『ザ・ファブル』岡田准一がヘン顔&モノマネ連発で会場沸かせる「コメディ出身なので」

映画
2019年06月13日

「ザ・ファブル」 映画「ザ・ファブル」のスペシャルトークイベントが行われ、岡田准一、木村文乃、山本美月が登壇した。

 南勝久原作で、今一番面白いと呼び声が高いコミックを実写映画化。どんな相手でも6秒以内に殺す“ファブル”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田)が、ボス(佐藤浩市)の指令により1年間一般人・佐藤アキラとして普通に暮らすために奮闘する。

 既に各地で試写会が行われており、岡田は「評判がいいと聞いております。これから梅雨が来て、暑い夏がやってきますが、すっきりする笑いあるエンターテインメントアクションだと思います。あと1週間で公開となりますが、ぜひ体験してもらえたら」と。

 本格的なアクションのほかに、コメディ要素もふんだんに盛り込まれた本作。司会の森圭介アナウンサーから「岡田さんの面白いところも出ています」と言われ、岡田は「もともとコメディ出身なので。…出身っていうのもあれですが(笑)。若い時は宮藤(官九郎)さんの作品とか、コメディをやらせていただいていて。ファブルは真面目にやればやるほど面白いキャラなので、コメディを意識しました」と。

 また江口カン監督からのコメディに対しての要求もすごかったそうで、岡田は「監督もコメディ要素を強くしたいとおっしゃっていて、リアクションを強めにやっていました。台本がシンプルだったので、キャストの皆さんとその場で膨らませて…。その場で『何かやってください』っていうのが多かったよね?」と聞くと、ファブルの相棒・ヨウコを演じた木村は「私はアドリブばっかりでした!監督がなかなかカットをかけてくださらないので…。なので、山本さんにも藤森(慎吾)さんにも大変失礼なことをしてしまったな」と撮影を振り返った。

 ミサキ役の山本は、木村から顔をいじられているシーンがあるといい「5分ぐらいずっといじられていて…。その様子を監督がモニター前で面白がっている姿が想像できて、『くそー!』って思いながら、顔をめちゃくちゃにしていただいて感謝しています」と明かした。

 ここで作品になぞらえ、「プロとしてスカッとクリアせよ!究極のミッション2番勝負!」企画を。2つのミッションにチャレンジし、勝てばポイントが加算される。最終的にポイントが一番多い人にプレゼント、敗者の2人には罰ゲームが待っている。

「ザ・ファブル」 1つ目のミッションは「6秒以内に決断せよ!3択クイズ」と題し、映画にまつわるクイズが3問出題され、ファブルと同じように6秒以内に回答していく。

「ファブルのペットとして登場するインコのナナちゃん。どれが本物のナナちゃんでしょうか?」「河合ユウキ(藤森)はヨウコ(木村)との飲み比べシーンで、何杯目のテキーラで白目をむいた?」「清水ミサキ(山本)が過去に出していた写真集のタイトルは?」の3問が出題され、3人とも2ポイント獲得という接戦に。

 2つ目のミッションは「スカッと解決!究極の悩みに答えます」と題し、会場のお客さんの悩みにそれぞれが回答し、解決策として選ばれた人は3ポイント獲得できる。

 このお悩み企画で、コメディ出身だという岡田の独特な解決案が続出。「保育の勉強中で、子供たちの前でピアノを弾くと緊張してしまいます。どうやって乗り越えたらいいですか?」という悩みに、岡田は「しっかり練習しているなら自信を持って、完ぺきに弾くというよりは、子供たちと一緒に遊ぶという感覚で。もし困ったら“ミ”と“ソ”の音で変な顔をしたらいい。…やってみます?」とアドバイスし「ド、レ、ミー!」とミの時に白目をむくというヘン顔を披露し、会場は笑いに包まれた。

 そんなおふざけ(?)回答の岡田をよそに、木村は「間違えたら笑顔で『先生、間違えちゃった!』って明るく言って、逆に子供たちから憧れられるような先生になれたらいいと思う」と真面目に回答し、観客から「おー!」と納得の声が響いた。

 続く山本も「根拠のない自信を持つといいと思います。緊張して間違えてしまっても死ぬわけでないので『どうにでもなれ!』っていう気持ちで。私も本番の時だけ根拠のない自信をもってやっています」と。

 2つ目の悩みは「新しく職場に来た方がポーカーフェイスでなかなか自分のことを話さない。どうしたら仲良くなれる?」というもの。

 山本は「無理やりグイグイ話しかけるというより、相手のペースに合わせて笑顔で接すると、いつか心を開いてくれると思う。笑顔で接してイヤな気持ちになる人はいないので」と回答。木村は「コーヒーを出しながら『顔怖いですよ』って言ってみる」と提案すると、山本は「萌えますね!」と高評価。しかし、岡田は「え、怖くない?『マジで?』ってなるじゃん!」と真逆のリアクション。これには木村も「岡田さんには効かなかったか…じゃあ、もう絶対に(岡田には)やりません!」と言い、会場の笑いを誘った。

 そんな岡田は、質問者から真面目な回答をお願いされ「興味を持っていますよ、という空気を出して、相手の理解者になってあげるといいんじゃないかな。その人のすごいところを見つけたら褒めてあげると、相手も理解されているんだって感じるし、会話もできると思う」と。

 さらに「真面目じゃないほうの回答」も求められ、「相手の世代に合わせたモノマネを披露する」と提案。相手が40代と判明すると「分かりました!中森明菜さんの真似をして、相手に意地でもツッコませてください。すごい小さい声でしゃべってください、絶対できますから!」と岡田は「皆さんこんばんは、中森明菜です」というモノマネを何度も披露した。

 最後のお悩みは「好きな人がいて告白しようと思っていますが、相手がお笑い好きなので、面白く告白する方法を教えてください」。

 これには、山本も岡田も「真面目に告白した方がいいと思う!」と。いっぽう木村は「オススメなのは、劇中でも出てくる芸人・ジャッカル富岡の真似を。もし相手が分からなさそうだったら『映画を一緒に見に行ってもらえませんか?』って誘ってください」と。

 すると岡田が「お笑い入れちゃうと誤魔化してるのかな?って思われちゃうけど、どうしてもっていうなら、“好き”を変なふうに言うとか。例えば『私、あなたのことがスーキー!』」と実践。すると、そのコミカルな動きに反応した報道陣のカメラのシャッター音が一斉に響き、岡田も思わず「シャッター音がすごい(笑)。これ、明日一面に出ちゃうの恥ずかしい…」と照れつつも、何度も「スーキー!」と動きも含めて披露した。

 結果は、質問者全員が岡田を選ぶという独走状態で岡田が優勝。プレゼントとして原作者から直筆イラスト色紙が贈られると、岡田は「やったー!うれしいです、ありがとうございます!」と喜んだ。

「ザ・ファブル」 ほかにも悩みはたくさん来ていたといい、「夏に向けて痩せるための最強の筋トレ教えてください」という質問には、岡田が「L-カルニチンを摂ってください。あと、食べるとそれが栄養になるので、食べる前に走ってください!」とアドバイス。これには木村も「こういうときだけ岡田さん饒舌になるんですよね」と笑うと、岡田は「何でも聞いてください!(腕を曲げ)おい、聞いてるのか?俺の筋肉!」とおどけた。

 敗者となった山本と木村は、劇中で登場するジャッカル富岡のギャグ「何で俺もやねーん!」を披露することに。

 ダンスが苦手だという山本に丁寧に動きを教える木村。そして渾身の「何で俺もやねーん!」と披露すると、会場から拍手が送られ、岡田も「全く違う動きだったけど、かわいかった!」と笑顔を見せた。

「ザ・ファブル」 最後に岡田は「笑いあり、スカッとできるアクション映画になりました。面白いなと思っていただけたら、たくさんの方に勧めていただき、何回も足を運んでください!」とメッセージを送った。

「ザ・ファブル」
6月21日(金)より全国ロードショー