車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾、齋田悟司が『オールドルーキー』第7話にゲスト出演【コメントあり】

ドラマ
2022年08月13日
『オールドルーキー』第7話に出演する国枝慎吾と齋田悟司©TBS

8月14日(日)放送の日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系 午後9時~9時54分)の第7話に、車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾、日本車いすテニス界のパイオニアと称される齋田悟司がゲスト出演することが分かった。

本作は、37歳で突如現役引退に追い込まれた元サッカー日本代表の主人公・新町亮太郎(綾野剛)が、サッカー以外のスキルや経験が何もなくどん底に追い込まれる中で、一生懸命に新たな目標に向かって生きるヒューマンドラマであると同時に、もう一度娘が誇れる父親になるために奮闘する家族再生の物語。数々の人気ドラマで丁寧な人物描写と温かい物語を作り上げてきた福田靖が脚本を担当する完全オリジナルストーリーとなる。

8月14日放送の第7話には、2024年パリパラリンピック日本代表候補の車いすテニス選手・吉木修二役で福山翔大、車いすの謎の少女・近藤桜役で池端杏慈、その母・百合子役で野波麻帆、吉木が全幅の信頼を寄せる“メカニック”担当・矢部浩一郎役で津田健次郎が出演する。

『オールドルーキー』第7話に出演する国枝慎吾©TBS

そして新たに、アスリートゲストとしてプロ車いすテニス選手・国枝慎吾の出演が決定。国枝は今年7月に行われたウィンブルドン選手権の車いすテニス男子シングルスで初優勝し、全豪・全仏・全米・全英(ウィンブルドン)の4大大会全てで優勝する“生涯グランドスラム”という偉業を成し遂げた。

さらに、東京2020パラリンピックをはじめパラリンピックで3個の金メダルを獲得しており、車いすテニス男子初の“ゴールデンスラマー”となった。そんな現役選手にしてレジェンドの国枝がどんな役柄で登場するのか注目が集まる。

国枝のほかにも、吉木の対戦相手役で日本車いすテニス界のパイオニア・齋田悟司、吉木のコーチ・岡慎二役で車いすテニスのパラリンピック日本代表の監督として長年チームを率いてきた中澤吉裕が出演。また、吉木を演じる福山の車いすテニス指導を、日本の次世代の車いすテニス競技を担う現役選手の餌取陽太が務める。

『オールドルーキー』第7話に出演する齋田悟司©TBS

吉木の対戦相手役を演じる齋田は、1996年のアトランタ大会から6大会連続でパラリンピックに出場し、2004年のアテネ大会では国枝とペアを組み男子ダブルスで金メダル、そして2008年の北京大会と2016年のリオデジャネイロ大会では同種目で銅メダルを獲得した。50歳にしていまだ現役で日本の車いすテニス界のパイオニアであり、国枝と同じくレジェンドと称えられる存在だ。

吉木のコーチ・岡役の中澤は、パラリンピック・車いすテニス競技の日本代表監督として東京2020でも選手を率いて、金を含む4個のメダル獲得へと導いた。現在は2024年のパリパラリンピックのメダル獲得に向けて全力を尽くしている。

福山に車いすテニスを指導した餌取は、国枝や齋田のように次世代の日本車いすテニス競技を背負っていく選手。福山の車いすテニスを一番近くで見守り教えてきた。日本の車いすテニス界を代表する“本物”たちのバックアップによる、迫力あるテニスシーンに注目だ。

さらに、物語のリアルさを追求するため、試合シーンの撮影はテニスの聖地である「有明コロシアム」で行われた。東京2020オリンピック・パラリンピックのテニス競技のメインコートとして使用され、国枝がパラリンピックで金メダルを獲得した場所である「有明コロシアム」。テニスプレーヤーなら誰もが憧れる歴史ある場所での撮影が、ドラマにより迫力とリアリティを与えている。

国枝慎吾 コメント

普段はあまりドラマを見ないのですが、『オールドルーキー』は全話見ていました。そんな中、たまたま練習場の隣で福山翔大君が車いすテニスの演技の練習をしていたのを見た時に、僕も出たいなという思いから今回出演させていただきました。
僕自身も車いすテニス界で一番早くプロに転向し、マネージメント会社をつけて活動してきた1人なので、こうしてドラマで車いすテニスを扱っていただけてとてもうれしかったです。皆さんに車いすテニスがどんなものかを伝えるチャンスだと思って協力させていただきました。
そして今回、有明コロシアムでも撮影すると聞いて驚きました。日本テニス界の聖地であり、東京2020パラリンピックで自分のキャリア全てを懸ける思いでプレーして、金メダルを取ることができた思い入れのある場所です。毎回行くたびに背筋が伸びますし、「さぁ、やってやるぞ」という気持ちになります。
福山君もチェアワークや車いすテニスのスキルを熱心に練習してくれたので、すごくいいものに仕上がったのではないかなと思います。第7話をぜひ楽しみに見てください!

齋田悟司 コメント

『オールドルーキー』は、第1話から共感する部分もあり興味深く見ていました。「自分が出演できるとは!」と、とても驚きました。
おそらく、車いすテニスを題材にしたドラマは初めてだと思います。長年車いすテニスをしてきた自分としてはとても画期的なことだと思いますし、世の中の多くの人に車いすテニスを知っていただくチャンスでもあるなと思いました。
今回は、吉木選手を演じる福山翔大さんの練習から参加させていただきました。初めてお会いした福山さんは、ガッツあふれるとても研究熱心な役者さんでした。車いすテニスの練習も数回ご一緒させていただき、その練習の一生懸命さに驚かされました。そのため自分は福山さんの体が故障しないか(腕や肩)が心配でしたが、最後まで福山さんが演じる吉木選手を見守ることができて、とてもうれしく、感動いたしました。
撮影スタッフの方々は、車いすテニスの素晴らしさを伝えるために細部まで描いてくれていると思います。
世界を目指す吉木選手の車いすテニス。躍動感あふれるプレーをぜひ見てください!
これを機にさらに車いすテニスは発展していくと思います。車いすテニスを応援してください!

中澤吉裕 コメント

このような人気ドラマでパラスポーツ(車いすテニス)を取り上げていただけることにまず感謝しました。また東京オリパラをきっかけに「オリパラ一体」「共生社会の実現」への意識が高まっている中で、このドラマでより多くの方々にアピールできる素晴らしい機会になるとも思いました。パラアスリートの活動などは、世の中の方々に知られていないことが多いと思っていましたので、この機会にまずは知っていただいて、パラ(車いす)アスリートに興味を持っていただければと思います。パラのスポーツがテレビに映ることが、きっと将来自然になる時代(国)になると思います。
なかなかパラスポーツをフォーカスしたドラマって見たことないですよね。スポーツで感動することはオリンピックもパラリンピックも一緒です。スポーツには垣根はありません(障がいはその人の個性でもあります)。このドラマをきっかけに、皆さんの知らない素晴らしい世界があることを少しでも知っていただければ幸いです!

番組情報

日曜劇場『オールドルーキー』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分

<第7話(8月14日放送)あらすじ>

車いすテニス選手の吉木修二(福山翔大)が「ビクトリー」にやって来た。
パリパラリンピックの日本代表候補である吉木は、国際大会で勝つために世界を転戦したいので、スポンサーを探してほしいという。
勉強を兼ねて車いすテニスの試合を見に行った新町(綾野剛)、塔子(芳根京子)、梅屋敷(増田貴久)は、その迫力に圧倒される。さらに、競技用の車いすを無償提供している会社では、吉木との強い信頼関係を目の当たりにし、感動する。
パラアスリートと契約する意義をいつになく熱く高柳(反町隆史)に訴える梅屋敷。その背景には梅屋敷の秘めた思いがあった。熱意が伝わり、吉木との契約が決まり、「ビクトリー」初めてのパラアスリートのマネージメントをすることに。
ところがその矢先、吉木が別の会社の車いすに乗り換えたいと言いだし…。

公式Twitter:@oldrookie_tbs
公式Instagram:oldrookie_tbs

©TBS