黒島結菜「自然の流れだけに頼った伝統農業をリサーチしています」WOWOWオリジナルドラマ『世にも奇妙な君物語』

特集・インタビュー
2021年03月05日

直木賞作家・朝井リョウの同名小説を映像化したWOWOWオリジナルドラマ『世にも奇妙な君物語』。全5話で描くオムニバスドラマの第1話「シェアハウさない」で、取材のため、謎めくシェアハウスに住み込む主人公・浩子を演じた黒島結菜さんにインタビュー。本作の見どころや個人的にリサーチしたいことなどを聞きました。

◆脚本を最初に読んだ時の率直な印象は?

読みながら、「何かあるな、何かあるな」と感じつつ、あまりに衝撃的なラストに驚いてしまいました。突然、ズドーン! と落とされた気持ちになりましたし、これを現場で撮影するのかと思うとちょっと気が重くなったりしました(笑)。

◆「桐島、部活やめるってよ」「何者」など、これまで映像化された朝井リョウさんの原作との印象の違いはありましたか?

朝井さんの作品は、10代から20代にかけてのキャラクターが等身大の姿で描かれていることもあり、誰かしらに共感できる印象がありました。そのため、その世代の気持ちを代表している印象が強かったです。「シェアハウさない」で私が演じた浩子など、どこかにいそうな普通のキャラクターに見えていました。そんなリアルさと、どこかファンタジーの間で進んでいくストーリーのように思えました。

◆今回演じられたフリーライター・浩子に対する印象は?

浩子は過去のトラウマを抱えながらも、それを乗り越えていて、同じ経験をした人たちを助けたい気持ちも強い。そんな自分のやるべきことを分かっている強い意志を持った女の子だと思いました。その一方で、自分の興味があるものに進むと、周りが見えなくなってしまうところがあり…。衣装合わせでは、首元が大きく空いていて私が思っていたより女性を強調した服装だったことが、ちょっと意外でした。

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