松田るか×高田夏帆インタビュー「私はこの1年で一生分のパ行を言った!(松田)」映画「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」

特集・インタビュー
2017年12月06日

エグゼイドのヒロイン・松田るかさんとビルドのヒロイン・高田夏帆さん。意外にもほぼ初めてという新旧ヒロイン対談が実現! 映画の見どころや互いの作品への思い入れ、先輩から後輩に送る“ヒロインの心得”までたっぷりと語ってくれました。


“平ジェネ”はエグゼイドとビルドの世界観が見事に両立してます(松田)

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」

◆新旧ヒロインのお2人ですが、対談というのはこれがほぼ初めてだそうですね。

高田:そうですね。仕事でちゃんと話すのは今回が初めてなので緊張してます。

松田:そうそう。映画のクランクイン前の「お祓い」で顔を合わせたのが最初かな。でもそこで特に話すわけでもなく、「どうも、ポッピーでした」ってあいさつしたくらいで。…ん? 緊張って??

高田:そこはいろいろと…(笑)。でも噂で聞いていたのとは全然違って、すごく優しい方で良かったです!

松田:あ~、スタッフさんたちが「松田るかは怖い」って吹き込んでたんでしょ!? 怪獣扱いで失礼しちゃう!

高田:(笑)。でも実際のるかさんは、「話がうまい」「告知も上手」「トークの展開もできる」「切り出し方もナチュラル」で見習うところしかないです。

松田:ありがとう…うれしいよ(笑)。お仕事ではこれが初めてだけど、映画の打ち上げでカラオケに行って、そこで隣に座って少し話をしたんだよね。

高田:そう! どうしてもるかさんと話したいと思って、思い切って隣に座ったんです。会話のきっかけを探しながらリモコンで曲を探してたら、(ぶっきらぼうに)「ランキングの方が早いよ」って言ってくれて。姉御肌なんだな~って(笑)。

松田:そんな雑な言い方だった!?(笑)でもそこでは連絡先を交換するでもなく終わって、今日この対談を迎えたわけなんだけど…。

高田:でもこの後、2人でご飯に行く約束をしたんです! 楽しみ~(笑)。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」

◆すっかり打ち解けられた様子で何よりです(笑)。12月9日(土)公開の「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL~」では、共演するシーンが少なかったのでしょうか?

松田:少ないというか、ありません!

高田:一切なかったですね(笑)。

松田:ビルドの世界って東都、西都、北都に分かれているし、そこに私たちが出てきたらおかしいじゃないですか。だから、レジェンドライダーの皆さんも含め、どういう関わり方をするのかというのも楽しみにしていただいて。

高田:美空としては秘密基地のシーンが主だったので、もっといろんな方と絡みたかったなっていうのが本音です。

松田:エグゼイドとしての見どころは、1年かけて培ったチームワークの良さ。CRでの私たちの掛け合いの中をカメラが縫うように撮っていく長回しのシーンがあって。1年前には考えられなかった関係性が凝縮された、私たちの集大成のようなシーンなのでぜひ見てほしい! あんなにバラバラだったドクターたちが…って感慨深くなると思います。

高田:武藤(将吾)さんのビルドではおなじみの会話劇が映画の脚本にもちりばめられているのも面白いと思います! ビルドチームだけじゃなくあの掛け合いが見られるので絶対面白いはず!

松田:あの自然さってビルドの特長だよね。エグゼイドの高橋(悠也)さんと武藤さんがお2人で作った脚本なので、それぞれを崩すことなく見事に両立した作品の世界観も見どころだね!


るかさんが見た景色を私も見られるように頑張ります!(高田)

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」

◆前ヒロインの松田さんからご覧になってここまでのビルドはいかがですか?

松田:犬飼(貴丈)君、赤楚(衛二)君、夏帆ちゃんをはじめ、やっぱりみんな演技経験者というのもあって、安定感がありますよね。

高田:おぉ~。

松田:私たちは演技未経験の人もいて、特に(飯島)寛騎は北海道から出てきたばかりだったし最初は本当に大変だったと思う。でも役と共に成長していく過程が見られるし、最初のヒヤヒヤ感もそれはそれでいいんじゃないかなって。そうだ、役作りは慣れた? ビルドは先が読めないストーリーだから大変そう。

高田:演じている自分たちが裏切られます。新しく台本をもらった時の衝撃がすごくて。

松田:それは“東映あるある”だよ! 私も台本をもらって「え!? 黎斗(岩永徹也)のママだったの?」とか(笑)。だから変に作り込みすぎない方がいい!

高田:でも、知らされてないからこそ感じたままにお芝居できるのはいいのかなって。もうそれが作戦なんじゃないかって思い始めてます(笑)。

松田:伝統だよこれは(笑)。

高田:じゃあ私も突然敵側になるかもしれないってことですよね?

松田:ないとは言えないね~。

高田:これは公式じゃないんですけど、美空にも火星人説が浮上してるみたいで…。

松田:地球人じゃないの!? でも私もバグスターウィルスだから人のこと言えないけどさ(笑)。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」

◆そのほか高田さんから松田さんに聞きたいことなどありましたらこの機会にぜひ。

高田:そうだ、るかさんはエゴサ-チってしますか?

松田:作品についてはするけど自分の名前は無理! メンタル弱いから!

高田:すごい分かります!

松田:特撮ファンの方ってほんとすごいんだよ。与えられている情報が私たちよりも少ないのに、いろんな人がいろんな考察をしていて。それを見るのも楽しかった。“皆さん子供番組よ!?”って思いつつ、楽しくて止まらないの。

高田:うれしいですよね。絵を描いてくれている方もいて。ひそかに保存してるんです。

松田:私もしてる!(笑)うれしいよね。

高田:あと、どうやって台本を覚えてるのか聞いてもいいですか?

松田:私はロケバスの中。

高田:ええーっ!? 撮影当日にですか?

松田:もちろん最初のころは前日までにきちんと読み込んでたよ。でも本編と映画とスピンオフを同時に撮ってたりすると、自分でもぐちゃぐちゃになっちゃって。それが一番効率いいって気づいたの。

高田:そんなこともできるようになるんだ…。そういえば犬飼君が「記憶力がアップしてるかも」って言ってました。私はまだ時間かかりそうだな~。

松田:会話が主だから、一言一句台本どおりじゃなくても、大丈夫な場合もあるしね。

高田:美空もこれからロケバスに乗ることもあると思うので、復習をかねて挑戦します!

松田:長ぜりふはちゃんと前日までに覚えてるからね!?

高田:私の場合は最初から(滝)裕可里ちゃんがいますけど、るかさんは最初は女の子1人だったから、ロケバスの中でも大変だったんじゃないですか?

松田:ほんとそう! みんな高校生ノリでうるさいの。常にガヤガヤ…(笑)。お願いだから寝させて! 台本読ませて!って(笑)。

高田:エグゼイドとビルドは全然雰囲気が違うって聞きます。エグゼイドはすごくにぎやかだったって。

松田:犬飼君みたいな静かな人がいないからね。みんなうるさいんだもん!

高田:(笑)。ビルドメンバーは、そういう意味では大人なのかもしれないです。自分の出番がないシーンでも、居たほうがいいかなっていうのをそれぞれが察知して残ってたりしますね。撮影終わりにはみんなでご飯に行ったりもします。

松田:私たちはあまりなかったな~。常にうるさいからその日の撮影が終わるまでに疲れちゃうんだろうね(笑)。そして、これから寒くなるから、体調管理には気をつけて。私はこの1年で人の一生分の鳥肌を立てたし、人が一生かかっても言わないくらいパ行を言った!(笑)

高田:すごいヒロインがいたもんだ~(笑)。

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」

◆それでは最後に松田さんから高田さんへ何かアドバイスをいただけますか?

松田:まだ先は長いけど、勉強できることがそこら中に転がっているから。そして頑張った先には必ず「頑張ってよかった」っていう達成感が待ってるの。だから夏帆ちゃんにかける言葉は「俺の屍を越えてゆけ」。

高田:…???

松田:(笑)。ぶれてるかなと思っても、夏帆ちゃんが美空をやっている以上、ぶれてないから大丈夫。そして1年間やり終えた後には、仮面ライダーのオーディションに受かった時を超える「やったー!」が待ってるから!

高田:早くその景色を見るのが楽しみです! 今日はありがとうございました!

 

■PROFILE

松田るか(仮野明日那/ポッピーピポパポ 役)
●まつだ・るか…1995年10月30日生まれ。沖縄県出身。O型。リーガ・エスパニョーラを盛り上げるWOWOWリーガールとして、『リーガダイジェスト』に出演中。

高田夏帆(石動美空 役)
●たかだ・かほ…1996年5月31日生まれ。東京都出身。A型。『王様のブランチ』(TBS系)にレギュラー出演中。主な出演作は連続テレビ小説『とと姉ちゃん』など。

 

■映画情報

「仮面ライダー平成ジェネレーションズ」「仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINALビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー」
12月9日(土)公開

<STAFF&CAST>
原作:石ノ森章太郎
監督:上堀内佳寿也
脚本:武藤将吾、高橋悠也
出演:犬飼貴丈、飯島寛騎、渡部秀、福士蒼汰、佐野岳、
西銘駿、赤楚衛二、高田夏帆、瀬戸利樹、松本享恭、
岩永徹也、松田るか、小野塚勇人、黒崎レイナ、甲斐翔真、
滝裕可里、三浦涼介、水上剣星、前川泰之、大槻ケンヂほか

「ビルド&エグゼイド」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
 
●photo/関根和宏 hair&make/入江美雪希