森脇健児が生駒里奈主演『OTHELLO』にゲスト出演!原作脚本・鈴木光司のインタビューも到着

ドラマ
2022年08月10日
『OTHELLO』森脇健児©ABCテレビ

生駒里奈主演ドラマ『OTHELLO』(ABCテレビ 毎週日曜 深夜0時25分~ほか)の第3話(8月21日ほか放送)に森脇健児、第4話(8月28日ほか放送)に原作・脚本を手掛ける鈴木光司の出演が決定。放送に先駆け、両名よりコメントが到着した。

本作は、「リング」「貞子」シリーズで“ジャパニーズホラー”というジャンルを確立した巨匠・鈴木が書き下ろした最新ホラーサスペンス。劇団員たちに巻き起こる疑心暗鬼の渦、友情の裏に見え隠れする嫉妬と復讐など怪奇現象をきっかけに複雑に絡み合う人間模様を描く。

関西の小劇団・ENGINE(エンジン)に所属する主人公・山口麻依(生駒)。東京公演という大舞台に向けていつも以上に稽古に励んでいたが、10年前の公演「DICE(ダイス)」のVHSテープ映像を見た途端、周囲で怪奇現象が起こり始める。SNSでも“ヤギヌマサキ”というアカウントから怪しげな動画が拡散され、「主演を演じると死ぬ」「呪われた劇団」と話題になり…。

このたび第3話に、物語中盤のカギを握る怪しいテレビ局のプロデューサー役として、森脇の出演が決定。怪奇現象の数々が劇団の売名行為になると企む劇団の主宰者・重森(橋本じゅん)は、知り合いのプロデューサー・斉藤(森脇)に「幽霊騒動」を特集してもらおうと依頼。斉藤の登場により、さらなる不可解な現象が巻き起こる。

『OTHELLO』森脇健児©ABCテレビ

ゲスト出演にあたり、森脇は「『こんな人、おったな~』を想定して演じさせていただきました。撮影現場は何度もリハーサル、自主トレをしてお芝居を固め、アドリブなども飛び交う和やかな雰囲気でした」と。

さらに「真夏の夜にホラードラマ『OTHELLO』を見て全身凍りついて下さい。ドラマで怖がるには、素直、謙虚、感謝の気持ちで見るとより一層、楽しく怯えてもらえます」とアピールした。

第4話には、謎の霊能力者役で原作・脚本を手掛ける鈴木がカメオ出演することも明らかに。鈴木が本作の誕生秘話や舞台設定、自身の役柄についてなどを語ったインタビュー全文は、次ページに掲載。

原作・脚本 鈴木光司 コメント

『OTHELLO』鈴木光司©ABCテレビ

◆『OTHELLO』誕生秘話をお聞かせ下さい。

企画は昨年(2021年)。この作品が放送される頃にはコロナ禍も収束して世間は明るいムードになっているだろうと考えていたんです。ホラー作品ではあるけれど、みんなで楽しくなれるような作品にしよう、と。僕は「ホラー」をよくジェットコースターに例えるんですが、傾斜角が急であればあるほど興奮するでしょう? この作品では“怖さと笑い”その感情の振り幅を急傾斜であっちこっちに揺さぶって、観た後には突き抜けたような開放感を味わえる作品を目指しました。ホラーの“あるある”には決して陥らない、新しいホラー作品ですよ。

◆物語は、劇団の稽古場で怪奇現象が起こる…というものですが、この設定というのは

僕自身、作家になる前に劇団で文芸演出部に所属していたんです。そのときの経験がモチーフになっています。実は、登場人物の遠山(須賀健太)は、劇団時代の僕がモデルでもあるんですよ。僕自身は怖い体験をしたことはないんですが(笑)。ただね、劇場や稽古場って怪奇現象の宝庫でもあるんです。逃げ場もないですし、古ければ古いほどいわくつきの話が出てくる…。ホラー作品にふさわしい場所を考えるときに、“暗くて狭い場所”というのがあると思うんですね。それに加えて水気のある場所ということで井戸を舞台に設定したのが「リング」。『OTHELLO』では、逃げ場のない場所ということで劇団の稽古場でさまざまな怪奇現象が起きるという設定にしました。

◆4話のカメオ出演、霊能者・太田無軌道のモデルは?

2000年頃に岐阜で“幽霊マンション騒ぎ”というのがあって、連日のようにワイドショーで取り上げられていたんです。その当時、僕は現地へ取材に行って、住人のみなさんに直接お話を聞いたんですよ。そうしたら、3階のバルコニーにいないはずの人が歩いている影を見たり、いきなりお皿が割れるラップ現象が起きたり…そうした怪奇現象がいろんなお宅で起きている、と。そのときに面白かったのが、全国から霊能者を名乗る人が「我こそは!」と、たくさん集まってきたという話で…。「怪奇現象の原因はこの木だ」と言ってその木を切るんだけど、怪奇現象は収まらない。次に現れた人は「この石が原因だ」と言ってその石を持ち帰るんだけど、また怪奇現象が起こる…。その都度、その霊能者たちは退場させられるんです。そんな霊能者の着想を得て、太田無軌道が誕生しました。

◆お話を聞いていると、時代背景や、鈴木さんのこれまでのご経験といったエッセンスが盛り込まれた作品となりそうですね。

作品というのは、自分の経験から創作の種が生まれるものなので、かなり盛り込まれています。そして、ホラー作品ではあるけど、最終話まで観ていただけると元気が出る作品になっています。『OTHELLO』というタイトルの意味をみなさんそれぞれに感じていただきながら、最後は明るく楽しい気分になってもらえたらと思っています。

番組情報

『OTHELLO』
ABCテレビ(関西)
毎週日曜 深夜0時25分〜
テレビ神奈川(関東)
毎週火曜 午後11時〜
※ABCテレビでの放送後、TVer・GYAO!で見逃し配信

第3話:ABCテレビ 8月21日(日)/テレビ神奈川 8月23日(火)放送
第4話:ABCテレビ 8月28日(日)/テレビ神奈川 8月30日(火)放送

番組公式HP:https://www.asahi.co.jp/othello/

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