「深夜ラジオから、アメトーークへ」トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行【第67回】

特集・インタビュー
トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行
12時間前

お笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎さんがTV LIFEで連載中のコラム「トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行」。「今年売れる」と言われ続ける中での出来事や本音が綴られた“飛躍を夢見る芸人の備忘録”をwebでも公開します。今回は、アメトーークの『ハガキ職人芸人』の話。(TVLIFE 2025年11月12日発売号より転載)


「深夜ラジオから、アメトーークへ」

中学生でラジオにのめり込み、本格的に芸人を志した大学生のころにはハガキ職人(厳密にはメール職人)のラジオネーム『しまいにゃポコチン』として様々な番組に投稿するようになった。同時期に深夜ラジオをヘビーに聴いていた方ならもしかしたらご存知かもしれない。

そして先日、アメトーークCLUBに『ハガキ職人芸人』というくくりで出させていただいた。これはコンピューター宇宙というコンビのブティックあゆみがアメトーークのプレゼン大会で提案したものが実現した形だ。

このブティックあゆみという男、僕が聴いたり投稿したりしていた深夜ラジオのほぼ全てで猛威を奮っていた『概念覆す』というレジェンドハガキ職人である。そんな彼にプレゼンの中で名前を出してもらったのがきっかけで今回の出演に繋がった。感謝してもしきれない。

他のメンバーはというと、世にも珍しいリアクションメール職人のザ・マミィ林田、関西のラジオで切磋琢磨し、芸人になる前からオフ会で出会っていたジョックロック福本とママタルト檜原さんの5名。穏やかなメガネたちに囲まれる、非常に落ち着く座組だった。

本番では各々が送っていた番組の発表やハガキ職人あるある、オリジナルの投稿コーナーまで、とにかく盛りだくさんでお送りした。どれくらい盛りだくさんかというと、「え、まだ喋っていいの?」とそれぞれが思ってしまうほどに、用意したトークを全て披露することができた。なんなら楽しいはずなのに少し長く感じたくらいだ。

こうして予定していたコーナーが全て終了し、蛍原さんが収録を締めようとしたところ、プロデューサーの加地さんがおもむろにカンペをこちらに出した。

「盛り上がったのでアメトーーク本編で流すかも」

どうやら前半を見て面白かったので地上波で流す可能性を考え、収録時間を長めに確保していたらしい。そしてその旨を伝えてしまうと肩に力が入ってしまうだろうからという理由でこのタイミングで発表したそう。さすがに若手芸人の特性を理解しすぎている。あまりにも想定外の展開に、僕たちは自然と肩を組んで飛び跳ねて喜んだ。あの頃の青春がすべて報われた気がした。

そんなわけでありがたいことに11月20日のアメトーークで『ハガキ職人芸人』が放送される。プレゼンからここまで我々を連れてってくれたリーダーのブティックあゆみには頭が上がらないし、誰よりもうれしそうにしている姿を見て、少しは恩返しできたのかなと思った。

その収録から数週間後、放送を待たずしてコンピューター宇宙が解散した。

やっぱりとことん、概念覆すだ。


森本晋太郎
●もりもと・しんたろう…1990年1月9日生まれ、東京都出身。お笑いトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当。プロダクション人力舎のお笑い養成所・スクールJCA21期を経て、現在はテレビやラジオで活躍中。趣味でもあるツッコミに特化したYouTubeチャンネル「タイマン森本」も好評。初の書籍「ツッコミのお作法」(KADOKAWA刊)も好評販売中!

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