濱口優、八木亜希子、潮田玲子がSPドラマ『キッチン革命』の魅力をトーク!家族とのほっこりエピソードも

ドラマ
2023年03月16日
『キッチン革命』レビュートーク会©テレビ朝日

3月25日(土)・26日(日)に放送される2夜連続スペシャルドラマ『キッチン革命』(テレビ朝日系 午後9時~)のレビュートーク会が開催され、濱口優、八木亜希子、潮田玲子が登壇。武内絵美アナウンサーが司会を務めた。

戦前から戦後にかけての激動期、“食に関わる革命”を起こした実在の女性たちをモデルに、2人のヒロインの挑戦をパワフルに描く、2夜連続スペシャルドラマ『キッチン革命』。

第1夜は、計量カップや計量スプーンを考案し、あらゆる家庭で豊かな食生活が営めるよう、現代でいうレシピ=“料理カード”を作った女性医師・香美綾子(葵)の奮闘と、先輩医師・昇一(林遣都)との愛の物語を。第2夜は、戦後復興の荒波の中、暗く寒々しかった台所に光り輝くステンレスのダイニングキッチンを導入した日本初の女性建築家・浜崎マホ(伊藤)の改革を、エネルギッシュに描く。

そんな本作のレビュートーク会が開催され、濱口優、八木亜希子、潮田玲子が登壇。ひと足先に本作を鑑賞した3人が感想を語り合った。

濱口は「もう率直に面白かったです。第1夜では料理カードのことが描かれましたが、今は当たり前のようにレシピも、生まれるまでにはこんな苦労があったんだと。第2夜のダイニングキッチンも、僕が生まれてすぐにステンレスの流し台になったのですが、それにはこんな物語があったんだっていう。モノづくりの楽しさなども詰まっていて、男性目線から見ても非常に楽しめます」と。

『キッチン革命』レビュートーク会©テレビ朝日

八木も「『キッチン革命』という名前のように、 キッチンのありようで家族の形も変わっていくんだなということを感じました。今こうやって私たちが家族で団らんできるのは、こういう人たちの苦労で成り立っているのだなと。あと、2夜にわたって出てくる人たちがとても豪華で!(笑)。なんてぜいたくに作られているのだろうと」と豪華な出演者についても驚きを口にした。

潮田は「お2人がおっしゃったよう、今私たちが使っているものはこうやって作られたんだなっていうのを知れたということと、舞台が男尊女卑が深く残る時代じゃないですか。女性たちが負担のかかる台所仕事などを当たり前のようにやらされていたり、 男性たちの発言も驚くようなものが多くて。それだけ女性の活躍っていうのが難しい中、今のスタンダードまで持ってこられたというのが本当に素晴らしいなと感じました」と語った。

劇中で印象に残ったせりふについて、濱口は「女性だから頑張らないとだめ、女性だから私はしいたげられている…と綾子が落ち込むシーンがあるんですけど、そこで後に夫になる昇一が『“女性”を理由に幅を狭めているのはあなたじゃないか。男女関係なく、個人として頑張ってくれ』みたいなことを言うのですが、僕もそれは見ていてずっと思っていたので」と。

八木が「マホの『できない理由を考えるのではなく、できる方法を考える』というのは今の時代にも響きますよね」と語ると、潮田も「このコロナ禍でできないことってたくさん増えたと思うんですけど、その中でもできることを探すっていうのは、みんなの共通テーマだと思うんです。なので、このせりふにはすごく共感しました」と同意した。

『キッチン革命』レビュートーク会©テレビ朝日

また、本作には葵と林、伊藤の他にも成田凌、薬師丸ひろ子、杉本哲太、石田ひかり、渡部篤郎ら豪華俳優陣が登場することも大きな話題に。「僕はラジオを一緒にやっていた坪倉(由幸)君が料理人役で出てきたのでびっくりして!(笑)。本当に上手で、ちゃんと料理人に見えたんですよ。そこで綾子が料理カードを作るために料理人たちに分量を聞くんですけど、『水はひたひた』とか『砂糖は少々』と言われて正しい量が分からない中、想像のつかない展開になっていく」と濱口。

八木は「葵さんが綾子の若いころを演じていて、成長した姿を薬師丸さんが演じられているのですが、どんどん葵さんが薬師丸さんに似て見えてきたのでびっくりしました。薬師丸さんも学長さんの役ということで、普段とは違う、どっしりとした雰囲気を出されていますよね。葵さんも、研究者としてのひたむきさがすごく出ていて、それもすてきでした」と。

潮田は「私は昇一さんがすごく印象的で。一緒に綾子と研究している時もほほ笑ましかったですし、病気になってしまった時の食事のシーンで『君の食事は世界一だ』みたいなことを言うんですけど、そんなこと言ってくれる人いる!? って(笑)。こんなこと言ってもらえたら、この人と添い遂げて良かったなって心から思いますよね」と熱弁した。

第1・2夜ともに男性社会の中で奮闘しながら新しい1歩を踏み出す女性の姿が描かれているが、八木もアナウンサーから女優という道を歩んだ先駆者でもある。当時の思いを問われると、「(オファーを受けた時は)どうしようかと悩みましたが、そのころにやった80才以上の方へのアンケートで、『人生で1番後悔することは?』というような設問に対し『やって失敗したことよりも、やらなかったことのほうがより後悔する』という答えが多いことを聞いて」当時の心境を告白。

そして、“オグシオ”として流行語大賞にノミネート、社会現象にもなった元バドミントン選手の潮田は現在キャスターへ転身し奮闘しているが「アスリートはいつか絶対に終わりがくるもの。そこでセカンドキャリアを考えた時に、アスリートとして後悔がなければ次にもつなげていけるのかなと。そこから“競技をしっかり全うする”という思いでやっていたので、次の1歩が踏みだしやすかったのはあります」と。

続けて「それに、現役の時は日本代表として戦っていて皆さんにも応援していただいたのですが、今は“そんなにみんな期待していないから”っていい意味で思えるんですよね。家族のために頑張ろう、ぐらいの感じで伸び伸びとできていて。今ももちろんプレッシャーは感じていますが、あのころに比べたら」と笑顔を見せた。

『キッチン革命』レビュートーク会©テレビ朝日

そんな中、濱口は妻・南明奈との寄り添い方を「全然“やりたいことやって”って感じで」と話す。「子供を授かれた時に、妻が“仕事もしたい”ということだったので、僕も仕事をセーブするから2人でやっていこうと。なので、彼女が生放送などに行っている間は僕が(子供の)面倒を見て…という状態です」と。「悩むことはなかったです。僕も彼女に働いていてほしかったので。メークして、人と会っておしゃべりして、生き生きして帰ってくる彼女を見ると、『ああ、良かった』って」と思いを明かした。

また、洗い物や片付けをこなすという濱口だったが、料理だけはさせてもらえないそう。「“無人島”のイメージがあるようで、僕がキッチンにいると心配になるみたいなんですよ(笑)。火使わせたら、魚とか油にバーッと入れるんじゃないかとか、粉巻き散らすんじゃないかって」と明かし、会場の笑いを誘った。

すると、潮田も元サッカー選手の夫・増嶋竜也とのエピソードを告白。「夫も、引退当時は全然料理をしていなかったんです。なので、最初はレシピを見ながら本当に丁寧に“小さじ一杯”とかをやったりしていたのですが、今となっては子供たちが『ママのご飯もおいしいけど、ハンバーグはパパが作るほうがおいしい』って言うんです!」と嘆きつつ「夫が『レシピ見たら全然失敗する気しないし』と言っていて、まさにレシピ通り作ればおいしくできるということが証明されています(笑)」とほほ笑ましいエピソードを披露した。

最後に濱口は「女性が活躍するドラマですが、男性が支えている部分ももちろんありますし、家族みんなが優しい気持ちになれるドラマだと思います。ぜひ家族でご覧ください」とコメント。八木は「自分のお家のキッチンが自分の家族にとってどういう形がいいのか考えるきっかけになる作品。男性が、とか女性が、という話ではなく、どういう役割分担がいいのかを見直すいいきっかけになる作品です」と。

潮田も「間違いなく、見ることによって背中を押してもらったり勇気をもらえたり、私も前向きに頑張ろうという気持ちになる作品だと思います。家族の形や夫との接し方についてもあらためて考えさせられるいいドラマ」とアピールし、トーク会を締めくくった。

『キッチン革命』レビュートーク会©テレビ朝日

番組情報

『キッチン革命』
テレビ朝日系
2023年3月25日(土)・26日(日)午後9時~

番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/kitchen_kakumei/