「知らなくていいことばっかり」トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行【第76回】

特集・インタビュー
トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行
15時間前

お笑いトリオ・トンツカタンの森本晋太郎さんがTV LIFEで連載中のコラム「トンツカタン・森本晋太郎のネクストブレイク紀行」。「今年売れる」と言われ続ける中での出来事や本音が綴られた“飛躍を夢見る芸人の備忘録”をwebでも公開します。今回は、『ガクという男』の話。(TVLIFE 202641日発売号より転載)


「知らなくていいことばっかり」

みなさんは真空ジェシカ・ガクのことをご存知だろうか。もちろんご存知の方はたくさんいるだろうが、彼のパーソナルな部分まで押さえているとなると限られてくるのではないだろうか。

そんな中、アメトーークCLUBで『ガクという男』という企画に呼んでいただいた。どうやらすこし前のアメトーークの収録で、コットン西村さんが「同期なのにガクのことをなにも知らない」という発言から端を発したものらしい。

ガクとは大学時代からの知り合いで、お互い別のお笑いサークルに所属していたが大会などで交流があった。特に大学3年生の時に出場した大会で、決勝進出者が会場近くの旅館のような施設で一晩泊まるという、今考えるととてつもなく謎の催しでなぜか僕とガクを含めた数人だけがみんなと違うワンルームのレンタルスペースに詰め込まれて夜を明かしたこともある。そんな古い記憶を遡り追想に耽っていると、とあることに気付く。

僕は彼がスケベだということ以外なにも知らないかもしれない。

とにかく巨乳な女性のことを好きだったり、DMで出会ったファンと付き合ったり、エロ漫画雑誌でコラムの連載を持っていたり、その雑誌のイベントでお客さんの前でエロ漫画を朗読したりと、ガクに関する情報はすべてこういった類のものばかり。なにかふたりの思い出はないか振り返ってみると、すぐにあのワンルームに辿り着いてしまう。

このままではガクのマイナスプロモーションになりかねないと危惧していたところ、たまたま収録の一週間前に仕事で一緒だったのでなにか僕に発表できる情報はないか本人に聞いたら、

「最近は夜になるとグラビアアイドルのイメージビデオを流しながら寝落ちしてるよ」

やはりスケベだった。その後追加で「ふるさと納税の返礼品でエナジードリンクを選んだ」という話も教えてくれたが、もう彼が言うとそれもスケベなんじゃないかと思えてくる。

結局手札にスケベのカードが増えただけで本番に臨むこととなり、どうなることやらと思っていたのだが、いざ収録が始まると出るわ出るわ色とりどりのスケベエピソード。僕のがかわいく思えるような強烈な話が当たり前のように飛び交っており、その回の主役とは思えないくらい終始慌てふためいていた。本当にガクは虐められ映えするというか、追い詰められるほどに現場が盛り上がっていく、そんな星の元に生まれていると再確認した。

そんな中、その様子を見守っていた加地プロデューサーがおもむろに「この回、地上波で流してもいいけどどうする?」というカンペをガクに出した。これは僕が出た『ハガキ職人芸人』で起きたCLUBから地上波への奇跡の昇格と同じパターンである。

メイン回が地上波で放送される大チャンスにガクはその場を立ち上がり、長考の末、決意を固めた表情でこう言った。

「CLUBで続けましょう」

スケベと賢明は両立するらしい。


森本晋太郎
●もりもと・しんたろう…1990年1月9日生まれ、東京都出身。お笑いトリオ「トンツカタン」のツッコミ担当。プロダクション人力舎のお笑い養成所・スクールJCA21期を経て、現在はテレビやラジオで活躍中。趣味でもあるツッコミに特化したYouTubeチャンネル「タイマン森本」も好評。初の書籍「ツッコミのお作法」(KADOKAWA刊)も好評販売中!

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