【インタビュー】「ブーケなんていらない!」主演 足立梨花インタビュー

特集・インタビュー
2015年06月28日

May J.の最新曲「Love is tough」の世界観をモチーフにしたショートフィルム「ブーケなんていらない!」がUULAで独占配信中。この作品に主演した足立梨花さんに撮影エピソードや見どころを伺いました。

「青春!」っていう感じがしました

――最初に脚本を読んだときの感想を教えてください

女子の“あるある”っていう部分もあれば、うそでしょ!まさかの!?みたいな部分もあって、20分のショートムービーの中で、見ている人のいろんな感情が出るような話の流れになっていて面白いなって思いました。
20分なので、演技する上で伝えなきゃいけないことを詰め込む必要があって、分かりやすくしなきゃいけないっていうのが難しかったです。でも、脚本に沿って自然に演技をするだけで、自然とそうなっている実感がありましたね。

――同世代の女優さん4人が集まりましたが、さぞかしにぎやかだったのでは?

もともと中村有沙ちゃんとは演技レッスンが一緒で、昔から知り合いだったので、「久しぶりだね!」って盛り上がりました。
アベラ監督が「休憩中も役名で呼び合って、友達なんだから敬語とかなしで話して、そういうところから空気を作っていこう」っておっしゃったんです。それですぐに仲良くなれて、自然と友達っていう感じになれましたね。最後にはみんなで「楽しかったね~!」と終われたのでよかったです。

――撮影はかなりハードなスケジュールだったとか。

タイトなスケジュールだったので、みんな途中で眠くなったり(笑)。夜の浜辺で寒さに耐えながら撮影しました。パーティドレスなのであまりにも寒くて…。でも「青春!」っていう感じがしました。

――アベラ監督の演出はいかがでしたか。

移動中に車の中で、「今日撮るシーンについて話し合いましょう」となり、「僕はこう思ってるんですけど、皆さんどう思いますか?」と監督とみんなで“一緒に作り上げていく”みたいな感じがありましたね。

告白するシーンが難しくて何回も撮り直した

――今回演じた役柄はご自身と比べていかがですか?

似ている部分もあるし、そうでない部分もあります。
聞く側にまわって、みんなが言ったことに対して乗っかっていくタイプなので、そこは似ていますね。
私の周りでも結婚する人が増えてきて、そういうのを見るとすごく置いてけぼり感があるので、この4人の気持ちがものすごく分かるところもあります。4人ともそれぞれ違うタイプの女の子だから、見ている人も誰かに感情移入しやすいと思います。

――印象的なシーンはありますか?

告白するシーンがあったんですが、難しくて何回も撮り直したんです。すごく緊張して告白するシーンなんですが、アベラ監督から、自分から一歩踏み出すのが怖くて、今にも泣きそうな感じで弱々しいけど伝えちゃった、みたいな告白をしてほしいって言われて、どうしたらいいんだろうって悩みましたね。
何回も撮ったので、何回もドキドキしました(笑)。
逆に、4人で家で食べなからワイワイしているシーンはすごく楽しかったです。リアル女子会でしたね。自由にみんなでわいわいしてました。

――このドラマのテーマは“幸せな恋愛って何?”ですが、足立さんにとっては?

それぞれ違いますよね…自分が片想いしているのが幸せな人もいるし、両想いじゃないと幸せじゃない人もいるし。すごく難しいですよね。
私はどっちかというと、両想いになれたほうが幸せな恋愛なんだろうなって感じます。両想いは両想いで難しいところもあるんでしょうけど(笑)。

――足立さんご自身は告白するタイプ?それとも待つタイプ?

待つタイプですね。男の人に言ってほしいじゃないですか。
“好きだよアピール”はしたいんです。でもそれ以上はいかない。
たぶん男の人も負け試合はしたくないじゃないですか(笑)。
この人俺のこと好きだな→俺も好き→確認できた→じゃ告白しよう!だと思うんですよ。
それは男性でも女性でも関係なくそうだと思うんです。
だからちゃんとアピールはしますね。

この数年で私に何が起こったんだ!?って(笑)

――個人的に足立さんが主演した『大東京トイボックス』(2014年、テレビ東京)が好きだったのですが、あのドラマで演じたキャラとは相当なふり幅がありますよね。

うれしい!ありがとうございます。あの頃の私だと、今回の役は難しかったと思います。今になると、あの役がすごく難しく感じます。
今よりちょっと若かったので、あんな元気いっぱい、恋とかそういうのよりも、とにかくガンバリマス!みたいな感じがうまくできたんだろうなってすごく感じますね。

――これから演じてみたい役柄はありますか?

このまま悪い役を極めるのもいいんですけど(笑)、そろそろ足立梨花がやる役がいいやつなわけがないって思われているので、それは脱却したいなって(笑)。
足立=悪い役みたいなイメージはありがたいことでもあり、すごくうれしいなとも思うんですけど、そういう期待を裏切っていくような役をやりたいですね。

――でも、足立さんが悲壮感のある被害者みたいな役を演じるのはあまり想像できないです…

何年か前に朗読劇に出演させていただいて、死んでしまう女の子の役をやったことがあるんです。堤幸彦さんが演出をされてたんですけど、その時は「足立はそういうの似合うよね」って言われてたんです。
だから、この数年で私に何が起こったんだ!?って(笑)。

――それでは、最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

この作品はそれぞれのいろんな恋愛があって、いろんなタイプの女性がいるので、誰か1人、自分に当てはまる女性を見つけて、その人に感情移入して見てもらえたらと思います。これを見て、恋をしてみようって思ってもらえたらうれしいです。
それと、今回は悪い役ではありません(笑)。私が演じたすてきな女の子の自然な部分を見てほしいです!

 

●衣装/Auntie Rosa

 

PROFILE

足立梨花
あだち・りか…1992年10月16日生まれ。長崎県生まれ、三重県育ち。
2007年、第32回『ホリプロタレントスカウトキャラバン』でグランプリに選ばれる。
その後、ドラマ、映画、舞台、バラエティと多方面で活躍。最近の出演作はドラマ「ようこそ、わが家へ」、映画「でーれーガールズ」など多数。映画「劇場霊」が11月21日公開。

公式ブログ(http://lineblog.me/adachirika/


作品情報

「ブーケなんていらない!」
UULA(http://uula.jp/)で独占配信中

監督:アベラヒデノブ
出演:足立梨花・中村有沙、丹羽咲絵、柳生みゆ・松村龍之介・木下隆行
主題歌:May J.「Love is tough」(rhythm zone)

■ストーリー
同級生の結婚式で再会した大学時代の親友の女子4人組。結婚式でブーケを手にし、酔った勢いでそれぞれ想いを寄せる相手に告白することに。それぞれの恋に決着をつけるはずが、彼女たちを待ち受けていたのは…。

特設サイト(http://uula.jp/sp/ssff/