眞栄田郷敦「家のことを背負いつつ、でも自分らしく生きようとする勝頼の思いに共感」『どうする家康』

ドラマ
2023年06月11日
『どうする家康』©NHK

松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合ほか 毎週日曜 午後8時ほか)で、武田四郎勝頼役を演じる眞栄田郷敦からコメントが到着した。

大河ドラマ第62作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を脚本家・古沢良太が新たな視点で描く『どうする家康』。ひとりの弱き少年が、乱世を終わらせた奇跡と希望の物語だ。

眞栄田が演じる武田四郎勝頼は武田信玄の若き後継者。幼いころから信玄に厳しく育てられた強靭な体力と精神の持ち主。父の知略・軍略の才も受け継ぎ、武田家史上最大まで領地を広げる。三方ヶ原の戦いで壊滅的な打撃を負わせた徳川を、さらに追い詰める。

眞栄田郷敦 コメント

『どうする家康』©NHK

◆父・武田信玄を演じた阿部寛さんとの共演について

阿部さんはカメラが回っていないところでは温和で優しい方ですけれど、いざ撮影が始まると、いらっしゃるだけで武田信玄としての威厳や存在感が感じられて。勝頼は信玄に対する尊敬、そして信玄を超えたいという思いの強い人物ですが、阿部さんとご一緒させていただいたことで、自然と勝頼の思いを理解できた気がします。
特に信玄が亡くなってからは、勝頼も信玄に負けない存在感を表現しなくてはならなかったので、阿部さんのお芝居を見て学び、少しでも吸収したいと思いながらご一緒していました。

◆勝頼の人物像

史実から、勝頼に対して“信玄を超えられなかった無能な武将”というイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、今作での描かれ方は少し違っていて。
とにかく信玄を尊敬し、武田家に生まれたことに誇りを持っている。信玄に負けない頭の良さ、人を引きつける魅力があるし、若気の至りで突っ走ってしまう部分もありますが、偉大な父を超えるため、周りの誰よりも努力も重ねてきた人物なのだろうと台本を読んで感じました。
クランクイン前に勝頼や武田家について歴史も学び直しましたが、最後はやはり今回の脚本の中でどういうキャラクターにしていくか、どうしたらより面白くなるかという部分に重きを置いて役を構築していきました。
勝頼は、軸として「武田信玄を超えたい」「武田家が天下を取る」と強く思っていて。勝頼のように父の後を継ぐということではありませんが、僕も同じ俳優の仕事をしている偉大な父がいたので、気持ちの面で理解できる部分もありました。
僕自身日頃から感じているわけではありませんが、勝頼が信玄と比べられるように、僕のこともそういう目でご覧になる視聴者の方もいらっしゃるでしょうし。家のことを背負いつつ、でも 自分らしく生きようとする勝頼の思いには共感しました。

◆古沢良太さん脚本の魅力

古沢さんは数々の名せりふを書かれている印象がありますが、今作は特定の“このせりふが良い”というよりは、せりふの連なりというか、リズムがとても心地よくて。自分が演じていても自然と気持ちが入っていく感覚が何度もありました。
中でも、第22回で長篠の戦いの前に自分の軍に対してスピーチをするシーンは特に演じていて気持ちも乗りましたしぐっとくるものがあり、心に残っています。

『どうする家康』©NHK

番組情報

大河ドラマ『どうする家康』
毎週日曜
NHK総合 午後8時~
BSプレミアム/BS4K 午後6時~

WEB

番組公式HP:https://www.nhk.or.jp/ieyasu/
番組公式Twitter:https://twitter.com/nhk_ieyasu

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