挑戦する。クランクインまで本格的なダンスと歌のレッスンを行い、本番に挑む。

<矢口史靖監督コメント>

◆ミュージカルに抵抗感があったということですが、どうしてミュージカル作品を作ろうと思われたのでしょうか?

普通に生活している人が突然歌い出すのって、とても変なことですよね?それが理由でミュージカル映画を見ない人がいるのもとてもよく分かります。誰もが共通して思っている「なぜ急に歌う!?踊る!?」という疑問に答える映画を作りたかったんです。

◆三吉さんを主演に選んだ決め手

歌ってよし、踊ってよし、演技もできる。そして主人公のキャラクターにピタリとはまる女優。そんな人を探して果てしないオーディションを繰り返しました。「もしかしたら日本にはいないんじゃないか」と諦めかけた時、三吉さんに会えた。宝物を発見したような感覚でした。

◆どういう作品にしたいか

ミュージカルが好きな人はもちろんですが、苦手な人にこそ観てもらいたい映画です。観終わって映画館を出る時、リズムに体が揺れ、自然と鼻歌を歌ってしまう。そんなスーパー・エンタテインメント作品にしたいと思っています。

<三吉彩花コメント>
矢口監督の作品に参加させていただけると決まった時は正直信じられない気持ちでした。
オーディションで出し切った自分の力に自信が無かったので、私を選んでいただいたと聞いてすごく不思議な気持ちでした。
脚本を読ませていただき、歌って踊りながら進んでいくストーリーを頭の中で想像しながら読むのがとても楽しかったです。
静香の性格や仕草がどこか自分自身に似ているところもあり、物語にどんどん引き込まれました。
今はこの作品に向けて毎日たくさんの準備をしています。
色々な不安はありますが、まずは自分が楽しむ!そして周りを巻き込む!というのを心掛けてスタッフの皆様、キャストの皆様と最高にハッピーな作品になるように頑張っていきますので楽しみにしていただけたらうれしいです。

『ダンスウィズミー』
2019年、全国ロードショー

<ストーリー>
一流商社で働く鈴木静香は、ある日催眠術師に「曲が流れると、歌わずに、踊らずにいられない」という“ミュージカルスターの催眠術”をかけられる。その翌日から、静香は携帯の着信音、電車のホーム音、テレビから流れてくる音、街中で流れるどんな音楽でも歌って踊ってしまう体になってしまう。術を解いてもらうため、催眠術師のもとへ向かう。しかしそこはもぬけの殻だった――。果たして静香は元の体に戻れるのか?

三吉彩花

監督・脚本:矢口史靖
製作プロダクション:アルタミラピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース映画