『何曜日に生まれたの』主演・飯豊まりえがタイトルに感嘆「野島伸司さんが書かれる言葉は魔法のよう」

ドラマ
2023年07月17日
『何曜日に生まれたの』©ABC

8月6日(日)スタートの飯豊まりえ主演ドラマ『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット 毎週日曜 午後10時~)の制作発表会見が、7月16日に開催。飯豊をはじめ、溝端淳平、早見あかり、シシド・カフカ、陣内孝則、脚本を手掛ける野島伸司が登壇した。

今年4月より日曜午後10時に新設された、ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット枠第2弾となる本作は、『高校教師』『101回目のプロポーズ』『ひとつ屋根の下』など、日本を代表する名作を数々生み出してきた脚本家・野島伸司によるオリジナル作品。野島が地上波の連続ドラマを書き下ろすのは、約5年ぶりとなる。

主人公は、飯豊まりえ演じる引きこもり歴10年の黒目すい。ボサボサ髪、スウェットにTシャツ、趣味はネットゲームで、落ち目の漫画家である父・丈治(陣内孝則)と2人暮らしの日々を送っている。物語では、すいが引きこもるきっかけとなった高校時代のバイク事故の真相が徐々に明かされるとともに、再会した同級生6人の新たな恋模様が描かれる。

そんな本作の制作発表会見が7月16日に開催され、飯豊をはじめ、溝端淳平らメインキャストと野島が登壇。本作について、飯豊は「すいが引きこもりになる前の高校生時代と現代の世界観が常に混じり合うので、そういう展開が面白いなと思います。撮影のはじめのほうは高校生のシーンが多かったので、学園ドラマだったかなと思うことも(笑)。私自身、そのコントラストみたいなものを放送で見るのがとても楽しみです」と期待感を口にする。

続けて「ラブストーリーではありますが、出演されている方々は皆さん個性的でミステリアスなのでひと筋縄ではいかないですし、見てくださる皆さまが自由にこの作品を受け取って楽しんでいただけたら」と呼びかけた。

そんな飯豊演じるすいの社会復帰を物語にしようと画策する、売れっ子小説家・公文竜炎役を演じる溝端は「僕から見たすいと丈治の黒目親子はとても不器用ですがかわいらしく、シシド(・カフカ)さんと早見(あかり)さん演じる来栖姉妹はとてもパワフルで快活なイメージで、みんな愛すべきキャラクターです」と役柄の印象を。

さらに「僕が生まれる前から野島さんは脚本を書かれていますが、野島さんの脚本を見て、僕のほうが新しい言葉や今の時代を知ることが多いんです。常に新しいものを新しい世代に見せたいという思いをすごく感じます」と。「楽しさとプレッシャーをこんなに同時に感じながら台本を読むこともなかなかない」と野島への敬意を表した。

『何曜日に生まれたの』©ABC

なお、すいの父・丈治を演じる陣内は冒頭から突然「4000年の歴史を誇る中国では、雲を呑むと書いて“雲呑(ワンタン)”です」と話し始めるなど、ユニークさ全開。「飯豊さんはとにかくすてきな女性。私はあまり若い人を知らないのですが、飯豊さんのことは知っていました。溝端君は10年くらい前から出来上がった人でしたが、より深く役を掘り下げる人になっちゃって、すごいなと思います。もう、この5人は万全です!」と自信をのぞかせた。

また、先ほど溝端のコメントにもあった通り、シシドと早見は姉妹役で登場。シシドは公文と丈治のコラボを提案する出版社の編集長・来栖久美役を、早見は公文と奇妙な同居生活を送る久美の妹・芽衣を熱演する。2人は「顔の濃さが似ている」といい、「さっき分析したんですけど、眉毛と鼻の形が似てるんじゃないかって。ただ、似てはいるけど、大陸がちょっと違う感じがする」と盛り上がるなど、その仲の良さを伺わせた。

『何曜日に生まれたの』というタイトル名から印象的な本作だが、飯豊も同様にタイトルからまず「引き付けられた」と話す。「(劇中で)すいが外に出るという時に、公文さんから“何曜日に生まれたの”という会話の始まりのきっかけをもらうのですが、それは私自身にとっても新しい刺激でした。コロナ禍になり、人とお話する機会が減って“どうやってお話すればいいんだろう”と思っていた時にこの台本を頂き、こうやって話を始めるのもありだなと気づいて」と。

「実際にこのドラマの顔合わせの時も“何曜日に生まれたの”というところから会話が広がったりして、野島さんの書かれる言葉は魔法のようですよね。その他のせりふもですが、どうやってこういう言葉が生まれるんだろうって、野島さんの頭の中が気になるなって毎回思います」と笑顔を浮かべた。

そんな本作はオリジナル作品となるが、そこに込めた思いについて野島は「コロナの影響でキャンパスに通えず何年間もリモート授業になり、想像していた華やかな大学生活が送れず退学をしたり、引きこもりになってしまった世代のことがずっと引っかかっていた。今回何を書こうと考えた時に、キラキラした青春を送れなかった子供たちに寄り添えたら、というのが最初の考えだった」と明かす。

さらに会見中には、本編映像を使用したPR映像も上映。野島は「僕が個人的に一番感覚が好きな大塚恭司さんにチーフ監督をお願いしているので、ドラマがどんなふうに出来上がるのか楽しみにしています」と思いを述べた。

『何曜日に生まれたの』©ABC

番組情報

『何曜日に生まれたの』
ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット
2023年8月6日(日)スタート
毎週日曜 午後10時~