二宮和也&有村架純が兄妹役で共演!“鳥肌もの”なイタリア語でのせりふや歌唱シーンも

ドラマ
2021年11月17日

監督・馬場康夫 コメント

◆ドラマ化のきっかけ

25年以上前のことですが、私のイタリア人の友人からこの潜水艦の話を聞きました。その話がとても面白くて。潜水艦で潜っている間に敵と味方がひっくり返っちゃったなんて、「そんなことあったの!?」と一気に引き込まれました。しかも、食べて、歌って、恋して、人生を謳歌する国民性のイタリア人が、よりにもよって大日本帝国海軍という厳しい世界に放り込まれてしまったというのも皮肉ですよね。そこからさまざまな方に取材し、アベーレのモデルになった方の奥様の話も聞きました。第二次世界大戦中のイタリア人がどういう生き方をして、何を考えていたのか。取材を重ねるたびに、「これはドラマになる」と確信しましたし、なにより実話がベースになっていることがこのドラマの最大の魅力になっていると思います。

◆二宮さんについて

ひと言でいうと、彼はプロですね。とても頭がいい人だし、撮影中、「ここってこうするのはどうでしょうか」と提案をいただき採用したシーンもあります。二宮さんがイタリア語のせりふを言うシーンがあるのですが、すごく上手で。何よりイタリア人がビックリしていましたから(笑)。かなりの長ぜりふでしたが、完璧な発音とエロキューション(発声法)で、通訳のイタリア人たちが「完璧だよ」と感心していました。お世辞抜きで鳥肌ものです。イタリアの歌を歌唱するシーンも素晴らしいので楽しみにしていただきたいですね。

◆今作の見どころについて

第二次世界大戦の途中でイタリアと日本が敵対する国同士になったという事実は案外知られていないかもしれませんし、そんな状況下での、イタリア人と日本人の交流をテーマに描く作品はあまりないのではないでしょうか。イタリア語のセリフもありますし、イタリア人のキャストも多く出てきますので、全編を通じてイタリアのカラーが出ています。そして、日本人の規律正しさや清潔さなど、海外の目を通じて日本の良さを発見する作品でもありますので、来年のお正月、たくさんの方に見ていただけたらうれしいです。

あらすじ

1943年9月、太平洋のど真ん中、潜水艦コマンダンテ・カッペリーニ号が日本へ物資輸送のために向かっていた。出発時は日本と同盟を組む枢軸国だったイタリアだが、カッペリーニ号が出航した後、イタリアは連合国側に寝返っていた。乗組員のイタリア人・アベーレ、シモーネ、アンジェロは渡航中にまさかイタリアが日本の敵国になっていることなどつゆ知らず、日本から大歓迎を受けると期待に胸を膨らましていた。ところが、長旅を終えようやく日本に到着した3人を待っていたのは鬼の形相をした日本海軍少佐・速水洋平(二宮和也)だった。速水はカッペリーニ号を戦闘用に武装し直して帝国海軍に編入させる計画を立て、その艦長の座につくことになる。そして、操艦する乗組員として、捕虜になったアベーレ、シモーネ、アンジェロが採用される。一方、ひょんなことから、妹の早季子(有村架純)はそんなイタリア人たちの面倒を実家の旅館で見ることになるが、アベーレが早季子に一目ぼれしてしまい、この恋沙汰が速水の逆鱗に触れることに…!

番組情報

新春スペシャルドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』
フジテレビ系
2022年1月3日(月)後9・00~11・30
出演者:二宮和也、有村架純 他

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/DramaCappellini/index.html

©フジテレビ

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