森久保祥太郎、井上麻里奈、置鮎龍太郎、浪川大輔がアニメ『逃走中』をPR「バラエティとアニメ両方応援してほしい！」

4月2日（日）からスタートするテレビアニメーション『逃走中グレートミッション』（フジテレビ系　毎週日曜　午前9時～9時30分）の制作発表会が行われ、キャストの森久保祥太郎、井上麻里奈、置鮎龍太郎、浪川大輔が登壇した。

本作の原案はバラエティ番組『逃走中』。『逃走中』は、限られたエリアの中でハンターから逃げた時間に応じて賞金を獲得できるゲームで、ゲーム時間を最後まで逃げ切れば高額賞金が手に入る。「ハンターが怖い」「でもお金が欲しい」。自首を選ぶか、それとも金やプライドのために最後まで逃げ続けるのか、逃走者の心の内を見る“心理逃走劇”だ。2004年よりフジテレビ系列で不定期に放送され、キッズ層を中心に幅広く人気を博し、放送開始19年で初のアニメ化が発表された。

会見では、まず出演が決まったときの感想を聞かれ、森久保が「バラエティの『逃走中』は拝見していましたが、アニメ化と聞いて、どのようにアニメにするのだろうと最初は疑問に思いました。バラエティの『逃走中』にもいろいろな世界観があるので、“なるほど、ここをアニメ化するのか”と。面白そうだなと思いました。オーディションで主人公役を受けさせていただきましたが、自信があるというよりは『受かってほしい』という気持ちで受けさせていただいたので、主人公を演じることができてうれしいです。非常にワクワクしながら毎回アフレコをやっております」と語る。

井上は「オーディションのときはキャラクターのせりふしか頂かなかったので、一体どのようなアニメーションになるんだろうと未知の世界でワクワクでした。バラエティのほうも、すごく作りこまれた世界観でさまざまなキャラクターたちが出てくるので、ああいったキャラクターたちがもしかしたらアニメのほうにも登場するのかな？というワクワクがありました」とアニメ化への期待を見せた。

置鮎は「私は、まず最初に自分のスケジュールに『逃走中』というワードを見つけて、バラエティのほうのナレーションか何かだと思ったんです。でも、当日現場で『こういうキャラクターがいて、やってもらうことになっているんです』と決定事項を聞きました」と最初にこの話を聞いた時の状況を明かす。

続けて浪川が立ち上がり、「まず、アニメ化すると聞いてありがとうございますというところから始まりまして。それを聞いてからは、どんな役でも出たい！と…」と声を大にして話すと、森久保から「テンション高い！大前提に『逃走中』が大好きというところからお伝えした方がいいんじゃ…」とツッコミが。それを受け、浪川は「私『逃走中』が昔から大好きでございまして…。本当に出たいという気持ちがあり、この場に立てることが本当にうれしいです！」と喜びをあらわにした。

本作は、漫画家・岡野剛がキャラクター原案を務めており、個性豊かなキャラクターが続々登場する。トムラ颯也を演じる森久保は、役柄について「颯也は17歳の真っすぐな青年」と。続けて「17歳をストレートに演じるということで、頑張らなきゃなという思いもありますが、颯也の性格のキーワードとしては『本気』。『本気』は作品全体のキーワードにもなってきますが、その部分が強いです。颯也は貧しい生活をしていて、さらに病気がちな弟がいて。いろいろなものを抱えてはいるものの、困った人を見つけたら救わずにはいられない。かわいそうに見える部分もあったり、つらい生活をしているけど、颯也には明るさを持っていてほしいとプロデューサーからお話いただきました。若いキャラクターなので、はつらつと演じたいと思います」と意気込んだ。

西洞院ルナを演じる井上は「ルナは颯也とは違って裕福な家庭で育っているので、賞金目当ての参加ではないんです。自身が幸運に恵まれて生きてきていて、その幸運を試したいというチャレンジ精神で『逃走中』に参加します。すごくチャレンジャーで、上を目指して新しいことに挑戦する女の子なので、そういった部分が出ればいいなと思っています。監督からは、ルナはすごく明るく前向きな女の子なので、逃走中の深刻なシーンやピンチのシーンでも、深刻になりすぎずに楽しくゲームに参加している部分をなくさないようにと言われました。ゲームを楽しむというところを忘れないように演じさせていただいております」と説明。

モーリス・シューメーカーを演じる置鮎は「『逃走中』を10回逃げ切ったという役です。28歳のわりには貫禄があって余裕もある。その余裕からか、今何を目標に『逃走中』に参加しているのか分からないところもあって。過去にきっと何かを抱えて参加して、優勝を重ねるにつれて心境が変わってきたのか…。そのあたりも考えながら演じさせていただいております。いつも冷静でクールという設定ですが、闘争本能や熱い部分も持ちながら参加していると思います」と予想する。

月村サトシを演じる浪川は「ゲームマスターで怪しい雰囲気があるのですが、怪しいだけではないところを見せてほしいと監督に言われました。何を目的としているのかという最終目標みたいなものを頭に置きながら演じてほしいと。ゲームマスターということで、皆さんがミッションでバタバタしている姿、たまらないですね。夢に見たゲームマスターだったので、声優冥利に尽きます」と笑顔で語った。

そんな中、浪川の「ミッション発動。ハンター3体を追加！」というせりふとともに、会場にハンターが登場。4月9日（日）に『逃走中』（フジテレビ系　午後7時～9時54分）が放送され、テレビアニメ『逃走中グレートミッション』とのコラボ企画を実施することが発表された。

4月9日の『逃走中』に出演する浪川は「今回のステージは僕にとって初めての場所だったので、すごく難しかったです。びっくりしたのは、アニメとコラボの仕方がすごい。アニメと設定がリンクしていたり、ステージにもアニメのポスターがたくさん貼られていたりするので、放送を見ながら見つけてほしいです。ミッションも難しかったのですが、努力はしました！一生懸命参加させていただいております」とアピールした。

さらに、自身が演じるキャラクター以外で気になるキャラクターを聞かれ、森久保は「颯也には弟がおりまして、なぜ兄弟2人きりなのかということや、弟の病気のことなども気になります」と回答。井上は、「ルナを演じている上では、やはり颯也が気になります。ルナ自身が颯也のことを気に掛けていて、最初は“ルーキー君”という呼び方だったのがあるきっかけで名前呼びになり。いろいろな思いを抱きながら演じています。あと、さまざまなキャラクターがいる中でタヌキが出てくるのですが、私はそのタヌキさんが気になります（笑）。なんで毎回参加しているんだろうと。タヌキの背景を知りたいです」と気になっているキャラクターを明かした。

置鮎は「ハンターです。全くしゃべらないですが、そのうちしゃべり出すのかなとか、もしかしたら何か秘密があるのかなとか…。いろいろなことを想像しています」とコメント。浪川は「やはりクロノス社。夢にまで見続けたクロノス社ですので、もちろん気になります。カメラや焦点は逃走者に当たりがちですが、クロノス社にぜひ注目してほしいです。個人的にはハーヴェストも気になります。颯也を見る目がなんだか…いろいろとありますので、一体どういう感じになっていくのかなと。クロノス社もよろしくお願いいたします！」とアピール。

最後に森久保は「バラエティの『逃走中』は、お子さんたちも夢中になっているという話をよく聞きます。お子さんたちから、（浪川のほうを見て）こういうおじさんまで夢中になる『逃走中』が今回アニメ化されるということで。アニメのほうはアニメならではのワクワクドキドキ、熱く本気になれるような作品を目指したいと思っております。多くの方に楽しんでいただきたいです」と意気込みを。

井上は「バラエティの『逃走中』と同じようなミッションもあるということで、両方楽しんでいただけたらなと思っております。我々、精いっぱいハンターから逃げ切りたいと思いますので応援よろしくお願いします！」と力強く宣言。

置鮎は「僕のキャラクター的には11年連続ミッションクリアを目指したいと思っています。皆さまも応援のほどよろしくお願いいたします」と展望を話し、浪川が「『逃走中』は20年近い歴史がある番組でございます。良いところがないと、そんなに長く続かないと思うんです。アニメの良いところとバラエティの良いところ、これからは2本柱でいくと思います。『アニメじゃないと表現できないや』ということと、『実写じゃないと表現できないや』というものがあって。両方見てほしい、応援してほしいと熱い気持ちを持って作品作りをしていきたいと思います。バラエティのほうでもなんとか逃げ切れるように頑張っていきたいです」と語り、会見を締めくくった。

バラエティ番組『逃走中』は4月9日（日）放送、テレビアニメ『逃走中グレートミッション』は4月2日（日）よりスタートする。