『科捜研の女』シーズン21始動 沢口靖子「元気や勇気、希望をお届けできたら」【第1話あらすじ】

ドラマ
2021年09月09日

『科捜研の女season21』

沢口靖子主演ドラマ『科捜研の女』(テレビ朝日系 毎週(木)後8・00~8・54)の第21シーズンが、10月から2クールにわたって放送されることが決定した。

『科捜研の女』は、京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口)を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが法医、物理、化学、文書鑑定などの専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描いた人気シリーズ。1999年のスタート時から根強い人気を誇り、長寿シリーズとして現行の連続ドラマ最多シリーズ記録を更新している。

新シーズンでは、初回からマリコに警察庁への異動話が浮上するという重大局面を迎えることが判明。さらに胸を鮮血に染めて倒れるマリコの姿が映し出されるティザー予告映像も解禁された。

また、公開中の映画「科捜研の女-劇場版-」で大反響を巻き起こしたキャラクターがゲストとして続々登場する。第1話は、マリコの別れた夫・倉橋拓也(渡辺いっけい)。約20年ぶりに登場した映画では、マリコ、土門薫刑事(内藤剛志)と“奇跡の3ショット”を披露し、ファンを騒然とさせた倉橋が、テレビシリーズでマリコにさらに接近する。実は、倉橋がマリコに異動を持ちかけた張本人で、自らが室長を務める警察庁“刑事指導連絡室”に、マリコを引き抜こうとしていた。

そして真相解明のためなら向こう見ずに行動するマリコと、演じる沢口の真摯さがシンクロし、これまでも奇跡的なカットが多数誕生した“衝撃的なマリコのワンカット”も継続へ。第1話に出現するのは、マリコが検視するのではなく“検視される”側になるというシリーズ初の驚きのシーン。第2話以降も「マリコのラーメン大食い選手権!?」「マリコ、ピアニストに挑戦!?」「マリコが土門の靴磨き!」など、いまだかつて見たことのないマリコの姿がドラマを盛り上げる。

さらに、舞台となる観光地・京都の魅力も発信していくほか、科学捜査の醍醐味である最新科学ギミック&新鑑定アイテムも続々登場する。

沢口靖子 コメント

◆新シーズンの始動に向けた、今のお気持ちを教えてください。

20周年の集大成として臨んだ劇場版が無事公開され、『season21』という新たなステージに向けて出発する、勢いに満ちた気持ちです。シリーズ史上最強の敵に立ち向かった映画を経て、マリコの真実を追求する姿勢に変わりはありませんが、今回のシーズンではキャリアを積んだマリコの“余裕”を表現できたら、と思っています。

◆最新シーズンの見どころを教えてください。

渡辺いっけいさん演じるマリコの元夫・倉橋拓也をはじめ、『season21』には劇場版に登場したキャラクターが再び姿を現して、『科捜研の女』の世界に波乱を巻き起こしていきます。マリコも対峙する相手によって、さまざまな表情を見せていきます。ゲストたちが作品の世界観にどんな影響を与えるのか、ご期待ください。

◆沢口さんが考える、初回の見どころは?

第1話では劇場版に続き、元夫・倉橋拓也が登場し、マリコと土門刑事と“拓也さん”の3ショットが見どころとなっています。撮影では、いっけいさんと相談してアドリブでハンカチを使ったお芝居を加えました。元夫婦だからこそのやりとりになっていると思いますし、マリコが最終的に選択するのは“どちら”なのか…ぜひ楽しみにしてください。

◆視聴者にメッセージをお願いいたします。

劇場版という大きな節目を経て、『season21』という新たなステージが始まります。『科捜研の女』ならではのバラエティー豊かな、まるでレインボーカラーのようなエピソードがそれぞれバージョンアップしていますので、ぜひご期待ください。
今、ドラマの現場では、新型コロナウイルスへの対策を徹底して撮影に臨んでいます。視聴者の皆さんにドラマを通して少しでも元気や勇気、希望をお届けできたらうれしいですし、コロナ禍でのエチケットをみんなで守り、明るい未来を信じてこの状況を乗り越えたいですね。

<主な登場人物>

■榊マリコ/沢口靖子
京都府警科学捜査研究所、通称“科捜研”の法医研究員。科捜研の名物研究員として知られている。科学捜査には信念とプライドを持っているが、若い頃のように科学を過信することなく、真理は科学を扱う人間にかかっていることも学習している。独身だが、実は一度結婚していたことがある。土門とは強い絆で結ばれており、互いに信頼しあっている。

■土門薫/内藤剛志
京都府警捜査一課の刑事(警部補)。一匹狼的な性格で、団体行動が苦手。直情的に突っ走ることが多い。上からの指示を待たずにマリコと捜査に走り、藤倉刑事部長から苦言を呈されることもしばしばだが、やり方を変える気はない。妻とは死別。かつての部下の殉職に責任を感じ続けている。

■風丘早月/若村麻由美
洛北医科大医学部病理学科法医学教室の教授。一男一女の母。のんきで陽気な性格。マリコとは同世代ということもあり、仕事以外でも何かと相談に乗っている。性格も私生活もマリコとは正反対だが、仕事に関しては、よいパートナーシップで結ばれている。

■宇佐見裕也/風間トオル
科捜研の化学担当。狭き門の中途採用試験に合格、採用された。以前は国立航空科学研究所の技官として、航空及び空港テロに備えた爆発物および化学兵器の防犯・研究をしていた。気象や海洋など航空安全に関わる知識も豊富。マリコのよきアドバイザー。

■藤倉甚一/金田明夫
京都府警刑事部長(警視)。以前は鑑識畑ひと筋、筋金入りの現場第一主義の鑑識員だった。頑固で、曲がったことが嫌い。人にこびたり、愛嬌を振りまいたりなどは絶対にしない。以前は「科捜研はあくまで裏方であるべき」と考え、捜査に過度に介入するマリコの行動を厳しく非難していたが、最近は一定の理解を示すようになった。

■日野和正/斉藤暁
科捜研所長。文書鑑定担当(筆跡、印影、写真複製物等によって印字された文字の識別。偽造通貨鑑定等)。もともと警視庁科捜研にいたが、京都府警からの要請で異動してきた。そのため、妻子は東京在住で京都に単身赴任中。一見いいかげんだが、意外に正義感も強く、情にもろい。過労で仕事中に倒れて入院して以来、科捜研メンバーの働き方に気を配っている。

■橋口呂太/渡部秀
科捜研の物理担当(銃器鑑定、機械・建造物の破損。交通事故解析など)。
天真爛漫で愛嬌がありオシャレ。敬語が使えず、誰に対しても“タメ口”を利くなど、社会常識に欠ける部分もあり、日野所長や亜美にしばしばたしなめられる。その一方で、マリコに“ムチャぶり”された大量の鑑定を睡魔と戦いながら、徹夜でやり遂げる根性もある。

■涌田亜美/山本ひかる
科捜研の映像データ担当。童顔で飾り気のない風貌で、気がつくと毎日同じ服を着ていたり、平気で科捜研に泊り込んだりと、まったく女性らしさを感じさせないキャラクター。性格は天然を通り越しており、空気の読めないタイプ。だが、見た目の頼りなさとは裏腹にデジタルスキルは高く、映像関連のデータ分析や解析能力も並はずれている。

■佐伯志信/西田健
京都府警本部長。事なかれ主義で、波風を立てることをよしとしない。何よりも警察の面子にこだわり、その徹底ぶりがコミカルに見えることすらある。

■蒲原勇樹/石井一彰
京都府警捜査一課で土門と行動を共にする若手刑事(巡査部長)。かつては組織犯罪対策課におり、強引な捜査手法で知られる落合佐妃子警部補に心酔していたが、マリコや土門と捜査を共にするうち、真の正義について考えるようになった。刑事としては優秀でクールでとっつきにくいタイプだが、子供のいたずらに引っかかってしまうなど素直な一面も。

<第1話あらすじ>

榊マリコ(沢口靖子)に思いがけず“異動話”が舞い込んだ。警察庁で“刑事指導連絡室”室長を務める元夫・倉橋拓也(渡辺いっけい)が、刑事講習で科学捜査を教える専門指導官に、マリコを推薦したのだ。もし選ばれたら警察庁、つまり東京に出向となる…。科捜研の仕事を天職と思う一方、20年以上培ってきた科学捜査の経験を若い世代に伝えることにも価値があると考え、マリコは迷う。
その倉橋が突然、マリコに相談を持ちかけてきた。実は数日前、倉橋の同僚が京都出張中に雑居ビルの非常階段から転落死。事故として処理されたにもかかわらず、庁内には箝口令が敷かれたという。不審を抱いた倉橋は友人の死の真相を明らかにしたいと願うものの立場上、動くこともできず、マリコに捜査を頼みたいと話す。
科捜研所長・日野和正(斉藤暁)は正式な要請がない以上、協力できないとくぎを刺すが、マリコはさっそく土門薫刑事(内藤剛志)や蒲原勇樹刑事(石井一彰)を巻き込んで捜査を開始。蒲原が所轄署から入手した調書によると、倉橋の同僚は雑居ビル内にあるガールズバーを訪れ、トイレと間違えて非常階段のドアを開け、そのまま足を滑らせて転落したとされていた。また、遺体の所持品からスマートフォンが消えていたことが判明。正体不明の目撃者が公衆電話から119番通報していたことも分かった。
蒲原と共に転落現場を訪ねたマリコ。手がかりを求めて非常階段を調べたところ、わずかな繊維片を見つける。ところがその直後、マリコは怪しげな男たちに拉致されてしまう。

『科捜研の女season21』
2021年10月スタート
毎週(木)後8・00~8・54

<スタッフ>
ゼネラルプロデューサー:関拓也(テレビ朝日)
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
監督:田﨑竜太、兼﨑涼介ほか
脚本:戸田山雅司、櫻井武晴ほか
制作:テレビ朝日/東映

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