吉高由里子&北村匠海が大石静脚本で10歳差のピュアな恋『星降る夜に』テレ朝新ドラマ枠で23年1月期放送

ドラマ
2022年07月23日
『星降る夜に』左から)吉高由里子、北村匠海©テレビ朝日

吉高由里子が2023年1月スタートの『星降る夜に』(テレビ朝日系 毎週火曜 午後9時~9時54分)で主演を務めることが決定。大石静が完全オリジナルで脚本を手掛け、北村匠海が共演する。

10月から新設されるテレビ朝日の火曜午後9時の新ドラマ枠。第1弾の『科捜研の女 2022』に続く2023年1月クールは、吉高由里子×北村匠海×脚本・大石静という布陣で、完全オリジナル作品となる大人のピュア・ラブストーリーを送る。

主演を務める吉高は、ゲスト出演した『時効警察』(2006)、『PS-羅生門-』(2006)以来、約17年ぶりにテレビ朝日のドラマに凱旋。2024年放送のNHK大河ドラマ『光る君へ』で主演の座も射止めた吉高が、満を持してテレビ朝日連続ドラマ初主演を飾る。

吉高の相手役で出演する北村は、自身のドラマ出演作では希少なピュア・ラブストーリーに真っ向から挑戦。さらに吉高主演の『光る君へ』の執筆も決定している恋愛ドラマの名手・大石が、2人の魅力を最大限に引き出し、乾きがちな大人の心を潤す新たなオリジナル恋愛ドラマを創出する。

本作では、のどかな海街の病院で働く35歳の産婦人科医・雪宮鈴(吉高)と、高齢化社会となった日本で注目を集めている職業・遺品整理士として働く25歳の柊一星(北村)という、命の始まりと命の終わりをつかさどる2人が、ひたむきな10歳差恋愛を育んでいく。

鈴は、新たな命の誕生という輝かしい瞬間に真摯に手を差し伸べる一方、窮屈で息苦しい社会の中で心がすり減り、誰に弱音をはくこともできない“孤独”な女性。必死に勉強して医者になり、努力してお金と地位を手にした代わりに、共に戦った仲間や昔抱いていたはずの熱意や夢は失ってしまっている。「女性の社会進出」と無駄に時代にほめそやされ、かと思えば「上を目指す女は面倒」とむげに扱われ、社会は必ずしも正しい者の味方ではないし、戦っても疲れるだけと学んでいた。そして「辞めたい」と思うほどもう若くはない、今さら熱意あふれた自分には戻れないという、いつの間にやら笑顔も涙もどこかに置いて、死んだ魚のような目で働きながら毎日を消化する現代女性の権化のようなキャラクターだ。

鈴はある日、息抜きのためソロキャンプへ。一人で酒をあおり、燦然と輝く星空を見上げる鈴の元に、何も語らず、自分に向かってカメラのシャッターを連続で切る一星が現れる。しかも一星はいきなり鈴にキスをして…。

そんなドラマチックな出来事を経た翌朝、微妙に記憶のない頭を抱えて目覚め、何か手でサインを伝えて去っていく一星の背中を見送る鈴。ふと現実に戻った鈴は、一星が手話で「おまえのゲロは全部片付けた、バカ女」と悪態をついていたことに気づく。そしてこの出会いは、やがてお互いにとってかけがえのない運命の出会いとなる。

音のない世界を生き、映画鑑賞にキャンプに世界旅行にカメラと多趣味で自由奔放、心のままに人生を謳歌している一星。世界中に友人を持ち、自信に満ちあふれ、どこまでもフラットでコンプレックスもない、10歳歳下で時々妙に強引で子供っぽいものの、目をそらすことのできない輝きを放つ彼に触れ、さまざまな既成概念に押しつぶされて窮屈に生きる鈴の心は、どんどん解放されていく。

本作のメイン監督を務めるのは、映画「白夜行」(2011)や「神様のカルテ」シリーズ(2011、2014)、『にじいろカルテ』などで温かくも美しい世界観を表現した深川栄洋。さらに『民王』シリーズ(2015、2016)や『おっさんずラブ』シリーズ(2018、2019)などの話題作でメガホンを取った山本大輔も監督として参加する。

また、劇中音楽は『アンナチュラル』(2018)や『監察医 朝顔』シリーズ(2019、2020)、『MIU404』(2020)などを手掛けた得田真裕が担当する。

脚本・大石静 コメント

2021年4月期に放送した『あのときキスしておけば』の台本を執筆している頃、貴島(彩理)プロデュ―サーから、この企画をやらないかというお話を頂きました。貴島Pは学生時代に手話サークルに所属されていた経験があり、長い間温めてこられた企画だそうです。私もそれから取材をしたり、音のない世界を経験したりしながら、一緒に物語を作ってゆきました。
当たり前の価値観の向こう側にあるかもしれない“真実”を求めて、ドラマを作っているのだと、私は常日頃から思っています。このドラマは産婦人科医の女性と、遺品整理士の聾の青年のラブストーリーですが、青年は音のない世界に生きているからこそ、逆にのびやかで、感情豊かで、自由な魂の持ち主です。固定観念を鮮やかに飛び超える、10歳年下の青年との出会いによって、ヒロインも閉ざしていた心を次第に解放させ、自分らしさを取り戻してゆきます。
吉高由里子さんとは2度目の連ドラで、この先、大河ドラマもご一緒する予定ですが、彼女は美貌で華やかなだけでなく、孤独な心を胸にしみるリアリズムで表現できる稀有なる女優さんです。この閉塞した時代を生きる“出来る女の孤独”を、今回もしみじみと表現してくれると思います。平安時代に行くとしばらく戻って来られませんので、吉高さんの才能とすてきさを現代劇で思いっきり味わっていただきたいと思いながら書いています。
北村匠海さんとは初めての仕事ですが、「君の膵臓をたべたい」で彼を知った時の衝撃は忘れられません。色っぽさと透明感が同居していて、シビレました。あの映画の頃よりずっと大人になった北村さんが、今回、強気でわがままで、一直線で、既成の価値観を軽々と越えて行く聾の青年を、どのように演じてくれるのか、楽しみにしています。
“命の始まりと終わり”を司る産婦人科医と遺品整理士の、星降る夜の宿命の出会い、そして恋。テレビ朝日火曜9時の“新枠”ということで、2023年幕開けにふさわしい記念すべきドラマとなるよう、頑張ります。このドラマが提示する新しい価値観が、日本の中だけでなく、国境を越えて世界中の方に届くことを祈りながら…。どうぞ、ご期待ください。

番組情報

『星降る夜に』
テレビ朝日系
2023年1月スタート
毎週火曜 午後9時~9時54分

<出演>
吉高由里子、北村匠海 ほか

<スタッフ>
脚本:大石静
音楽:得田真裕
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:貴島彩理(テレビ朝日)、本郷達也(MMJ)
監督:深川栄洋、山本大輔
制作:テレビ朝日 MMJ

番組公式ホームページ:https://www.tv-asahi.co.jp/hoshifuru_yoruni/
番組公式Twitter:@Hoshifuru_ex
番組公式Instagram:@hoshifuru_ex

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