小日向文世、眞島秀和、水上恒司らがNHKスペシャル『アナウンサーたちの戦争』に出演決定【コメントあり】

ドラマ
2023年07月13日
『アナウンサーたちの戦争』小日向文世

8月14日(月)放送のNHKスペシャル『アナウンサーたちの戦争』(NHK総合 午後10時~11時29分)に、新たに小日向文世、眞島秀和、水上恒司、忍成修吾、河井青葉らの出演が決定し、コメントが到着した。

太平洋戦争では、日本軍の戦いをもう一つの戦いが支えていた。ラジオ放送による「電波戦」。ナチスのプロパガンダ戦に倣い「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた。行ったのは日本放送協会とそのアナウンサーたち。NHKスペシャル『アナウンサーたちの戦争』では、戦時中の彼らの活動を事実を基にドラマ化。放送と戦争の知られざる関わりを描く。

既報の通り、出演は森田剛(和田信賢アナ役)、橋本愛(和田実枝子アナ役)、高良健吾(館野守男アナ役)、浜野謙太(今福祝アナ役)、大東駿介(志村正順アナ役) 藤原さくら(赤沼ツヤアナ役)、中島歩(川添照夫アナ役)。

そして渋川清彦(長笠原栄風アナ役)、遠山俊也(中村茂アナ役)、古舘寛治(松内則三アナ役)、安田顕(米良忠麿アナ役)ら。また、『PICU 小児集中治療室』『今際の国のアリス』などで知られる倉光泰子の作、音楽は『アバランチ』『インフォーマ』の堤裕介、語りは橋本が務める。

このたび、新たに小日向文世(下村宏役)、眞島秀和(並河亮役)、水上恒司(朝倉寿喜役)、降谷建志(チャーリー吉井役)、忍成修吾(水本吉郎役) 河井青葉(米良鶴子役)、石川恋(保木玲子役)、古屋呂敏(青山正信役)、水間ロン(深尾重正役)の出演が決定した。一部の新たな出演者によるコメントと役柄の詳細は以下を参照。

下村宏役・小日向文世

<役柄>
終戦の年1945(昭和20)年4月、情報局五代目総裁に就任。直前まで日本放送協会の会長を務め和田信賢アナを信頼していた。会長退任の挨拶で「終戦のために就任する。殺されてもよい」と明言。国務大臣の情報局総裁として終戦工作に奔走し、ポツダム宣言受諾を働きかけ、天皇の「玉音放送」を実現させた。

<コメント>
ラジオは、困っている人に呼びかけられる、知らない国の知らない人たちにいろんなことが伝えられるという思いで始まり、アナウンサーたちが「前畑頑張れ!」のオリンピック中継など華々しく活躍するようになりました。一方で、アナウンサーたちが戦争という時代に巻き込まれ、散り散りになっていく歴史もありました。戦争がなくならない今の時代だからこそ、いろんな思いで見ていただけたらと思います。

並河亮役・眞島秀和
『アナウンサーたちの戦争』眞島秀和

<役柄>
日本放送協会で海外放送を担当していた番組制作のホープ。欧米各国の“電波戦”の状況や“謀略放送”の具体例に詳しかった。情報局発足にあたって、放送局とのパイプ役を求められ、情報局情報官として出向。戦時中には海外向け謀略放送「ゼロ・アワー」などの立案・実施にも関わった。

<コメント>
骨太な脚本とキャスト陣の中に、一員として参加できてうれしいです。戦争の時代に、情報を発信するアナウンサーたちが飲み込まれていくさまは、今の時代を生きる私たちに深く刺さるものがあると思います。どうぞお楽しみに。

朝倉寿喜役・水上恒司
『アナウンサーたちの戦争』水上恒司

<役柄>
早稲田大学生。野球部主将。1943(昭和18)年10月、神宮外苑の出陣学徒壮行会で送られ、終戦の年、特攻隊員として飛び立つ。

<コメント>
流れというものは不思議なもので、戦火に散っていく人間を今年だけでも2度演じさせていただく機会を頂けるとは思っていませんでした。今回のNHKスペシャル、ドラマ『アナウンサーたちの戦争』はアナウンサーにフォーカスを当てた作品となっており、私も一視聴者としてどんな作品になるかとても楽しみにしています。アナウンサーたちの戦争を観た後の皆さんの中には、はたして何が残るのでしょうか。

チャーリー吉井役・降谷建志
『アナウンサーたちの戦争』降谷建志

<役柄>
ハワイ生まれの日系アメリカ人2世。1935(昭和10)年、日本放送協会が国際放送を開始するにあたって英語アナウンサーとして来日。信賢や並河とさまざまな新企画の番組を生み出し、信賢とは戦後に至るまでじっこんの仲であった。戦時中、愛宕山の海外短波受信施設で彼ら日系人スタッフが海外の情報を傍受した。

水本吉郎役・忍成修吾
『アナウンサーたちの戦争』忍成修吾

<役柄>
メディア統制を強化するため政府は従来の内閣情報部を拡充強化し、1940(昭和15)年12月情報局が発足。その第二部第三課長(放送担当課長)としてラジオ放送の指導監督を行い、国家の宣伝機関としての役割を求めた。太平洋戦争開戦後は敵への憎しみをあおる雄々しい読み方をアナウンサーたちに求めた。

<コメント>
台本を読んで感じたのは、この作品のテーマとなっている「情報の伝え方の怖さ」というものが現代でも同じように感じる、ということでした。演じた水本はまさにその象徴となる人間でした。あの時代だからというわけではなく、また同じことが繰り返されるかもしれない。自分の中にもさまざまな問いかけをしてくれる作品でした。

米良鶴子役・河井青葉
『アナウンサーたちの戦争』河井青葉

<役柄>
米良忠麿の妻。夫が家に招く同僚や後輩のアナウンサーたちを手料理でもてなす。米良のマニラ局赴任後は現地からの米良の手紙を頻繁に受け取る。夫は一年で帰国するはずだったが、赴任期間が延びて三年以上も帰らず。その間、留守宅で5人の子供を育てていたが三女を病気で亡くす。

<コメント>
撮影が終わり、こうしてコメントを考えている今も、物語の結末には気持ちに折り合いがつけられない苦しさを感じます。戦争で失うものは命だけではない。今を生きるものとして戦争の過ちについては考え続けなければなりません。

その他の新たな出演者のコメント:https://www.nhk.jp/g/blog/e7ttypsvg/

番組情報

NHKスペシャル『アナウンサーたちの戦争』
NHK総合
2023年8月14日(月)午後10時~11時29分

出演:森田剛、橋本愛、高良健吾、安田顕ほか

作:倉光泰子 (『PICU 小児集中治療室』 『今際の国のアリス』)
音楽:堤裕介 (『アバランチ』 『インフォーマ』)
語り:橋本愛
演出:一木正恵

©NHK