鈴木亮平「MERの7人がそれぞれカッコいいヒーローに見えたら」『TOKYO MER』制作発表

ドラマ
2021年07月01日

『TOKYO MER~走る緊急救命室~』制作発表会見

7月4日(日)にスタートする鈴木亮平主演の日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系 毎週(日)後9・00~9・54)の制作発表会見が行われ、主演の鈴木のほか、賀来賢人、中条あやみ、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子が登壇した。

会見は、劇中に登場するTOKYO MERの本拠地“TOKYO MERガレージ”から配信。本作のために改造された特殊大型車両“ERカー”の前での会見について、主人公・喜多見幸太を演じる鈴木は「いやー、うれしいですね。やっとこの日が来たかという感じ。ずっとこの子(ERカー)と一緒に戦ってますので。会見できるってところまで来たってのもうれしいですし、ERカーと一緒だっていうのがもう感無量です」と笑顔。しかし、「誰もいないのあんまり慣れてなくて…どこ見ればいいのかなって(笑)」と、リモート会見に戸惑っている様子を見せた。

続いて賀来も役説明をし始めたが、突然沈黙。これにすかさず鈴木が「ね! なんか不思議な感じだよね(笑)」と共感していた。

鈴木は、自身をイメージして当て書きされたという喜多見のキャラクターについて「喜多見は医療に関しては本当に経験豊富なスーパードクターなんですけれども、普段は頼りないというかヘラヘラしてるんです。台本を読んだ時、僕はそういうイメージなのかなと(笑)。脚本家の黒岩(勉)さんが『自分はリスクを背負って人を助ける、ヒーロー感を描く上でアベンジャーズのようなチームにしたい』とおっしゃられていました。僕たちMERのチームも7人がそれぞれカッコいいヒーローに見えたらいいなと思いながらやっています」と語った。

鈴木の“ヘラヘラ説”に反応を見せた菜々緒は、司会から理由を聞かれると「私の中では鈴木さんはちょっと抜けている感じがして…」と語り、中条も「女性チームがギャップ萌えと言っているイメージがある」と同調。菜々緒は「そういったおちゃめな感じが喜多見先生と共通する部分だと思います」と役柄との共通点を指摘した。

厚生労働省の官僚であり医師という医系技官・音羽尚を演じる賀来は「かなり特殊なポジションらしく僕も知らなかったんですけれど、そういう方が実際にいらっしゃるみたいなんです。医療をより多くの人に広めるために考える厚労省と、MERの喜多見先生のように目の前にいる人を助けるために全力を尽くすという、真逆の考えを持った二つの組織に属してしまっているのが音羽さん。国からはMERを潰せと言われているし、でもMERにいて実際に喜多見さんの命を救う姿を見て感化されてもいくし。板挟みで常に揺れ動いているという、演じていてつらい時もある役ですね」と語った。

研修医の弦巻比奈を演じる中条は、危険な現場に駆け付けるMERチームの結束力について「現場で救助するシーンは本当に大変で、みんなでヒーヒー言うくらい大変。ですが、カットがかかった瞬間に、仲良く明るく力を合わせて頑張ろうというチームなので、本当に温かい現場ですし、最高の皆さんと一緒に頑張らせていただいてるなって思っていて。特に女子チーム仲の良さっていうのはすごいなって思いますね」と。

一方の男子チームについて問われると、鈴木と賀来は“手押し相撲”をしていると返答。賀来は「番組で“手押し相撲日本一”っていう称号を頂いて、亮平君が10年間で一度も負けたことないというので、じゃあやってみようと番組で対決をして。その話をしてると現場の佐野勇斗君が俺も負けたことないっすって言いだして、今現場で毎日一回は手押し相撲やるっていうことが起こっています」と裏話を明かした。

都知事・赤塚梓を演じる石田は、TOKYO MERチームと撮影がなかなか被らないことを明かし、「今日すごく久しぶりにみんなに会って寂しいなと思って。今も全然ついていけないんですけど…でもこのまぶしい人たちをモニターを通して見てるんです。これから絡んでいくので、楽しみにしていてください」と語り、すかさず賀来が「ぜひ手押し相撲していただいて」と提案すると「はい、ぜひ」と苦笑い。

看護師の蔵前夏梅を演じる菜々緒は「夏梅は自らMERの看護師に志願して、喜多見先生の右腕になるようなすごくできる女性。医療リハーサルが本当に大変なんですけど、必死にしがみついて頑張りながらやっております。皆さん期待しておいてください」とアピール。

本格的な救命医療を再現をするために、入念な医療リハーサルを行い、現場で働く医療監修の先生からも指導を受けたという菜々緒は「本当に1秒たりとも無駄にできない状況の中、一丸となってやらなきゃいけないっていう。そういう状況っていうのはリハーサルをしていても力が入ってめちゃくちゃ疲れるんです。これを毎日やられている医療従事者の皆様のすごさを身に染みて体感するっていうのもありますし、これは並大抵の人じゃできないなっていう気持ちがすごくありますね。精神的にも肉体的にも本当に大変です」と医療従事者に敬意を表した。

循環器外科医・高輪千晶を演じる仲は、本格的な医師役は本作が初。そんな中、世界でも名高いスペシャリスト役を演じるということで「台本を頂いただけだと何を言っているのかが全く分からなくて、まずそこから勉強だったので、時間がかかりますよね。普通の日常会話ではないのでそこがまず難しいです」と苦労を明かした。

すると、菜々緒が「鈴木さんが本当にかまないですし、ほとんどNG出さないんです。恐ろしいくらいのカタカナとかも出てきますし。聞いたことない薬剤の名前とか手術名が出てきて、なおかつ緊迫した状況なのですごく早口なんですけど、鈴木さんはすごいです」と称賛した。

会見後半では、7月7日に迫る七夕にちなんでキャストがそれぞれの短冊を披露することに。鈴木は「全ての傷病者を救えますように」。賀来は「チーム全員で無事にクランクアップします」。中条は「みんなの願いが叶いますように♡」。菜々緒は「この作品に関わる全ての人が健康でありますように」。仲は「みんなのマスクをとったニコニコの笑顔が早くたくさん見れますよーに♡」。石田は「1日も早く世界中を行き来できるようになりますように!!」とそれぞれの願いを短冊に託した。

最後に鈴木が「TOKYO MERは架空の医療チームなのですが、その裏にあるテーマは医療従事者の方々、そして救急に携わっている方々、救命医療に携わっている方々、その全ての方々への感謝です。フィクションにしか伝えられないものもあると思っています。とにかく、最初の15分を見ていただければ目が離せなくなります。僕たちの伝えたい思い、本気が分かっていただけると思います」と締めくくった。

なお、会見で披露されたキャスト陣の短冊は、赤坂BizタワーSHOPS&DINING アトリウム二階展示スペースで開催中の「TBS夏ドラマ展」で7月7日(水)まで展示される。

日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
TBS系
2021年 7月4日(日)スタート
毎週日曜 後9・00~9・54
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