佐津川愛美・井之脇海・飯豊まりえらが東京編に!『ちむどんどん』第3弾出演者発表

ドラマ
2021年06月15日

黒島結菜がヒロインを務める、22年度前期連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合ほか)。新たな出演者として、原田美枝子、高嶋政伸、佐津川愛美、井之脇海、飯豊まりえら10名が発表され、コメントが到着した。

沖縄が本土復帰50年を迎える22年、沖縄に生まれ育ったヒロインと兄妹たち家族を描く、連続テレビ小説『ちむどんどん』。黒島結菜演じるヒロイン・暢子は四兄妹の次女で、沖縄の本土復帰と共に上京。西洋料理のシェフを目指し、修業をしながら青春を送る。

遠く離れても家族と絆をつなぎ、大人への階段をのぼる中で故郷の料理を見直し、やがては東京で沖縄料理の店を開くため奮闘。沖縄四兄妹の50年の歩みを見つめる、笑って泣ける朗らかな、美しい家族とふるさとの物語だ。

そしてこの度、暢子がふるさとを旅立った後、東京や横浜市鶴見で出会う人々として、原田美枝子、高嶋政伸、佐津川愛美、井之脇海、飯豊まりえら10名の出演が決定。

発表にあたり、暢子が勤めるイタリアンレストランのオーナー・大城房子を演じる原田は「精神的にも経済的にも自立し、『食』だけでなく『文化』や『哲学』にも造詣が深い、強くて聡明な房子を魅力的に演じられるようにと、今から楽しみにしています」と撮影への意気込みをのぞかせる。

続けて、同じレストランの料理長・二ツ橋光二役を演じる高嶋も「ちょっと頼りないけど、根は優しい。正に、私そのもの(すみません、ちょっと盛ってます)。とにかく、初心忘れることなく、真心込めて演じさせて頂きます」と彼らしいコメントを。

暢子の大切な友人となる新聞記者・大野愛役を演じる飯豊は「意志を持って仕事をしていくという部分は、自分の気持ちとしても通ずるものがありますし、当時の社会の中でそれを決断していく彼女の心の動きも丁寧に演じられれば」と本作にかける思いを語った。今回発表された10名からのコメント全文は、次ページを参照。

大城房子役・原田美枝子 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

大城房子は、横浜生まれの沖縄移民2世で、1970年代ではまだ少なかったイタリアンレストランのオーナーです。精神的にも経済的にも自立し、「食」だけでなく「文化」や「哲学」にも造詣が深い、強くて聡明な房子を魅力的に演じられるようにと、今から楽しみにしています。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

40年以上前になりますが、大竹しのぶさんの『水色の時』という作品に出演しました。ほとんど初めてのようなものです。見てくださった方が気持ちよく1日を始められるようなドラマになるといいと思います。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄で好きなところは、斎場御嶽、久高島、読谷村、美ら海水族館です。ソーキそば、島らっきょう、泡盛の古酒が好きです。以前、着物の取材で、福木染めの着物を着せていただきました。かつては王族の方しか着られなかったという福木染めの絹織物の深い色合いが、とても素敵でした。

二ツ橋光二役・高嶋政伸 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み&連続テレビ小説(朝ドラ)について

私のデビューは、1988年の連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』。役名は金太郎。最初の登場シーンの台詞は「ジャーン!」。
この登場シーンは、一度も忘れたことのない感謝のデビューであり、私の役者としての原点です。当時、デビューにあたり、何から何まで力になってくれた我が父・忠夫にきつく言われた、「一番最初に台本をもらった時の感動を忘れるな」という言葉も、今回改めて胸に響いています。
あれから30年以上たちまして、1997年に出演させて頂いた『あぐり』に続き、三度、その原点である連続テレビ小説『ちむどんどん』に出演させて頂くことになり、本当に感激しております。
「一番最初に台本をもらった時の感動を忘れるな」。はい! 忘れません!
今の気分は本当に『ちむどんどん』! ですよ、忠夫さん!!
今回頂いた役は、イタリア料理のシェフです。ちょっと頼りないけど、根は優しい。正に、私そのもの(すみません、ちょっと盛ってます)。
とにかく、初心忘れることなく、真心込めて演じさせて頂きます。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄は、大好きです。美味しい料理、美味しいお酒、美しい夕陽、そして温かい沖縄の皆様。全てが素晴らしい。この一言に尽きます。

猪野清恵役・佐津川愛美 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

好きなもの、大切にしたいもの、とにかくまっすぐな清恵ちゃんを楽しみながら丁寧に演じさせていただければと思います。
養豚場や家族にどう向き合うのか今からとても楽しみです。
「丁々発止の口げんか」というワードがとても気になっています。パワーを蓄えて備えていこうと思います。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『梅ちゃん先生』『スカーレット』に出演させていただきました。
どちらの役も、ヒロインが今まで知らなかった初めての気持ちを与えるような存在でした。
特に『スカーレット』では癖のあるキャラクターだったので勝手に不安と肩身の狭さの混ざった気持ちで現場に行きましたが、さすがチーム力が強い朝ドラチーム。すっと仲間にしてくれて癖のある部分を笑い飛ばして面白がってくれました。
今回は良きスパイスを与えられるような存在になれたらいいなと思うと同時に、皆さんと良きチームワークを作っていきたいなと思います。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

空と海の綺麗さはやはり気分を上げてくれます。
初めて沖縄に行ったときのカラッとした空気の気持ち良さはいまだに覚えています。
仕事でもプライベートでも何度も訪れています。
沖縄料理も好きで、ゴーヤーチャンプルは自分でもよく作りますし、お店でも注文します。今回はまだ知らない沖縄料理と出会えたらいいなという気持ちと、美味しい沖縄料理をみなさんと一緒にたくさん食べたいなと思います。

猪野寛大役・中原丈雄 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

養豚を仕事とする設定に先ずはうれしく思います。その従事者というだけで人間が想像できて、生活や人生観が見えてくるようです。
豚と沖縄の結びつきを思うと、沖縄料理に豚は欠かせない食材ですから、私の育てる豚たちが主人公に大きく関わってくるのではと、今から楽しみです。豚の香り漂う、混じると何処に私がいるのか判らない、そんな男を創れたら。
役名が良いですね。「猪野寛大」…猪のように力強く、心が寛大な男なのでしょうね。役が判ったので後は台詞覚えるだけだ。脳内は人間にならねば。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『どんど晴れ』、『おひさま』、『花子とアン』、『なつぞら』と振り返れば演じた役の其々が懐かしい想い出です。『どんど晴れ』は今回の演出・木村隆文さんとの最初で『なつぞら』に続きました。
草刈正雄さんとの『真田丸』も木村さん演出で、『なつぞら』で又再会。私的後半ですが、熊撃ちに山に入り鉄砲を撃つシーンがあります。大好きなシーンです。スモークマシンが壊れ、殺虫剤スプレーをカメラ前で流し撮りました。
思い出すだけで気持ちが和み、余りに懐かしいのでその場所を改めて探し見たほどです。そんな想い出の創れる『ちむどんどん』になると良いナァと思うこの頃です。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

僕の1つ2つ上の先輩まで沖縄へはパスポートが必要で、高校の修学旅行で行く先輩達からパスポートを見せてもらったりしました。
その後、劇団時代に毎年の夏を合宿と称し演出家と何人かでひと夏を沖縄で過ごしました。恩納村での毎日の暮らしは学ぶことが大変多くあり、青春時代のこれらの経験はまた自身の大事な一部分です。
何を食べても美味しく、目に触れる多くのものが素晴らしい文化芸術で、それらが沖縄のまたひとつの魅力となり、財産に成っていると思っています。

田良島甚内役・山中崇 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

まず、気になったのがその個性的な名前です。田良島という姓は全国でおよそ110人ほどしかいらっしゃらないようです。鹿児島に名字の由来があると言われています。
そして名は甚内。田良島甚内。名は体を表すというように、なかなかに一筋縄では行かないキャラクターになるのではないかと予感しています。
作品をより豊かにできるように、『ちむどんどん』の世界をタラシマと共に歩んでいきたいと思います。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『ごちそうさん』、『半分、青い。』、『エール』と過去に3作品出演いたしました。
どの作品も思い出深いのですが、中でも『ごちそうさん』はおよそ10か月ほどの長い期間、室井幸斎役として作品に携わることができました。
ひとりの人物を長く演じるということの醍醐味を感じられた作品であり、それが自分にとってとても大きな経験となりました。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

俳優を志すきっかけとなったのが、高校時代の文化祭で舞台に出演した(させられた)ことなのですが、その時に演じた役がキジムナーという沖縄のガジュマルの木に棲む妖怪でした。
キジムナーはAからHまでいて、僕はFでした。「25年以上先だけど、朝ドラで沖縄にまつわる作品に出演するよ」と伝えたら当時の僕はどんな顔をするだろう、そんなことを考えました。

平良多恵役・長野里美 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

平良多江さんは私と同じ横浜生まれで沖縄ことばはしゃべれません。けれど夫と共に暢子たち沖縄県人の面倒を篤く見る、いわば「東京のおっかさん」。夫の過去に何やら感じたりしつつも、夫を立て(素の私が苦手とするところですが…笑)、にぎやかに明るい家庭を作って行きたいと思います。
暢子が慰められ、元気づけられ、時には泣けるような、そして全国の若い人から「あんな人たちが傍にいてほしい!」と思われるような素敵な県人会を、そしてそんな県人会を支える多江さんを目指します!

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

朝ドラはずっと前に、『ファイト』という番組にゲスト出演させていただいたきりで、レギュラーは初めてです。ですが、朝ドラ出演は役者になったころからの夢だったので、本当にうれしいです。
特に、ヒロインが東京に出てきてからの「東京のお母さん」役とあらば、もう何が何でも「素敵な頼れる(時々はっちゃけ)お母さん」をやらせていただきます!!! おかげさまで親孝行もできそうです(笑)。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄は本島に行ったことがなく、宮古島に一回行ったきりなんです(泣)。海がとてもきれいで静かで感動しました。娘が3歳未満のときに連れていったのですが、とても楽しそうで、そのすぐ半年後、また友人家族に誘われたのですが、私だけ仕事で同行できなかったことがありました。
娘は人見知りのピークでしたから、当然私が行かなければ行かないと言うだろうと思っていたら、1回目の宮古島の記憶が半端なく良かったらしく、いつもなら泣いて私から離れないのに、私の顔も見ずにさっさと出かけて、旅行中も電話しても出てくれませんでした。そのくらい楽しかったようです。
幼い子をそんなふうにさせる宮古島ってすごい魅力なんだなと思っていました。食べ物は、ありきたりに「ソーキそば」と「海ぶどう」しか覚えていません(笑)。この二つは東京にいても、時々とても食べたくなります。

矢作知洋役・井之脇海 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

矢作は人付き合いが苦手で、不器用で頑固な“世渡り下手”な人物。第一印象は良くない印象を持たれやすい矢作ですが、接していくうちに何故か放っておけなくなってしまう、噛めば噛むほど味が出るタイプだと思います。
観ている方に、矢作のひねくれた言葉の裏にある真意や、台本に描かれていない人生を想像して、噛むように矢作を味わっていただけたらうれしいです。魅力的な人物になるように頑張ります。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『ごちそうさん』と『ひよっこ』に続き3作目の朝ドラ参加になります。出演するたびに知り合いから連絡が届いたり、街で声をかけていただく機会が増えたりして、たくさん方に愛されているんだなと改めて感じます。
どちらの作品も僕の役者人生の中で、大事な転機となった作品なので、『ちむどんどん』も全力で取り組みたいです。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄の海や空はものすごく青いのですが、僕の中ではそれを通り越して「透明」なんです。そんな透きとおった場所に足を運ぶと、邪念や凝り固まった考えが削ぎ落とされて、真っさらになれます。定期的にリセットしに行きたくなる場所です。
ちなみに沖縄で一番好きな場所は、竹富島の西桟橋で、SNSのアイコンも竹富島の海に行ったときの写真です。

大野愛役・飯豊まりえ コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

初めて連続テレビ小説に出演させていただいたのは10代の頃でした。あの頃にしかできなかった経験や、見ることができた景色が今の私に繋がっています。ご縁に感謝し、真摯に大野愛さんと向き合っていきたいと思っております。
当時はまだ多くなかった女性の新聞記者ということで、意志を持って仕事をしていくという部分は、自分の気持ちとしても通ずるものがありますし、当時の社会の中でそれを決断していく彼女の心の動きも丁寧に演じられればと思っています。今から出演者の方々とのお芝居がとても楽しみでしかたありません。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

『まれ』で土屋太鳳さん演じる希(まれ)に弟子入りをする見習いパティシエ役でした。能登ことばが難しかったですがとても可愛くて、たまに今でも日常で使っちゃいます!

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

海や緑がとても美しく、島の人もゆったりとのんびりして、なによりご飯が美味しいイメージです。

金城順次役・志ぃさー(藤木勇人)コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

今回は「あまゆ」という沖縄食堂兼飲み屋の店主ということで、「あまゆ」(あま世。甘い世のことで、沖縄方言で、苦しいことのない世界のこと)は苦労の末つかむ幸せという感じなので、訪れるお客達と苦楽を共にしながら娘と一緒になって、日々鶴見の中の沖縄で沖縄出身者に憩いの場所を提供する店としての役目を果たせればと思っております。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

2001年『ちゅらさん』では沖縄居酒屋「ゆがふ」の店主役でした。その際は、都会の中のオアシスのような沖縄居酒屋でしたが、今回は沖縄食堂兼飲み屋の「あまゆ」。
時代的に「ゆがふ」より古く、沖縄タウン鶴見にあるのでももっと濃い沖縄になりそうですね。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

話題に事欠かない沖縄ですが、職業柄私には物語の島という印象です。私は沖縄本島生まれ育ちですが、個人的には離島が大好きで、面白い話もいっぱい転がっています。
歳を取れば取るほどに家庭料理的郷土料理が一番の味ですね。芸能は創作沖縄落語普及活動で奮闘中です。

平良三郎役・片岡鶴太郎 コメント

◆演じる登場人物の印象とその役を演じることへの意気込み

上京してきた沖縄県民のためにいろいろと世話役を担い、面倒みがよい沖縄県人会の会長。何かトラブルがあれば県民の盾になるという男気のある人物です。
堅気やアウトローな面、シリアスな面、コミカルな面。さまざまな一面を持ち合わせ人生の歩みのなかで、矛盾というものが出てくると思います。その矛盾をうまく結合させて生きていく術を持っている男だと伺っております。
その矛盾の結合をうまく表現する人物を演じたいと思っております。

◆連続テレビ小説(朝ドラ)について

朝ドラは国民的ドラマだと思います。野球やボクシングで例えたら「日本シリーズ」、「世界タイトルマッチ」。そのリングに立って表現するという思いです。

『チョッちゃん』『春よ、来い』『梅ちゃん先生』『とと姉ちゃん』過去、素敵な作品に出させていただいておりました。また新しいキャラクターで日本の朝のお茶の間を明るくできたらと思っております。

◆沖縄の印象と好きな沖縄の場所・食べ物・芸術

沖縄の印象は「ちょっちゅね」です(笑)。
沖縄のヒーロー具志堅さんとは長い付き合いです。4月には浦添市美術館で展覧会も行わせていただきその際、現地にてシーサーを描くというアートパフォーマンスを行いました。
いつか、沖縄の青いキレイな海で沖縄の楽器三線を弾いてみたいと思っております。

番組情報

連続テレビ小説『ちむどんどん』
2022年春放送スタート
NHK総合ほか
毎週月〜土曜日 前8・00〜8・15ほか

©NHK