綾野剛が語る今夜放送『アバランチ』の見どころ「第8話には勝敗以上の物語があります」

ドラマ
2021年12月06日

羽生誠一役・綾野剛コメント

◆第8話では、再びアバランチと極東リサーチの対峙が描かれます。極東リサーチという存在について、綾野さんはどう捉えていますか?

アバランチには、「バレるな、殺すな、裏切るな」という掟がありますが、「バレるな」は、あくまでも国民に対してであり、実態が見えないことや、アバランチマスクの中身の人間性を認知させないことでイメージやパブリックに支配されない、理念だけがストレートに伝わるための匿名です。
いっぽうで、特定の人物にはむしろ実態をさらけ出すように「匿名であることで、特定の人物だけに認知させる」というメッセージを込めています。この匿名性の受け取り方のギャップこそが、アバランチが目的としていた構図です。
だからこそ、アバランチはその特定の当事者たちに向き合い、対峙するなどして“現実”の存在として活動してきましたが、極東リサーチは真逆の”仮想”の存在。大山の大義の擬人化。そのため実像や実態がないのです。人間的感情が読み切れず、なにより守るものがないからこその強さがあります。
1人ひとりの戦闘での敗北や仲間の死ですら、全体の目標にとって勝ち負けの要素にならない、すなわち勝敗の概念がない相手というのは“勝負にならない”という意味で果てしなく強い。人間的で、現実的で、それぞれを生きるアバランチにとっては対極の存在で、最凶の敵だと思います。

◆第8話はついに羽生が大山と対峙します。それぞれに掲げる正義がある中で、さまざまな展開が待ち受ける回になりますが、視聴者にメッセージをお願いします。

「犠牲になっていい命なんて一つもない」。角度が違うだけで、善と悪の戦いでも勧善懲悪でもありません。角度の違いで、山守や羽生が、もっと言えばアバランチが大山のような怪物になっていたかもしれない。
ヤクザとの戦いから、官僚や大臣との戦いを経ても、「常に自分は紙一重」と自問自答し続けながら羽生を生きています。そして、それは大山も同じなのかもしれません。だからこそ、それぞれの正と義が拮抗し琴線に触れ合うのです。
第8話には勝敗以上の物語があります。ぜひ、目撃してください。

第8話あらすじ

牧原(千葉雄大)が大山(渡部篤郎)直轄の秘密組織・極東リサーチによって拘束された。動揺する山守(木村佳乃)が次の手を考えているところへ大山が現れ、山守は身動きがとれなくなってしまう。
さらに、アバランチの名を語る偽の集団が新たな予告動画をアップ。それは、山守や西城(福士蒼汰)がいるイベント会場の爆破をにおわせる内容で、リナ(高橋メアリージュン)たちはアバランチを呼び寄せるための大山のワナだと勘ぐるが、それでも、テロによって人命が奪われることを避けたい羽生(綾野剛)は、急いで会場へ向かう。
爆破予告時間が迫るなか、西城と打本(田中要次)は会場に仕掛けられた爆弾を探し、羽生とリナは牧原の救出を急ぐ。いっぽう、大山からある動画を見せられた山守は、映像を見て思わず息をのんで…。

第8話予告映像URL

https://youtu.be/GSENHIIImLQ

番組情報

『アバランチ』
カンテレ・フジテレビ系全国ネット
毎週月曜日 後10・00~10・54

WEB

公式HP:https://www.ktv.jp/A/
公式Twitter:https://twitter.com/avalanche_ktv
公式Instagram:https://www.instagram.com/avalanche_ktv/

©フジテレビ

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